自分のアイデンティティー(セルフイメージ、自己価値)が変わり相手のこちらへの態度が変わるとき

学生はほんとうに敏感です。

 

アカデミックにやるのをやめて自分が楽しいと思っていることを伝えようと割り切ったら、学生がいつにもなくよく聞いているのがすごくわかる時がありました。

 

理論というよりも、自分が東ティモールで働いていた時どんなことが大切だと思ったのか自分の言葉で話そうと思って臨んだら、授業の後、一人の学生が「先生のお話し面白かったです」とわざわざ伝えに来てくれました。

 

ありのままでいこうと思ってたら、プリントを配るのにまごついて、学生に「せんせい、かわいい」と言われました。(笑)

 

先生っぽい格好じゃなくてもいいじゃんと思って、ピンクのピアスをつけて行ったら、「先生、ピアスかわいい」

 

最近暗めの色の服が多かったなあと思って、今日はスカートを履いて行こうと思ったら(変な意図ではありませんよ)学生が一言。「せんせい、スカートかわいい」(笑)

 

ボキャブラリーが貧弱なのは若干気になりますが、学生って素直だなと思います😊

 

一昨日は、「先生、ホワイトハウスで働く人みたい!」と言われました。何故か、ホワイトハウス(笑)

 

確かに、あるイギリスのブランドのロイヤルブルーのジャケットを着ていたのだけど、それだけでもないかもと思ったのです。

 

こちら側の相手への思いが変わると、特に何も言ってないのに、相手のこちらへの態度が変わることがありますね。

 

例えば、自分の中の判断や裁き(judgement)を相手に貼り付けていたことに気がついたり、心の中で相手のこと(態度やふるまい、言葉など)をゆるした後などです。

 

同じ様に、自分の自分に対する理解や自己認識、アイデンティティー(自己価値)が変わると、相手のこちらへの態度が変わることもあるように思います。

 

学生から「先生、ホワイトハウスで働く人みたい!」と言われた時、心の中で思ったのはこんなことでした。

 

それは、「孤児の霊」ではなく「王の娘」という世界に触れ、新しいアイデンティティーが私の中に根付き始めたからかも😊と思ったのです。

 

「王の娘」または「王の息子」というアイデンティティーとは何か?を理解するために、その反対の「孤児の霊」(orphan’s spirit)というものについて簡単に触れたいと思います。

 

「孤児の霊」とは、文字通り、なんでも自分で生き延びていかなければならないような、親がいないようなサバイバルのメンタリティーで生きている、自分がどこに属しているのかわからない、自分が何者なのか分からず、さまよい、物理的にサバイブしないけいけないだけでなく、不安の中で生きているというような状態です。

 

その大きな特徴は、何かをしてこそ、何かの成果をあげてこそ、愛されると思っているので、常にがんばることです。

 

しかも、がんばることで成果や結果を出してきたので、その何が悪いの?と思います。

 

誤解のないように付け加えますが、努力をすること、勤勉であることはとても大切なことです!

 

しかし、わたし自身もそうでしたが、自分の存在価値を業績や成果で証明し続けなければならず、心が休まらないのです。

 

これは本当に本当に大変なことです。

 

なにより、より本質的な問題は、すべてをコントロールしたくなる、権威(学校、先生、政府、上司、リーダー)に対して、批判的な見方を持っている、(ゆえに)神様に対しても誤解した見方を持ってしまう(神様からの無条件の愛を素直に受け取れない)ということにも関係している場合があります。(E1 Life Renewal Camp Textbook, 21st Century Christ Church p.48)

 

日本人は真面目なので、すべてを捧げた末に先の戦争に負け、屈辱的な占領期を迎えた際に、それがあまりにもショックで、見放されたように感じて(実際の孤児も多くいました)この孤児の霊の影響を受けるようになったという見方もあります。

 

そして、日本社会で、父性不在という問題があること(実際に父がいないこととは違います)も指摘されています。

 

でも、神様はそんな私たちの社会にあるかもしれないそのような要因さえも癒すことができるお方なのです。

 

王の娘というのは、文字通り王の娘です。

ですから、孤児ではありません。孤児とはまったく違います。

王の娘には、天のお父さんがいます。

天のお父さんは自分の子どもである娘にこう言ってくれています。

 

「あなたの神であるわたしがいつもあなたと一緒にいますよ。

神の力があなたにあるので、戦いはすでに勝利しています。

わたしはあなたのことを思って喜んでいます。

神の愛によって、あなたのいのちはいつも新しくされています。

わたしはあなたのことをとても喜んでいるので喜びの歌を歌います。」

(Good News Translation (GNT)より意訳 ゼパニヤ3:17;)

 

The Lord your God is with you;

his power gives you victory.

The Lord will take delight in you,

and in his love he will give you new life.[a]

He will sing and be joyful over you,

Zephaniah 3:17 Good News Translation (GNT)

 

「見よ。わたしは川のように繁栄を彼女に与え、あふれる流れのように国々の富を与える。あなたがたは乳を飲み、わきに抱かれ、ひざの上でかわいがられる。」(イザヤ66:12)

 

「あなたは祝福される。あなたは、町にあっても祝福され、野にあっても祝福される。あなたの身から生まれる者も、地の産物も、家畜の産むもの、群れのうちの子牛も、群れのうちの雌羊も祝福される。

あなたのかごも、こね鉢も祝福される。あなたは、はいるときも祝福され、出て行くときにも祝福される。

主は、あなたに立ち向かって来る敵を、あなたの前で敗走させる。彼らは、一つの道からあなたを攻撃し、あなたの前から七つの道に逃げ去ろう。

主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。ただ上におらせ、下へは下されない。」

(申命記 28:2-7、13)

 

まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。(詩篇23:6)

 

この内容も素晴らしいですが、すごいと思うのは、これは、何をやったからでも、頑張ったからでもなくて、文字通り娘(息子)だから無条件に与えられていることです。

 

こういうよい言葉に触れていくと、自分の頭の中の思いがネガティブな思いからよい方向へ向きが変えられていくのを感じます。

 

わたしたちの戦いは頭の中の思考・考え方にあるという世界的ベストセラーの本もあります。

 

だから、予防策のように、聖書からよい言葉を書き出したノートを用意して鞄に入れてあります。

 

そのノートをいつも開いているわけではなくても、守りが共にあるような安心感と心の落ち着きを感じます😊

 

”The Lord will make you the head and not the tail, and you shall only go up and not down.” 「主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。ただ上におらせ、下へは下されない。」(申命記 28:13)

 

これを読んでくださっている方々にたくさんの祝福がありますように!

 

May peace and blessings be with you!

ギフテッドをやる気にさせるものはどういうもの?

「ギフテッド」なタイプをやる気にさせるのは例えばどういうものでしょうか?

 

クリエーティブなこと

インターアクティブ(双方向)で対話があるもの

答えを教えるのではなく考えさせるもの

自分の世界が広がるもの

世界の課題に対して考えたり、発表したり、関われる機会

自分の中の深みに繋がるもの

自分を表現するスキルを身につける機会

などです。

 

 

自分が「ギフテッド」のタイプに当てはまるかも、と思う人は、テストのためにではなくて、ぜひ自分のために勉強して下さい。

 

自分の興味のあることについて調べてください。自分のために調べてください。

TEDを聴くのもいいでしょう。自分の関心テーマを探してください。

 

そして、偉大な人たちの自伝を読んでください。

 

ネルソンマンデラ、ガンディー、マザーテレサ。。。

 

例えば、インドを独立に導いたガンディーはなぜ植民地主義を倒すことができたのでしょうか?

 

時間をかけて探求するに値する興味深いテーマはたくさんあります。

 

そして自分を表現する方法をみつけてください。

 

そういうタイプの人たちの中にある、自分の中の「湧きでるもの」を表現する意欲はとても強いです。

 

短くてもいいので、自分の中の疑問や発見したことを自分の言葉で綴っていく日記をつけるのもいいでしょう。ぜひお気に入りのノートを見つけてください。

 

私自身が「ギフテッド」について調べてブログに投稿し始めたのも、最初はまったく自分自身の関心からでした。自分が自分について知りたかったからです。

 

なんでこうなの?そうして?本当にそうなの?といった疑問をやめないでください。

 

自分の探究心、好奇心を大切にしてください。

 

日本人はいつからロボットのようになってしまったのか?!ー言われたことはできるけどマニュアル外のことができない人の本当の理由

ベジタリアンのカナダ人の友人と一緒に出かけた時のことです。

ベジタリアンなので、食べる場所を選ばなくてはいけません。

 

カフェメニューで、アボガドサーモン丼というものがあったので、そこからサーモンを除いていただいて、アボガドとサラダだけ出していただくことはできますか?

と聞きました。

 

ご飯の上にそれを盛るだけだから、単純にできそうだと思います。

 

こういう時、お店(店員さん)の対応は見事に二極化します。

キッチンも店員さんも、「できません」というケース。

 

なんとか考えてごめんなさいね、というのではなく、マニュアに書かれたことは出来るけど、そこをちょっとでもずれると自分で考えて対応できない、という態度がくっついています。

 

そして、「今あるものでなんとかしたいと思います」と言ってくれるケース。

 

時には、シェフの方がわざわざ出てきて、今あるのはこういうものですが、こちらは大丈夫ですか?と聞いてくれることもありました。とうぜん、こういうお店の印象はアップ。次回も寄りたいなと思います。

 

けっこう前者が多いのでびっくりします。

 

しかも、ロボットのように「できません!」と言う人が(けっこう)いることに驚きます。

 

ランチ時の忙しい時でもないし、スーパー難しいことを頼んでるわけでもないのに、何がどう「できない」のでしょうか???

 

マニュアル的な決められたことはできるけど、自分で対応できない人が増えてる、とは聞いたことがあるけど、まさにこういうことか!と思いました。

 

できない!とパニクったり、いっぱいいっぱいになってしまうのかもしれません。

 

常に携帯でググれば「答え」がでてくることに慣れてしまって、やり方が一から最後まで書いてあるのをなぞることは出来るけど、

 

自分で判断する機会があまりないのかもしれません。

 

こういう場合に求められているのは、

お客さんは何を求めているのか?ちゃんと聞く・理解すること

キッチンに伝えること

または自分がシェフだったらアボガド(または何が出せるのか判断する)を出す

ということです。

 

 

イレギュラーな件にパニクる人たちは、

極点に失敗を恐れているにも感じます。

 

自分で考える=判断する=間違うのが怖い

 

でも、そもそも、「正解」も「間違い」もないのです。

 

そして、「正しくやること」に価値があるという誤解をしています。

 

「完璧」「ちゃんと」やらないといけない、と思ってます。

 

客が求めているのはそんなことじゃないのに。

 

自分に意識が向いている典型的な守りの姿勢です。

 

お客の立場をして感じたことですが、こちらの要望・言っていることをほとんど聞いていない人さえ多いのです。

ベジタリアンだって人間なんだから、ただご飯が食べたいのに、でも困ってるんだよ、というだけなのに。

 

そのことをただ理解してくれて、もし少しでも共感してくれたなら、お店の印象がどれだけアップすることか!

 

ロボット人間じゃなくて、人間が増えてくれることを願います!

ギフテッド=頭のいい子ではない。ギフテッドと頭のいい子の違い

ギフテッドとは単に頭がいい子という訳ではありません。まず、その特徴を理解してあげてください。

 

頭のいい子( being bright)は答えを知りたがる

ギフテッド(gifted)の子は質問したがる。

 

頭のいい子は一生懸命勉強する。

ギフテッドの子はそんなに必死の努力がなくてもいい成績がとれる。

 

頭のいい子は注目する。

ギフテッドの子は全身で集中する。

 

頭のいい子は質問に答える。

ギフテッドの子は「答え」に関して質問する。

 

頭のいい子は簡単に学ぶ。

ギフテッドの子はすでに答えを知っている。

 

頭のいい子は相手を聞く。

ギフテッドの子は強い感情や意見を示す。

 

頭のいい子は教えられた情報を取り入れる。

ギフテッドの子は受け取った情報をさらに広い視点、ユニークな方法で発展させる。

 

頭のいい子は簡潔で明確な答えを求める。

ギフテッドの子は複雑さや深みを追求するのが好き。

 

頭のいい子は最後まで終わらせたいと思う。

ギフテッドの子は結果よりも学んでいる過程が楽しいかどうかが大事。

 

頭のいい子は同級生と一緒にいたがる。

ギフテッドの子は少し上の子や大人と一緒にいたがる。

 

頭のいい子は適度に満足する。

ギフテッドの子は自分に厳しい。(完璧主義)

 

The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide) p.10

Alberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータラーニング・カナダアルバータギフテッド協会共同作成より引用

コミュニケーションが苦手? 通じない人、理解できない人がいてもいい!

 

最近、シェア会に参加された方で、
自分はコミュニケーションが苦手だと思っている、という方がいました。

 

ただ、私には、その人がコミュニケーションが
苦手なようには見えなかったのです。

 

もう少し話しを聞いてみて気づいたのは、

その方の悩みとは、
自分の言いたいこと・
伝えたいことが
思うように相手に通じない
「もどかしさ」のように感じました。

 

 

私がその方に伝えたのはこんなことでした。

 

たとえ、

自分がどれだけ饒舌なスピーチができたとしても

自分がどれだけ完璧な英語を話したとしても

スマートな社交術を身につけていたとしても

通じない人はいるし

全員に通じなくてもいい。

 

逆説的なようですが、

もっとのびのびと自分に言いたいことを言いたい、

コミュニケーションスキルを上達させたい、

世界の人と通じたいと思えば

 

通じない人もいるという、

ことを受け入れることです。

 

 

もちろん

人間誰でも

理解されたいし

理解したい、

 

でも、

時には

どう頑張っても

 

理解できない人もいるし

好きになれない人もいるし、

同意できない人もいます。

 

 

別にそれでいいのです。

 

もしコミュニケーションが
苦手だと思っていたら
実は「逆」かも知れません。
もしかしたら、
もっと理解し合いたい
という意欲の表れかも知れませんね。

 

*今日のポイント*

通じない人、
理解できない人、
好きになれない人、
同意できない人もいる。

 

別にそれでいい。

 

それを受け入れると、
「理解しないとけない」から解放されて
「理解できたら楽しい」ドアが開く。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

175カ国の人と一緒に働いて学んだ
ガツガツと自己主張しなくても
世界の人と通じる8つのヒントを
お伝えしています。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

国際機関で働いていた時、
組織の理念には共感するけれども、
我先に自己主張をしたり、
声が強い方がいい、
みたいな風潮に違和感を感じていました。

 

英語をしゃべる=「アメリカ人」になることじゃないし、英語は世界の人と通じるための言語として学ぶのだから、必ずしも「アメリカ人のような感じ」で話さないといけないっていうのもなんだか違和感がある。。。

 

そんな私の実体験などから生まれたヒントが満載です。

次回のシェア会は3月26日(土)16:00~18:00@恵比寿で開催します。

ご興味のある方は、こちらにご登録ください。→ 大仲千華メルマガ登録

最初混乱した学生は、最初から理解していた学生よりもいい成績をとるーネガティブな感情の効果

新しいことに挑戦するのが億劫。

すぐにイライラしちゃう。

面倒なことはいや。。。

どうやら世界的な現象のようです。

 

快適さへの欲望が満たされれば満たされるほど、私たちの経験の幅は狭まり、人生の困難を切り抜ける練習の機会を失っている、という指摘があります。

生活は確かに便利になったものの、何もかも便利になれば、面倒なことはしなくなり、列に並んで順番を待つことも、渋滞でなかなか進めないことにも耐えられない。。。

渋滞で前に進めないイライラや割り込みされた不快さに対する耐性は減っているそうです。

ただネガティブな感情が悪いわけでもなく、人は直感的に感情の効果を知ってるそうです。

例えば、習ったことがすぐに分からなくても、最初の混乱した状態を脱した学生は、最初から理解していた学生よりも、その後のテストで高い成績をとるそうです。

 

「ポジティブ」だけでは私たちは本当の意味でポジティブに感じられないこと、本当に心が落ち着いて感じられる時というのは、ポジティブもネガティブも両方の体験を受け入れている時だとも言われています。

 

当たり前ながら、人生には順調な時もあればそうでない時もあります。

親を失くす、離婚する、期待していた成果が上げられなかった、などなど。。。

そして、誰でも挫折、自信喪失、倦怠感などを体験します。

だとしたら、ポジティブもネガティブも含めた両方を受け入れる能力を身につけて、人生の出来事に効果的に対応することを学ぶ方がよっぽど効果的なのではないか?

だとしたら、本当の意味での適応能力というのは、ネガティブ感情を受け止められる事と、そこからポジティブ感情に移る努力がバランスよくできることなんじゃないか?

自分の人生におけるポジティブとネガティブの両方の感情を受け止められる時、人はその後順調に気分が回復していくそうです。

例えば、流産で子供を亡くしたばかりの夫婦の人たちがこんなことを言っています。

「この2週間はとても辛い気持ちでした。妻は妊娠9週目だったのですが、経過も順調だと言われて夫婦で喜んだのもつかの間、流産してしまったのです。私は失業中で、仕事がなかなかみつかりません。おまけに妻の祖母が余命わずかなので妻のことを思うと悲しくなります。不幸はもうたくさんだという気持ちです。それでも、私はそれなりに自信もあり、幸せも感じています。気持ちは確かに沈んでいますが、妻といい関係になるなど、恵まれている点に感謝しています。」

参考:「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」(ロバート・ビスワス=ディーナートッド・カシュダン 著)

 

人間は感情の生き物。感情はなくならないのだから、上手くおつきあいする方法を習いたいものです。

 

これまで無視したり、否定してきた自分のネガティブな部分も認め、心を開いて受け入れることー

明るい部分と暗い部分、

強さと弱さ、

成功と失敗

闇と光

を受け入れてこそ、

才能も

可能性も

より開いてくるんじゃないか?

 

そんなことが自分の体験としても最近腑に落ちつつあります。

 

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ギフテッドと仕事: やる氣のない時うつの時

あなたをやる気にさせるものは何ですか?

内向型やギフテッドな人にとっても特にこの質問が重要なのではないか?と思います。

なぜなら、内向型は、エネルギーをアイデアや感情など内から得るタイプなので(外向型は他人と関わりなど外からの刺激によってエネルギーを得る)、

特に、自分が好きなこと、本当に興味のあること、充足感をもたらしてくれるもの、「意義」のあること(内向型やギフテッドは自分がなぜこの星に存在するのかを知りたいと思っているものです)、に関わっていることが、やる気や人生の意味に直結する場合が多いからです。

それこそが、まさにその人にとっての原動力やエネルギーになるからです。

内向型の人は外向型の人ほど外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていないので、自分にとって興味のないことを続けていると、日々の生活や仕事の責任に圧倒され、次第に生きる意欲さえ失ってしまうことにもなりかねません。

私自身、国連職員として関わってきた南スーダンでの仕事が一段落したとたん、緊張の糸が切れてしまったようで、一年ほど、何もやる氣がしない、朝起きれない、働けないとう時期を体験しました。

当時、自分が関わっていた仕事で感じていた充足感が、私にとっていかに日々の意欲・やる気・エネルギーの源泉だったかを思い知りました。

そういうタイプは、自分の好きなこと・興味のあることは、誰から何を言われなくとも自然にやり続けられるのに対して、自分があまり興味のもてない事に関しては、明らかに意欲が下がるようです。

わたしのコーチングを受けに来られる方の中に、仕事でミスを頻発してしまうという人がいましたが、

今の仕事があまり興味を持てない(というか実は限界にきているため)あるレベルにおいて「ミス」を起こしているのではないかと感じました。

うつ、やる氣がない、引きこもり気味、意欲がもてない、自信がない、仕事でミスばかりする、ADHDと診断された、諦めている。。。

 

だとしたら、

あなたにとって本当に大切なことにフォーカスする時、

 

そして

もう一度

あなたの中に眠っている能力や才能、想いに目を向ける時かも知れません。

 

 

全ての物事には両面があります。

「外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていない」ということは、自分にとって本当に大切な事にフォーカスしましょう、ということでもありますね。

自分にとって何が大切なのかー自分にとっての優先順位(プライオリティー)をはっきりさせることは役に立つでしょう。

 

 

ギフテッドの才能を引き出すお手伝いをしています。自身もギフテッドなのでギフテッドのお悩みや強みが分かる、話しやすいと言われます。

https://chikaonaka.com/ギフテッドコーチング-2/

Tulip

相手はどう感じているの?内向型と外向型の頭の中は?

内向型と外向型同士のコミュニケーションのコツとはどんなものでしょうか?

loveyourself

それぞれが違うスタイルを持ちながら、おそらく両方ともが、それぞれのスタイルで精一杯「自己表現」をしてますよね。

わたしはこう感じているけど、あの人はどう思っているんだろう?と、互いのスタイルや「言い分」を少しでも理解できたら、お互いのコミュニケーションはずい分と楽になりますよね。

 

さて、内向型と外向型のそれぞれのスタイルを見てみましょう。

 

内向型のコミュニケーションはー

・自分の情熱や興奮をごく親しい人と分かち合う傾向がある。

・質問に答える変えに考える時間を必要とする。

・一対一のコミュニケーションを好む。

・熟考を好む。

・話しを引き出してもらうとしゃべりやすい。

・自分の考えがまとまってから、または全体像を掴んでからでないと分かち合えないと思う。

・話す時には自分にとって意味のあることを言わないといけないと思う。

 

外向型のコミュニケーションはー

・自分の情熱や興奮を誰とでも分かち合う傾向がある。

・質問や外界の出来事に対する反応が早い。

・一対一でもグループでも気楽に会話する。

・自分の中で考えが途中でも声に出して、他人とのやり取りの中で結論に達する。

・言ってることに深い意味がなくても構わない。

・直接的なコミュニケーションを好む。

 

あなたがどっちのタイプであっても、

あなたはどう感じているの?

あなたにとってはどうなんですか?

あなたにとってなぜそれが大切なの?

 

どんな形や表現であっても、そこに少しでも目を向けられれば、コミュニケーションのヒントが開きそうです。

「ギフテッド」特徴 42のチェックリスト: カナダアルバータ協会より

ギフテッド判定のためのチェックリスト

 

ギフテッドの子達・人達とは、どんな人のことを言うのでしょうか?

 

カナダのAlberta Learning(アルバータラーニング)とAlberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータ協会が共同で製作した The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より、ギフテッド判定のためのチェックリストを載せました。

 

1、一人で作業をしたり遊ぶことを楽しむ、または、好む

2、一度に二つか三つのことに集中する。

3、年上の子どもや大人と一緒にいることを好む。

4、年上の子どもや大人向けの本や雑誌を読むことがある。

5、結果と原因の関係に興味を持つ。

6、学ぶのが早く、習った知識を応用できる。

7、論理的な思考が強い。

8、年齢にしては語彙が多い。

9、自分で発見したり問題を解決するのを楽しむ。

10、言葉で遊ぶのが好き。

11、出来ることと出来ないことの差が激しい(例えば、6歳で○○は説明できるのに、自分の靴の紐が結ぶのに苦労する)

12、数学や数字で遊ぶのが好きで、数学の問題でとてもユニークな解き方をすることがある。

13、規則の理由(理由の理由も)を知りたがるー

14、アイデアを複雑にまたは今までにない視点で議論する。

15、質問や課題に取り組むのに、いろいろな可能性を見る。

16、好奇心が強く、質問をしたがり、答えについて質問をする。

17、ゲームや行動をまとめたり、グループの中のいざこざを仲裁するなどリーダーシップを発揮する。

18、興味のある事に対して長い間集中力を発揮する。

19、何かに集中するとそれ以外のことを忘れてしまう。

20、いろいろな分野でユニークな分野で趣味や興味がある。

21、何かを収集(コレクション)している。

22、想像力が豊かである。

23、ゲームやおもちゃなどを自分で創作する。

24、同じことをするのに新しい方法をみつける。

25、絵を描くこと、文章を書くこと、何かを創作すること、実験すること、発明すること、ストーリーを語ることが好き。

26、歌うこと、楽器を弾くこと、踊ること、リズムに合わせて身体を動かすこと、パントマイムをするのが好き。

27、音楽に反応を示し、歌を作曲したり、リズムを即興する。

28、全く関係のないように見えるものの中から他の人には目ないパターンやつながりを読み取る。

29、ある考えの論理や、規則や行動に関して議論する。

30、ルーティンや予想がつくものに関して興味を失う。

31、ユーモアのセンスがある。

32、ある人のスピーチや語彙を吸収し、お話しや音楽、劇、遊び、ゲームの中で真似する。

33、とてもアクティブでじっとしているのが苦手。

34、神、愛、正義や平等などの抽象的な概念について話すのが好き。

35、見えるもの、聞こえるもの、触れるもの、口にいれるもの、匂いに普通でない位に敏感で繊細である。

36、周りの人の感情にとても敏感であり、困っている人に対して感情移入をする。

37、世界の課題ー例えば、絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある。

38、論理的に正当化されなくても直観に従うことに抵抗がない。

39、エネルギー、フォーカス、激しいが高い。

40、自分や周りの人が完全でないことにフラストレーションを感じる。

41、批判に特に敏感である。

42、霊的(スピリチュアル)な価値観や考え方や、または哲学的なテーマにほぼ直観的に興味を示す。

 

1-10: 知能レベルが高い

11-34: 創造性が高い

35-42: 情緒的で繊細な性質を持つ

 

The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より翻訳。

Adapted from Stand Up for Your Gifted Child: How to Make the Most of Kids’ Strengths at School and at Home (pp. 21–23) by Joan Franklin Smutny © 2001

 

Kids-Ministry

 

このリストによると、「ギフテッド」とは決して、IQや知能が高いということだけを指すのではないことが分かります。

 

例えば、37では、「絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある」と挙げられています。

 

10代後半にならないとまだはっきりとは分からないかも知れませんが、「ギフテッド」の傾向がある人たちは知的好奇心が強いだけでなく、同時に社会の仕組みや政治、不正に対して関心を持つ傾向があります。

 

不正に関心があると言っても、必ずしもデモに参加するといった表現の方法ではなく、例えば、自分が所属する学校での規則や方針に対して一切説明なく一方的に押し付けられるのに違和感を感じたり、より根本的な問いに強い関心を持っているという意味合いです。

 

例えば、「なんのために勉強をするのか」、「人間はなんのために生きるのか?」といったこと、「世界の争いや戦争はなぜなくならないのか?」「世界の環境問題はどうなったら改善されるのか?」といった問いです。

 

そういうタイプに対しては、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。

 

彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」を知りたいからです。

 

この点は、私自身が正にそういうタイプでしたが、タイプによっては、彼らをやる気にさせるもの・逆にやる気をそぐものは何か?という点にかなり直結します。

 

そして、私の場合は、「学んでいる体験が楽しいかどうか」はとても大きなポイントでした。

 

先生の教え方が一方的だったり、考えさせる内容でないととたんに興味を失うことが多かったです。

 

授業がつまらないと、とたんにモーチベーションが下がり、また、嫌いな科目を克服しようという発想はあまりなく、全体的に好きな科目と嫌いな科目の成績の差は大きかったです。

 

ですので、学校が面白くない、やる気がない、成績がよくない、つまらないと持っている、組織に合わせるのが苦手と感じている人の中には、「ギフテッド」の人が実は多いのではないかと思っています。

 

こういう子たちは、大人の目には、「頑固、こだわりが強い」と写り、母親にとっては育てにくい、理解しにくいと感じるかも知れません。

 

自分の体験を思い起こしてみても分かりますが、そういう子供たちは、正直な大人を尊敬します。ごまかしは嫌いです。

 

「正直な」という意味は、なんでも知っているという意味ではなくて、その子が発する質問に誠実に対応してくれ、自分なりの意見をその子にシェアしてくれることです。

 

もし聞かれたことが分からないなら「分からない」と言ってもいいので、

 

「その事についてはよく知らないから後で調べてみるね」、

「調べてみるからその時一緒に考えてみようね」という姿勢です。

 

子供は彼女・彼らなりにとても真剣に質問をしているので、大人がごまかしたり、適当な答えを続けていたら、その内にその子たちは失望して自分の殻に閉じこもってしまいます。

 

彼らは大人に一緒に成長する機会をくれているんじゃないかなとも感じます。

 

彼らの存在を受け止めてあげられる場所や表現できる場がもっとあるといいなと思っています。

 

✨✨✨💛💛💛

さて、この度大和書房より「自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法」を上梓させていただきました。

 

https://www.amazon.co.jp/自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法-大仲千華-ebook/dp/B088ZR7FB8/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=自分の軸&qid=1591106362&sr=8-1

 

個人的には、南スーダンという国を体験させてもらった者として、南スーダンでの日々から学んだことを還元する手段の一つとして、ようやく一つの形にすることができ(変な言い方かも知れませんが)、少しホッとしています。

 

今回、コロナやそれに関連することでいろいろな意味で揺さぶりが起きていますが、南スーダンという国は、私にとって(そこを訪れるほとんどの外国人にとって)まさに人を揺さぶる国でした。

 

人の生死を目の前にして(目の前で人が死んでいくという意味ではありませんが、死がより身近にある環境において)、やはり人はいろいろなものを突きつけられます。

 

それは今思えば、とても豊かな大きな恵みであったと感じています。

 

そして、そういう宗教や民族が複雑に絡み合う南スーダンの紛争に関わったことは、答えのない状態に耐えながら、いかにその環境の中でのベストな答えを導き出すかという体験そのものでした。そういう意味ではそうした体験を経て、このテーマで刊行することができることに感謝です。

 

南スーダン後は、コーチングに携わり、大学で教え、若い人たちに触れることも多いので、学校や試験といった一部分での評価基準だけで自分を評価しないで欲しい、もっと全体的に自分の価値を捉えて欲しいという願いも含まれています。

 

「これまで生きてきたことに対する答えらしきものがみつかって一人で興奮しました」

「清々しい読了感を感じています」

「子どもに読ませたいです。古本屋には回せないだろうなと思っています。」

といった感想を受け取っています。感謝です。

 

自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法

 

以下紹介です。

 

私たちは今「答えのない時代」を生きています。国際情勢から為替の変動や未知のウイルスなど、一つ一つの出来事が複雑に影響し合い、思わぬ方向に発展するような事態も発生しています。このような状況においては、すべての問題を解決できる唯一無二の答えは存在しません。

 

では、「答えのない時代」を生きる私たちにとって大切になるのはどのようなことでしょうか?その一つは、現状と課題を理解し、建設的に検証する視点と方法を身につけること、さらに、自分にとって必要な答えを導き出すための考えるステップ(思考プロセス)を修得し、そのためのメンタリティーを身につけることです。それによって、すぐに答えのでない状態に耐えながら、自分にとって必要なことを一つ一つ確実に明らかにしていくことができます。

 

一見複雑に見える現象や新しいテーマであっても、自ら調べ、一つ一つ分かる範囲が増えていき、自分の中での理解が深まっていくにつれ、これまでは分からなかったことが確実にわかるようになっていきます。

 

自ら答えを導き出し、「わかっていく」体験は、確実に自信となり、人生においても大きな力となってくれることでしょう。(第1章自分の頭で考えるより)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

がんばってものすごい努力をして倍率5,000倍から10,000倍の倍率を勝ち取る道もあるのだろうけれども、⭕️⭕️によって、拓ける道があるのです。(第2章ブレない自信をつかみとる p.133-134より)

 

世の中には競争は選考というものが存在します。適材を見極めるための方法や選ぶ過程自体がまったく完璧でない場合もあります。自分が選ばれる場合もあれば選ばれない場合もあります。自分のメンタルやパフォーマンスのためにも、⭕️⭕️が自分のためになることがあります。(第2章ブレない自信をつかみとる p.143より)

 

強みや能力というと、学校教育の影響を受けた私たちの中には大きな誤解があって、学校教育や試験というたった一つの狭い指標で自分の能力を判断しがちです。ただ、その人の独自性、人生の方向性、目的というのは、その人の経験や視点、感じ方など全てを含めたより全体的なものです。その中でも「資源」となるのは⭕️⭕️です。(第3章 決める力を養う p.174-175より)

 

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自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法