今一番「もったいない」ことはただ過ぎ去るのを待って過ごすことーこの時期が明けたら動くために今出来ること❗️

今週より大学でのオンライン授業が始まって、わたしも身近に今始まっている「変化の時代」を少しばかり感じています。

 

新しいシステム上で、授業を進めたり、複数のシステムやアプリに慣れなければいけないことはストレスに感じますが、自分が与えているものの本質を確認することになったり、また教員にとっても学生にとっても、より本質的な学びに目を向けられるよい機会にもなると感じています。

 

こんな時期だからこそ逆に伸びる学生がいるように感じます。

 

個人的には、今まで止まっていた事が、逆にこの時期にだからこそ動き出していることもあります。こんな時期だからこそ、自分の方向性を明確に意思表示する人に対しては、いつもにも増して恵みとサポートがあるようにも感じます。

 

今年初めに聞いた2020の年に関するあるメッセージの中で、「リセット」ということが言われていました。

 

今、このような状況になってみて、まさにそのメッセージ通りに、「リセット」が起きていることを目の当たりにしています。

 

この場合の「リセット」とは、ある意味「なんとなく」やってきたことや、なんとなく続けてきたやり方が続けられなくなってきた、とでも言えるでしょうか。

 

大学を例にして言えば、授業や教務の運営で、紙を使ってやってきたものも、今回を機にいろいろなフローの見直しにも繋がっていくと思います。だって、オンラインでやらざるを得なくなって、実際になんとかなっているのですから。

 

また教える側も講義さえすれば授業をしたつもりにもなり、また学生にしても講義を聞いてさえいれば、何かを学んでいる気持ちになっていた面があったかも知れません。

 

しかし、この状況になって、いったい私は何を学んでいるのか?学びが進んでいるとはどういう事を指すのか?さらには、わたしはどんな学びに興味があるのか?ーというように、より学びの質に目が向けられていくことにもなるでしょう。

 

さらには、わたしはどのようなことを大切にして生きていきたいのか?どのような価値を大切にしたいのか?ーという風に、自己理解を深め、自分にとっての本質により目を向けていく人たちもいると思います。

 

個人レベルだけでなく、国や社会、制度レベルにおいても、特にこの最近の「場当たり的」な政策も含め、なんらかの形でやはり「リセット」がもたらされるのではないか?とも感じます。

 

今までのやり方が変わる過程ではストレスを感じることはありますが、よい方向へ向かっていくための一つのプロセスであるとも言えます。

 

目の前のやり方や手段は変わっていくことがあっても、自分が向いている向きがはっきりとしていたら、そのストレスは軽くて済むことでしょう。

 

となると、このBefore/Afterコロナの中間期にいる今の時期は、とても重要な時期だと言えます。

 

著書「励ます力」の著者であり、その世界的な働きと影響力の大きさで、今最も注目される一人であるBill Johnsonは、この時期にこそ「種を蒔く人は100倍の収穫を得る」と言っています。

 

種を蒔くとは、例えばこのようなことです。

*今何に投資すべきか?⇨自分の将来

*今だからこそ「投資」をするとき=種を蒔き100倍の収穫を得る

*実際面でも賢く今投資するものを見極める

*よい種を蒔いて、良いものを収穫する

*その種は今食することのできる食べ物でもあるが、その種を投資に回す(代価を払って収穫を得る)

*安易で手身近いなものではなく、必要な労苦を惜しまないこと。

*自分に投資したものは無くならない。

*自分の仕事に関する本を読む。

*これからのビジョンを求める。

*知恵を求める。

*自分が大切にしたい価値を確認する。

*自分の目指す方向性を確認する。

 

この時期にこそ、自分の人生の方向性を確認することができたら、それこそ、今の時期にできる最高の投資であり、大きな恵みだと思います。

 

生産的な「振り返り」(reflection)も重要です。

 

過去にとらわれる必要はありませんが、過去の未完了が整理されると新しいものを招き入れるスペースが生まれ、自然に未来に向かって動いていくことができます。

 

なにより、過去の経験からの「学び」や「気づき」、「洞察」などの振り返りが「資源」となって、未来への方向性を指し示してくれます。もし、これまでの自分の体験を体系的に振り返ったこと(reflection)がないのであれば、その体験を振り返り、これまでの体験でなんとなく曖昧になっているものがあれば、その部分を完了させることにぜひ取り組んでください。

 

そのような作業を続けていく内に、過去と現在と未来が一つの線で繋がっていくような、「点」と「点」が「線」になっていくのを少しづつでも掴んでいくことができたら理想的です。

 

自分の方向性がある程度はっきりとしていて、この時期が開けた時には(しばらく移行期があるように思いますが)、自分の中でより確信をもって、その方向へ歩み出すことができたらベストだと思います。

 

今一番「もったいない」ことは、この時期をただ過ぎ去るのを待って過ごすことです。本当に、それではあまりにも「もったいない」です。

 

今この時を大切にして、今こそ、自分の未来に、自分の人生に、自分のビジョンにこそ投資をしてください。

 

オンラインでのセッションを受け付けています。お気軽にご連絡ください。

https://chikaonaka.com/coaching/

info(at)peace blossom.net

 

自分の軸で生きる練習ーオックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法

2020年5月27日に刊行となりました!

自分の軸で生きる練習ーオックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法

2020東京五輪ホスト国として知っておきたいことー1964年東京五輪から2016年リオ五輪参加国はなぜ2倍になってるのか?

1964年東京オリンピック参加国はいくつでしょうか?

なぜリオではおよそ2倍になってるのしょう❓

1964年から2016年の間に何がおこったのでしょうか?

 

国連加盟国よりもリオ五輪参加国が多いのはなぜでしょうか❓

 

東京オリンピック vs リオ五輪.001

 

まず先に答えをお伝えします。

 

1964年東京オリンピック参加国は=94

2018年国連加盟国数=193

2016年リオデジャネイロオリンピック参加国=207です。

 

リオ五輪参加国がおよそ2倍以上になっているのは、1964年当時アフリカは多くの国がまだ「植民地」だったからです。

 

まだ独立国として東京五輪に参加できていなかったからです。

 

zambia

 

「1964年10月24日、東京五輪閉会式の日、アフリカのザンビア共和国は独立した。
開会式とは違った新国旗を持って、残留したたった一人の選手が、誇りたかく入場行進してきた。満員の観覧席からは、精一杯の拍手が送られた。」 吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)「新・徒然草」より

 

当時の読売新聞にはこうあります。

 

「ザンビアのプラカードと旗手が入場し、最後に開催国日本の旗手・小野喬(体操)が入場した直後、各国の選手たちが一丸となって入り混じり、互いに手を握り、肩を叩き、抱き合い、踊りながら入場してきた。そして、すぐさま追いついた、日本とザンビアの旗手を肩車にして担ぎ上げた。」

 

1964年東京五輪は、敗戦後の悔しさから日本が国際社会への復帰をアピールする機会だと捉えられました。

 

では当時参加する人たちにとって1964年東京五輪はどんな機会だったのでしょうか?

 

アメリカの選手団もほとんどが白人選手です。まだ人種差別が公然と行われていた時代でした。

 

「平和の祭典」と言っても、世界の半分も参加していないということになりますね。

 

では2020年東京五輪に参加する人たちにとって、五輪というのはどういう場なのでしょうか?2020年五輪には国籍のない人たちや「難民」と呼ばれている人たちも参加できるのでしょうか?

 

ほんとうの意味での「平和の祭典」にするには、ホスト国として「私たちの視点」だけでなく、「彼らの視点」も持ちたいものです。

 

さて、中学校の総合的な学習の時間ではそんなお話しもしました。

 

なにより、国連の現場で見て感じたことをそのまま伝えることを一番大切にしています。

 

専門用語は使わず、わかりやすく心に届くようにお話しします。

 

「世界のことをもっと知りたいです!」
「勇気をもらいました!」

 

本何十冊読んでもピンとこなかったことが、腑に落ちる、

世界の最前線の現場の生の声に触れることで、もっと知りたいと思うようになったーそのような感想をいただいています。

 

他にはこのような感想をいただいています。

 

「答えを提示するわけでもない」という言葉に触れて、「自分の考えが間違いでも答えが一つだけではないと教えてもらい、私の支えとなりました。」

 

「私が使っている教科書には、紛争が起こる原因として宗教の違いと書かれて、私もそうだとずっと思っていました。でも、大仲さんのお話しの中で、ケニアの難民キャンプでは宗教が違くても普通に暮らしていたと伺いました。それを聞いて、紛争が終わらない理由は、みんなが宗教の違いが原因だと思い込んでいるからだと思いました。」

 

「一番印象に残っているのは、『大人になったら答えのない問題に立ち向かわないといけなくなる。だから、学生のうちから答えのない問いに立ち向かっていく勇気を持つことが大切』というお話しです。これからはこのことを意識して生活していきたいと思います。」

 

「現代社会の先端を生きる大仲様の話しはとてもおもしろかったです。」(笑)

 

九段中感想①.jpg

 

詳細はこちら➡️goo.gl/stsivZ

 

どうぞご連絡ください。

たくさんの人にお話しできることを願っています!