「レジリエンス」「逆境力」
人が困難な状況から再び立ち上がっていくプロセスに注目が集まっています。
例えば、レジリエンスという概念が注目され、「精神的回復力」、「復元力」
などと訳されています。
Facebookの最高執行責任者のサンドバーグ氏が、「どうしたら女性が仕事で成功できるか」を書いた前作「LEAN IN」発表後、突然の事故で最愛の夫を失い、いかに逆境に向き合いそれを乗り越えるか「レジリエンス」について学ぶことになった、と語っています。
その時の体験については今年5月にカリフォルニア大学バークレー校の卒業式のスピーチで、初めて公けに彼女の体験や心境について語っています。
その中で、彼女は「人はどんなことを成し遂げたことだけでなく、(悲劇的な状況を)
どう乗り越えたかで判断される」という言葉を残しています。
また、全世界でもっとも視聴されたTEDベスト5にランクインし続けるブレネーブラウンの最新刊「立て直す力」も、人はどうしたらそんな状況から立ち上がれるのか?まさに似たようなことをテーマにしています。
逆境力、レジリエンス、回復力、立て直す力、トラウマ後の成長(post-traumatic growth) ー 言葉こそ違えど、そんな人たちの体験やPTSDからの回復に関する研究からは、ある共通項があることがわかりつつあります。
そうした過程にある共通点の一つは、自分のストーリーの再構築です。
自分の人生のストーリーを紡ぎ直すことです。
同じ場にいて、同じ人の話しを聞いていても、人それぞれ印象も覚えているところも違うことを体験したことがありますか?
私も南スーダンで分析の仕事をしていた時、同じ国にいて同じ人から同じ話しを聞いても人によって視点がまったく違ってびっくりしたことがあります。
そう。「現実世界」は一つしかないように見えても、感じ方・読み取り方は人それぞれ本当に違います。
社会認知に関する研究が示すとおり、私たちは人それぞれの「認知」や「観念」「レンズ」を通じて、身の回りの出来事や世の中を見ています。
つまり、自分が「事実」だと思っていることと、自分の「解釈」や「物語」とは同じとは限らない、ということです。
人間は「意味」を求める生き物なので、人は日々目にすること、耳にすること、体験することを自分なりの視点で判断し、「意味付け」しながら生きています。
そうして日々意味付けされたものの連続が、その人の「人生の物語」をつくっている、と言えます。
もっと言うと、自分の「解釈」や「物語」こそが、日々の「体験」をつくっている、とも言えます。
場所や職場、関わる人が変わっても、似たような体験をすることがあるのはこのためです。
「逆境」は、自分の「解釈」や「人生の物語」を含め、それまで自分が考えも疑いもしなかったことを見直す機会をくれます。
じゃあ、今度は、自分はどんな物語を紡ぎたいのか、どんなことを体験したいのか?
まったく新しくフレッシュに自分の「ストーリー」「物語」「体験」を始める機会を持てるのです。
「人生ってどうせこんなもの」?
「人生は苦労するもの」?
「人生は奇跡と喜びに溢れている✨✨✨」
せっかくなら、そんな物語がいいなと、私自身これを書きながら改めて思っているところです!
トラウマとまで言わなくても、人生では自分の思うようにならない時もあれば、理不尽なことも起こります。一人ではどうしたらいいのか分からなくなることもあるでしょう。
そんな波の中にいる時にどうしたいいのか?
少しでもそんなヒントになるように、トラウマやPTSDの回復理論やレジリエンスに関する研究と私自身の燃え尽き症候群やPTSDからの回復体験を質問形式にしてまとめました。
ここで挙げている質問は、リラックスして、まずは眺めてみて、思い浮かぶことをありのままに観察してみるというアプローチをオススメします。
質問を読んでもに何も思いつかなくても、ふとした瞬間に何か思い浮かぶ事もあるでしょう。
自分が前に進んだからこそ、意味を持ってくる質問もあるので、ぜひ定期的に眺めてみて下さいね。
ダウンロード・登録は⭕️こちら⭕️よりどうぞ
目次
あ、今の自分の状態について把握する
い.自分の「ストレス反応」を知る
う.今気になっていることについて観察する
え.喪失 (後悔、自責、サバイバーズギルト)に気づく
お.自己像、自己肯定感、自己受容度に気づく
か.自分の中の「不安」を意識化・言語化する
き.自分のコーピングスタイルを知る
く.自分と相手との優先順位(境界線)と当事者レベルを知る
け.自分のストーリー(解釈・認知)に気づく
こ.回復のストーリーをみつける
さ.試練の中の「意味」について知る
し.再結合・新しい自己の創造
す.回復・再生のためのステップ
せ.トラウマからの回復・再生のプロセスで体験しうること
そ.トラウマからの回復の三段階
ダウンロードは⭕️こちら⭕️よりどうぞ