自分で「決める」たびに本来の力を取り戻していく体験をお話ししました。
その選択が自分の価値観に沿っているときには、
いい気分がして、物事も身体も自然に動きます。
自分で決めると納得感がありますし、なにより自分で決めたという体験自体が自信になります。
自分の意思で決めたので多少の困難があっても、ふんばれます。
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では自分で決めないとどうなるでしょうか?
「こんなはずじゃなかった。」
「そんなこと聞いてなかった」と
誰かのせいにしたくなる気持ちがでてきます。
この数年「アンガーマネージメント」が注目されていますが、内心怒っている人が増えているのは実は自分で考えて決めていないことに対する不満が無意識でたまっているからじゃないか、と私は思っています。
深層の部分では自分で決めていない、自分で自分の人生の責任をとっていないことを自分で知っているので、自分が自分に怒っている、という訳です。
「決める」の別の表現として「意思決定」、英語ではdecision-makingという言葉があります。
では、decision-makingの「反対」は何でしょうか?
ちなみに、英語を英語のニュアンスで覚え身につけていく英語脳的学習法の一つに、新しく覚える単語を英語の類義語(synonyms)と反対語(Antonyms)と関連させて覚えていくという方法があります。
日本語よりも英語の方がよりダイレクトな言語なので、「決めないこと」「決めること」のニュアンスが、反対語と類義語を引用することでより伝わるなかと思い、それぞれ辞書を引いてみました。
⭕️decision-makingの「反対語」は
untrustworthy=信頼できない
immature=成熟していない
immune=逃れている
exempt=外れている(免除された)
excused=言い訳的な
⭕️decision-makingの「類義語」は
responsible=対処能力のある
accountable=責任を持つ
in charge=仕切っている
engaged=関わっている
in control=主導権を握っている、制している、掌握している
です。
こうやっていざ並べてみるとそのニュアンスがよりはっきりすると思います。
とくにダイレクトな意味である
immune=逃れている、と
exempt=外れている(免除された)で、
自分で判断して決めないというのは、「人生から逃れている、自分で自分の人生から外れている」ということと同じだよ、とはっきりと伝えてくれています。
ところで、英語で「責任」というと「Responsible」を思い浮かべるとおもいますが、
Responsibleの本来の意味は、日本語の責任という言葉が持つ「重荷」のニュアンスとはまったく違います。
「Responsible」の意味は、
Response (対処)+ Able(能力がある)= 対処できる、
という直訳で、「自分の本来のパワー」というニュアンスを伝えてくれています。
対処できる、というのは、目の前にある状況や結果を引き受け、所有すること、その中で出来うる最善を尽くす、という意味です。
もし、責任という言葉に対して重荷を感じるとしたらそれは「義務」とごちゃ混ぜになっています。
義務は自由ではありませんが、自分で選んだ選択や状況にたいして自分で責任をとっていくという意味での責任は、大人で成熟した態度ですし、自由や解放といったニュアンスも含みます。
なにより、私たちにはそもそもこんなに選べることがあると改めて気づかせてくれます。
ちなみに私が働いていた南スーダンといった国では紛争があったり、職業が限られていたり、いろいろな意味で選択が制限されています。
アイスクリームショップで今日はどの味にしようかなと、色とりどりのアイスを眺めながら少し迷ってみるのも楽しみの一つだけれども、
ただ、私たちが決めることはほんとうはおそらくとてもシンプルです。
他人の人生を生きるか
自分の人生を生きるか
そして、心の内では答えは知っているのです。
大丈夫。🐱
勇気をもって進みましょう。