ギフテッドの特徴②: 子どもの身体と感情の中に大人の知能(非同期性)がある

ギフテッドの特徴の一つに、英語の文献によくでてくるasynchronous development (直訳すると「非同期的発達、または「非同期性」)と呼ばれる特徴があります。

 

簡単に言うと、得意分野と苦手分野の差や、いろいろな認知能力の差、知性や気質・感情年齢の差があることを言います。

 

例えば、7歳の子の例です。

 

身体能力は6歳レベルなのに、数学は12歳レベル、読解力は13歳レベルだということもあります。

 

6歳でも「なんで世界に貧困があるの?」といった社会的な課題や不正興味を示す子もいれば、

 

7歳の男の子が、近所の開発プロジェクトが自然に与える影響について大人のような会話をし始めたり。。。

 

 

ママの立場から見ると、甘えん坊で泣き喚く時があるかと思えば、時々、この子は、「ちっちゃい身体をした大人」なんじゃないか?と感じることもあって少しと戸惑ってしまいますね。。。

 

 

これをどういう風に捉えればいいかと言うと、

 

 

「高いレベルの魂」を持つ子が生まれてきた、と説明するのがいいかも知れません。

 

 

私の友人の子供たちにもいますが、彼らは赤ちゃんの時から「賢い」雰囲気を持っています。

 

大人の会話もよく理解しているので彼らの前では悪口もいい加減なことも言えません。

 

「どうせ子供だから」は通用しないと考えた方がいいでしょう。

 

 

ただ、同時に、大人が注意を払う必要があるのは、知能や読解力は高校生(または大学生)位でも、情緒レベルでは普通の6歳の女の子としてのケアが必要であったり、

 

10歳の男の子で17・18歳レベルの微分積分が出来るけれども、情緒的にはやはり普通の10歳であるという点です。

 

 

突然、大人のような会話をしたかと思ったら、その数時間後にはお出かけ先で泣き始めて文字通り腕に抱えて連れて帰ってきた。。。。なんて、こともあるかも知れません。

 

「子どもの身体と感情の中に大人の知能」を持っている本人自身も「とまどい」を感じているかも知れません。

 

では、そんな子ども達とどういう風に付き合っていくのがいいでしょうか?

 

 

まず、大きな前提として、

 

今の時代に生まれてくる子供たち、特にギフテッドやクリスタルチルドレンなどと呼ばれる子供たちの特徴を持ち合わせる子供たちは、身体は子供だけれども、「大人の魂」を持ったであるということです。

 

特に、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。

 

 

彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なんでそうなのか」に納得しないと動かないのです。

 

そんな風では適応できないんじゃないか?

 

もちろんそんな心配はあるでしょう。

 

ただ、これは「彼らの問題」ではないのです。これは、「大人の問題」なのです。

「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」、「なぜそれが大切なのか」を一つ一つ私たちに問いかけてくれているのです。

 

教育制度しかり、社会全体に新しい方策が求められています。

 

ただ私たちが内面の変容をとげない限り、制度を変えることはできません。学校しかり政府しかり、その制度をつくったのは私たち自身だからです。

 

私たちの一人一人が生活の質を改善していけば、大きな制度もそれに従わざるをえなくなります。政府や制度は社会全体の考えに従うしかないのです。

 

そういう意味では、彼らはそうした変化を助けてくれている存在です。

 

 

子供たちは神様からの「預かりもの」です。

 

子供たちはそれぞれのママとパパのところに来てくれましたが、その人たちの所有物ではありません。

 

私たち(大人)が彼らにとって出来る最大の助けは、私たちの価値観を押し付けるのではなくて、彼らが自然体で生きられるように協力することだと思います。

 

もし、そんなことをしたら大変なんじゃないか?どうにかしなければいけない、と思うとしたら、それは彼らの問題ではなくて、大人の側の課題です。わたし達大人自身がそうやって育てられてきたことから自由になれていないからです。

 

彼らの能力や才能は、自分の興味を追求したり、思っていることを口にしたり、表現したりすることから育まれていきます。

 

その為には家庭の中でそ彼らの能力を表現しても変に思われない、受け入れられる、認められるー「違ってもいい」「そのままでいい」という安心感が感じられることが助けになります。

 

何度でも何度でも何度でもそのこと言葉で体全身で伝えてあげるようにして下さい。

(*^-^)ニコ

 

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドコーチング

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドの人たちにとって大きな悩みの一つは誰にも理解されないと感じる孤独感です。「こんな私はおかしいんじゃないか?」と悩む方も多いのです。ギフテッドの人にとって、自分と同じ知的レベルの人と一緒に過ごしたり、理解し合える存在がいることは大きな心の支えになることが知られています。

自身もギフテッドの大仲千華が自分の体験をもとに丁寧に向き合います。国連での勤務より帰国後、心理学やスピリチュアリティー学び始める中で、自身もギフテッドであり、相談に来る人たちも姪っ子もギフテッドであることに気づき、ギフテッドに向けた情報発信とコーチングを始めました。

誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!私がコーチングを始めた理由です。⇨ギフテッドコーチングはこちら

 

《大仲千華プロフィール》

英国オックスフォード大学大学院より奨学金(New Century Scholar)を授与され大学院を修了(社会人類学)。ニューヨーク国連本部、南スーダン、東ティモールなど国連活動の最前線において、元兵士の社会復帰支援などの平和支援に10年従事。多国籍チームのリーダーを務める。国連退職後は、国連特使にスカウトされ、米国政府(米軍)付けの専門家として、アジアの政府(国連の平和支援に参加する軍隊)に派遣され、講師を勤める。

PTSDから帰国後、燃え尽とうつになり、何もやる気がしない・朝起きれない・働けなくなる。自分の「弱さ」やシャドー受け入れ、統合していくことを学ぶ。数年を経て、うつを乗り越えた時に、直感能力とヒーリング能力が飛躍的に開花する。

クーリエジャポンで「答えを求めない勇気」連載中⇨https://courrier.jp/columns/58542/

 

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ギフテッド8つの強み②:ギフテッドの子の強みとチャレンジは「同じコインの表と裏」

ギフテッドであれば、知能も高いので勉強もでき「羨ましい」というのはギフテッドに対して単純な誤解のある見方です。

ギフテッドだけでなく、誰もがそうなように、ギフテッドの子ならではの強みとチャレンジもあります。いわば、「同じコインの表と裏」のような関係です。

 

ギフテッドの8つの強みに関する「ポジティブな側面」と「上手にお付き合いする側面」を2回に分けて紹介しています。

 

カナダのAlberta Learning(アルバータラーニング)とAlberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータ協会が共同で製作した『ジャーニー: ギフテッドの親のためのハンドブック』(The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented)を参照にしています。

 

① 高い知能 (Advanced Intellectual Achievements)

② 高い言語能力 (Verbal Proficiency)

③ 好奇心が旺盛 ( Curiosity)

④ 創造性 (Creativity)

⑤ エネルギーが高い(High Energy)

⑥ ロジカルシンキング(Logical Thinking)

⑦ 繊細さ(Sensitivity)

⑧ ユーモアのセンス(Sense of Humor)

 

 

エネルギーが高い(High Energy)

ポジティブな側面:

活発である。

・新しい体験をすることに意欲的

・一度にいろんなことができる

 

上手にお付き合いする側面:

常に刺激を必要とする。

・動き回る(多動である)。

・頭も体も常に忙しい。

・簡単にフラストレーションを感じ、それを撒き散らす。

・集中するのが難しい時がある。

・寝付くのが難しく、寝ないのではないかと見える。

 

激しさ (Intensity)

 

ポジティブな側面:

ゴールを設定し、それを達成するために努力する

・収集する

・他の子達よりも自分の興味をさらに追求したり、問題を解決しようとしたり、課題に対する答えをみつようとしたり、ゴールを目指す

・観察する

・粘り強い

 

上手にお付き合いする側面:

頑固になる。

・視野が狭くなる。
・家族や学校での責任を忘れる。

・興味のないことに対して集中できない。

・身体能力が知的能力にマッチしないと感じるとフラストレーションを覚える。

 

ロジカルシンンキング (Logical Thinking)

 

ポジティブな側面:

数を数えたり、計量したり、測ったり、カテゴリーを整理することを楽しむ。

・地図や地球儀、チャート、カレンダーや時計が好き。

・自分の周りの環境が整理されていることを好む。

・起こった出来事に対して論理的で合理的な説明をする。

・どんなテーマに対しても、パワフルで説得力のある論点を見つける。

・規則やルールに対して理由を知りたがる。

 

上手にお付き合いする側面:

・相手を自分の都合のいいようにする。

・ソーシャルスキルを得る上で助けが要る場合がある。

・どんな事に対しても説明を求める。

・論理的でないを思う事に対して意義を申し立てる。

 

繊細さ(Sensitivity) 

 

ポジティブな側面:

・年齢が小さい時から周りの大人の気持ちや考え、経験に対して敏感に気づき理解している。

・他人の感情に対して敏感であり、他の人たちが気づかない点に気づく。

・動物に対して強いつながりを感じる。

・苦しみや暴力について質問をする。

・写真やアート、音楽に敏感に反応する。

・アートを通じて自分の感情を表現する。

 

上手にお付き合いする側面:

体験を個人的にとらえる傾向がある。

・自分には対応できないのではないかと心配する。

・こわい、不安、悲しい、落ち込むといっ体験をする

・批判されたり拒否されたりする体験を中々処理できない。

・他の人の強い感情によって自分も影響を受ける。

・簡単に泣いたり興奮する。

・食べるものや着るものにこだわる。

 

ユーモアのセンスがある (Sense of Humor)

 

ポジティブな側面:

同じ言葉でいろいろな意味を持つ謎かけやなぞなぞをつくる。

・ダジャレをつくる。

 

上手にお付き合いする側面:

クラスの中で道化師のような存在になる。

・クラスを乱す行動をとる。

・自分のジョークやダジャレが理解されないとフレストレーションを感じる。

・ダジャレやいたずらで周りを困らせる。

・他の子供達のユーモアのセンスが分からない。

 

あくまで一般論であって、ギフテッドの子に全てが当てはまる訳でもありません。当てはまらないからギフテッドではないという訳でもありません。

 

本人にとって役に立たない気質や習慣は親や大人が上手にサポートしつつ、「ポジティブな面」に注目し、長い目でやさしく「強み」を育んでいただく参考になりましたら幸いです。

 

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドコーチング

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドの人たちにとって大きな悩みの一つは誰にも理解されない孤独感です。「こんな私はおかしいんじゃないか?」と一人悩む方も多いのです。ギフテッドの人にとって、自分と知的レベルが同じ人と一緒に過ごしたり、理解し合える存在がいることは大きな心の支えになることが知られています。

自身もギフテッドの大仲千華が自分の体験をもとに丁寧に向き合います。国連での勤務より帰国後、心理学やスピリチュアリティー学び始める中で、自身もギフテッドであり、相談に来る人たちも姪っ子もギフテッドであることに気づき、ギフテッドに向けた情報発信とコーチングを始める。

誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!私がコーチングを始めた理由です。⇨ギフテッドコーチングはこちら

 

《大仲千華プロフィール》

英国オックスフォード大学大学院より奨学金(New Century Scholar)を授与され大学院を修了(社会人類学)。ニューヨーク国連本部、南スーダン、東ティモールなど国連活動の最前線において、元兵士の社会復帰支援などの平和支援に10年従事。多国籍チームのリーダーを務める。国連退職後は、国連特使にスカウトされ、米国政府(米海軍大学院)付けの専門家として、世界の閣僚経験者も講師を務める世界的なプログラムにて講師を勤める。

帰国後、PTSDから燃え尽とうつになり、何もやる気がしない・朝起きれない・働けなくなる。自分の「弱さ」やシャドー受け入れ、統合していくことを学び、数年を経て、うつを乗り越えた時に、直感能力とヒーリング能力が飛躍的に開花する。

 

クーリエジャポンで「答えを求めない勇気」連載中⇨https://courrier.jp/columns/58542/

 

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ギフテッド8つの強み①:ギフテッドの子の強みとチャレンジは「同じコインの表と裏」

ギフテッドと呼ばれる子供・大人がいます。ある分野での能力は秀でていて、得意や不得意の差があるため、時にはADHDなどど診断される場合もありますが、アメリカではギフテッド教育(gifted education)といって、彼らの才能を伸ばす教育がされています。

 

2014年、カナダで9歳で『ギフテッド』に認定され、14歳にして5つの難関大学に奨学金付きで合格した大川翔さんが、こんなことを言ってます。

 

「日本には、僕みたいな人はたくさんいると思うんです。ただギフテッド教育とか飛び級の制度がないので、表に出てこないだけ。」と。

 

私もそう思うし、私の世代からすでにけっこういたし、今の世代はもっと割合が高いんじゃないかな?

 

アメリカでは、学齢期の子ども達の6~10%、300~500万人の子ども達がギフテッドであると推定されていて、だとすると、日本の子供や若者・大人の10%以上はギフテッドではないかとも言われています。

 

ギフテッドというと単純に「頭のいい子」と思われるかも知れませんが、「頭のいい子」と「ギフテッド」はちょっと違うので、まず、彼らの特徴を理解してあげて下さいね。

 

ギフテッドだけでなく、誰もがそうなように、ギフテッドの子ならではの強みとチャレンジもあります。いわば、「同じコインの表と裏」のような関係です。

 

ギフテッドの8つの強みに関する「ポジティブな側面」と「ポジティブでもない側面」を2回に分けて紹介します。

 

カナダのAlberta Learning(アルバータラーニング)とAlberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータ協会が共同で製作した『ジャーニー: ギフテッドの親のためのハンドブック』(The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented)を参照にしています。

 

何がポジティブか何がポジティブではないかは、成長の過程で変わることもありますし、論理的に区切りができるものではなく、ある意味社会が求める大人の言い分でもあるので、本人にとって役に立たない面に偏っていたら上手にガイドしつつも、「ポジティブな面」に注目し、長い目でやさしく「強み」を育んでいただければと思います。

 

・高い知能 (Advanced Intellectual Achievements)

・高い言語能力 (Verbal Proficiency)

・好奇心が旺盛 ( Curiosity)

・創造性 (Creativity)

・エネルギーが高い(High Energy)

・ロジカルシンキング(Logical Thinking)

・繊細さ(Sensitivity)

・ユーモアのセンス(Sense of Humor)

 

《高い知能 (Advanced Intellectual Achievements)》

 

ポジティブな側面:

新しい考え方や概念を素早くつかみ、同じ年齢の子供たちよりも深く理解する。

•自分自身の新しい考え方や概念を発見し、クリエイティブでユニークな方法でそれを当てはめる。

•記憶力が高く、データやリスト、名前などを覚える。

•難しいゲームや壮大な計画を作る。

 

ポジティブでもない側面:

すぐに飽きる。

•すでに知っているかのように振る舞う。

•全ての理由を知りたがり周りが辟易する。

•他の人たちが「遅い」ことに忍耐強くない。

•他人の意見に対して批判的であったり、寛容的でない。

•手が頭についていけないので、手元の作業が雑になったり、間違える。

 

《高い言語能力 (Verbal Proficiency)》

 

ポジティブな側面:

比較的小さい時からお話しが上手で、言葉を正確に使う。

•発達した語彙力を持ち、複雑な文章構造を使う。

•洗練されたストーリーを展開する。

•詩やリズムを暗唱したり記憶することを楽しむ。

•読書が好き。

•新しい体験を複雑でユニークな方法でそぐにその場で簡単に表現する。

 

ポジティブでもない側面:

同じ年齢の友達から理解されるのが難しい。

・自分の都合のいいように相手にしてもらうために言葉を使う。

・ひっきりなしにしゃべる。

 

《好奇心が旺盛 ( Curiosity)》

 

ポジティブな側面

たくさん質問をする。

・愛や関係性(リレーションシップ)、宇宙についてなど抽象的なアイデアについて知りたがる。

・「なぜ世の中には戦争があるの?」といった質問をする。

・新しいことを体験するのが好き。

 

ポジティブでもない側面:

質問がいつにたっても終わらない。

・興味の対象が一つのことから次のことに移っていく。

 

《創造性 (Creativity)》

 

ポジティブな側面:

目の前の題材を新しくユニークな方法で見る。

・たくさんアイデアがある。

・ストーリーや歌、映画、ゲームなどを付け加えて、新しいものを創り上げる。

・ある質問に対して、考えられうる答えを列挙する。

・複雑な遊びやゲームを創り出す。

 

ポジティブでもない側面:

ファンタジーに逃避する。

・何がリアルでリアルでないもの区別できない時がある。

・インストラクションに従うよりも自分のやり方で進めることがある。

・夢想したり考えることに時間を費やすので、時間を無駄にしているように見える。

・もっともらしい言い訳を考えたり、「抜け穴」(loopholes)をみつけ、自分のふるまいに対する責任を逃れようとする。

 

ところで、日本人は世界の中でも弱みを克服しようとする傾向が強いそうです。その理由の一つとして、特に教育システムをはじめ、私たちは強みよりも弱みを克服しようとする文化的背景も関係しているようです。

 

ただ、才能を伸ばすという側面から見ると、弱みを克服するというアプローチには限界があります。誰も一人で全て出来る人なんていないのだから、ビジネス界でも自分の強みを生かし、弱みを補ってくれるチームと組みましょう、というパートナーシップの考え方が主流です。

 

だから、まず、「この年齢だからこの位でいいんじゃないかな」「これ以上勉強が進んだら同学年のお友達や学校に合わなくなっちゃうんじゃないか?」といった心配はいったん脇に置いておいて、社会の常識や親の都合ではなく、子供にとって本当に必要なことを優先させて下さい。

興味のある事は、どんどん習わせてください。

 

全てを得意にできる訳ではないから、逆に強みを活かそうということを教えてもらってる気がします。

 

ギフテッド8つの強み②ギフテッドの子の強みとチャレンジ②

 

強みを伸ばすor 弱みを克服するーどちらが才能を開く?

ギフテッドの特徴①: ごまかしが嫌いー正直な大人を尊敬する

 

気性が激しい、感情の起伏が激しい、頑固、こだわりが強いなどから、母親にとって育てにくい・理解できないと感じるお子さんのタイプがいます。

その気質の多くの一つが、ごまかしが嫌いということ。

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ギフテッドの姪っ子が2歳半くらいの時、テレビに映っていたメルケル・ドイツ首相とプーチンロシア大統領の会談のワンシーンについて、テレビを指差して「今何しているの?」と聞いてきました。

ウクライナ情勢の複雑なことは話しませんでしたが、

「あのね、『一つの場所についてね、お互いに自分のものだ』って争っているんだよ」、と説明しました。

そんな説明でよかったのかは自信はなかったのですが、

そしたら

 

あっ❗️❗️❗️

 

と閃いたように、「あっ、それ保育園でもあるよ。」と言って、

おもちゃ取り合うしぐさをしてくれました。

 

「その通り!」

「一言しか言わなかったのによく分かってるなあ」と私の方が関心すると同時に、「ああ、この子には適当な事は言えないな。出来るだけ誠実に説明しよう」と思いました。

きっと、似たような体験をお持ちの方も多いと思います。

 

私もギフテッドなので、自分の体験を思い起こしてみても分かりますが、そういう子供たちは、正直な大人を尊敬します。

「正直な」という意味は、なんでも知っているという意味ではなくて、

その子が発する質問に誠実に対応してくれ、

自分なりの意見をその子にシェアしてくれることです。

 

もし聞かれたことが分からないなら「分からない」と言ってもいいし、

 

「その事についてはよく知らないから後で調べてみるね」、

「調べてみるからその時一緒に考えてみようね」、

と言うとたいてい「うん」と言って納得してくれます。

 

他にも、大人同士でも答えるのが難しいテーマについて聞かれることはよくありますが、

「そうね、これはちかちゃんの個人的な意見なんだけどね、こうじゃないかなって思う」などと、出来るだけ答えるようにしています。

 

私のカナダ人の友人に小学校の時から世界のことに興味があって、なんで「ルワンダの虐殺」が起きたのか?と、学校の先生に聞いたら、

「そういう難しいことは大人に任せて、かわい子ちゃんはさあお勉強しましょうね。」と言われて憤慨した人がいます。

その10数年後、彼女は世界各地を周りドキュメンタリーを作成し、20代後半でTEDにも登壇しています。

http://theparadigmshiftproject.org/project/

 

彼女のお母さんは幸いにそういう彼女の質問を自然に受け止めてくれたそうです。

 

子供は彼女・彼らなりにとても真剣に質問をしているので、大人がごまかしたり、適当な答えを続けていたら、その内にその子たちは失望して自分の殻に閉じこもってしまいます。

 

子供たちは大人が忘れてしまった本来なら聞かれて当たり前の質問をわざわざ投げか私たちに思い出せてくれているという「大仕事」を担っているのでしゃないか?なんて思います。

 

⭐️⭐️⭐️このブログについて⭐️⭐️⭐️

私自信が「ギフテッド」という自覚のある今、「理解できない苦しみ」と「理解されない苦しみ」が少しでも埋まったらいいなと思ってこのブログを書いています。ぜひ似たような人たちにご紹介ください。urlのリンクはこちらです。chikaonaka.com

ギフテッドチルドレン: 繊細でやさしい子にとって理想的な学校

興味を持ったことだけに深く集中するのが好きでなタイプの子供にとって、学校というところは不自然な環境です。

授業ではきまった科目を受け、課外活動での集団行動が重視され、そういう子たちが求める自分で考えたり創造性を発揮するため機会があるとは限らないからです。

そういう子たちが後で「花開いた」と聞いても驚くことではないですよね。

ギフテッドの子供たちを受け入れているミシガン州アナーバーのエマーソンスクールの前校長は、「彼らにとって必要な学習スタイルが違うのだ、と考えています」と言っています。

 

これはアメリカでの例ですが、もし学校を探せるのならば、このような学校を探しましょう、と次のように紹介されています。

 

・集団活動一辺倒ではなく生徒一人一人の興味を尊重し、自主性を強調している

・やさしさ、思いやりや共感性を重視している

・各クラスは少人数で生前としている

・「内向的」「繊細」「感受性が強い」「まじめ」といった気質を理解している

・学業、課題授業などにおいて、自分の子供が興味を持っている分野に力を入れている

・いじめ防止プログラムに力を注いでいる

・知的な子供が多いとか、スポーツの得意な子供が多いとか、わが子の個性に合った生徒が集まっている

 

少しでも参考になりましたら幸いです。

⭐️⭐️⭐️このブログについて⭐️⭐️⭐️

私自信が「ギフテッド」です。キャリアもひと回りもふた回りもしたので、ギフテッド本人の体験を伝えられることがあります。誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!と、このブログを書いています。ぜひ私ギフテッドかも?と悩んでいる人たちにご紹介ください。urlのリンクはこちらです。chikaonaka.com

 

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドコーチング

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ギフテッドの子供たちは知的レベルの同じ大人と一緒に過ごすことが役立つことが知られています。自信もギフテッドの大仲千華が自分の体験をもとに丁寧に向き合います。国連での勤務より帰国後、相談に来る若い人たちがギフテッドであること、姪っ子がギフテッドであることに気づき、ギフテッドに向けた情報発信とコーチングを始める。今の子供たちや若い人たちには自分のように悩んで欲しくない、誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!私がコーチングを始めた理由です。⇨ギフテッドコーチングはこちら

《大仲千華プロフィール》

英国オックスフォード大学大学院より奨学金(New Century Scholar)を授与され大学院を修了(社会人類学)。ニューヨーク国連本部、スーダン、東ティモールなど国連活動の最前線において、元兵士の社会復帰支援などの平和支援に10年従事。多国籍チームのリーダーを務める。国連退職後は、国連特使にスカウトされ、米国政府(米海軍大学院)付けの専門家として、世界の閣僚経験者も講師を務める世界的なプログラムにて講師を勤める。宗教や民族の違いをこえて人と人を繋ぐことができるリーダーを育てるPeace Blossom 代表。http://peaceblossom.net

ギフテッド: 繊細で傷つきやすい子供にやってはいけないこと

ギフテッドの子供たちの中には、特に感受性が高い、繊細で、内向型のタイプが多いことが知られています。

 

彼ら・彼女たちは大人が思っているよりもはるかに敏感に社会が理想とする性質と自分の性質との「差」を早々に感じ取るものです。

 

彼ら・彼女たちは、親がたとえ直接的にそう言わなくても、大人や社会が求めるように「ふるまわない」といけない、というメッセージに常にさらされています。

 

彼ら・彼女たちが日常的に感じている葛藤やプレッシャーは大人が想像しているよりも、かなり高いと言えます。

 

自分じゃない人のように振舞わないといけないとしたら、そして、彼女・彼らがもともと持っている才能や能力が削がれてしまったら、とても「もったいない」ことです。

 

 

例えば、繊細な面に対して、

「あなたが優しい子でよかったわ」

「あなたがよく物を考える子でよかったわ」などと、

 

自分の親が「あなたのままでいいのよ」というメッセージを送ってくれたら、

とても心強いことでしょう。

 

繊細、感受性の高い、内向型の子供にやってはいけないこと

・内向性を治療が必要なものとして扱うこと。オバマ大統領もガンジーも「内向型」です。内向型とはシャイとは違います。内向型の特徴を理解しましょう。

 

・本人が望んでいないのに無理やり発言を強いたり、無理やり大勢の前で話させること

 

・自分の子供が学校で人気者でなかったり、少ない友達しかいないと心配すること

たくさんの友達がいるよりも一人か二人とのしっかりした友情が大切だと専門家も指摘しています。

 

・人前や大勢の前で叱ること。彼らは怒りや非難にとても敏感であり、「恥」として捉える傾向が強いです。

 

・学校での体験を次々に質問し話させようとしたり、今日は学校でどんな楽しいことがあった?と子供は学校を楽しむものという前提のテンションで聞くこと。

 

もし、学校がそれほど楽しくない場所だったら、それを正直に伝えることができなくなってしまって「逃げ場」がなくなってしまいます。

 

・なんで「そんなに繊細なの」「考えすぎるの」と言うこと

 

本人がすでに悩んでいるので、変われないことを言っても何の助けにもならないどころか親にも「理解されない」と傷ついてしまいます。

 

繊細、感受性の高い、内向型の子供と接する上で役に立つこと

・内向型の特徴を理解しましょう。内向型をやる気にさせることをみつけましょう。

 

・信頼する人にしか簡単に打ち明けない傾向があるので、ゆっくりと時間をとって話しを聞き出す姿勢の方が効果的

 

・リラックスして子供が自然に話したくなる環境をつくる。お風呂に入っている時や眠る前など本当にくつろいだ時だけ話しをする気になる場合もある。

 

・その子が話したくなるようなトピックを選ぶ。

 

・どんな習い事やスポーツをしたいのか、出来るだけ本人に選ばせる。(なんでそれをしたいのかなど親が聞き出し、大変な面なども含めてどう取り組めるのか一緒に考える)

 

・気の合う、知性のレベルの合う友達をみつける(ギフテッドの学校での悩みの一つは気の合う友達がそれ程多くはいないという事。一人でもいいので気の合う友達がいることはギフテッドな子に安心感をくれます。)

 

・上手な聞き役になること(傾聴する=アドバイスをしたり、意見をいうのではなく、判断なくだた聞くこと。)

 

・少し大きくなってくると、もしかしたら、本人は、親(母親)に心配をかけたくないという理由で信頼するベビーシッターや、叔母さんや年上のお姉さん・お兄さん的存在の人など、親ではない人にだけ話しをすることがあるかも知れません。その場合には、親のプライドは呑み込んで、その人たちの助けもかりましょう。

 

関連記事→『新しい時代』が必要としているのはこれまでとは違う能力を持つ人間だ

 

せっかく自分に与えられた才能や能力、経験があるのに、ある一つの指標や基準に合わないというだけで、それらが強みだとも能力だとも判断されなければそれは非常にもったいない残念なことです。

 

関連記事→たった一人の意見や基準であなたの能力を決めてはいけない!あなたが評価される場所へ行こう

 

自分の特性を理解し、自分にあった方法を一緒に考え、自分の望む方向に向かって着実に向かっていくいくことをサポートします。

 

お気軽にご連絡ください。

 

https://chikaonaka.com/coaching/

 

 

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ギフテッドと仕事: やる氣のない時うつの時

あなたをやる気にさせるものは何ですか?

内向型やギフテッドな人にとっても特にこの質問が重要なのではないか?と思います。

なぜなら、内向型は、エネルギーをアイデアや感情など内から得るタイプなので(外向型は他人と関わりなど外からの刺激によってエネルギーを得る)、

特に、自分が好きなこと、本当に興味のあること、充足感をもたらしてくれるもの、「意義」のあること(内向型やギフテッドは自分がなぜこの星に存在するのかを知りたいと思っているものです)、に関わっていることが、やる気や人生の意味に直結する場合が多いからです。

それこそが、まさにその人にとっての原動力やエネルギーになるからです。

内向型の人は外向型の人ほど外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていないので、自分にとって興味のないことを続けていると、日々の生活や仕事の責任に圧倒され、次第に生きる意欲さえ失ってしまうことにもなりかねません。

私自身、国連職員として関わってきた南スーダンでの仕事が一段落したとたん、緊張の糸が切れてしまったようで、一年ほど、何もやる氣がしない、朝起きれない、働けないとう時期を体験しました。

当時、自分が関わっていた仕事で感じていた充足感が、私にとっていかに日々の意欲・やる気・エネルギーの源泉だったかを思い知りました。

そういうタイプは、自分の好きなこと・興味のあることは、誰から何を言われなくとも自然にやり続けられるのに対して、自分があまり興味のもてない事に関しては、明らかに意欲が下がるようです。

わたしのコーチングを受けに来られる方の中に、仕事でミスを頻発してしまうという人がいましたが、

今の仕事があまり興味を持てない(というか実は限界にきているため)あるレベルにおいて「ミス」を起こしているのではないかと感じました。

うつ、やる氣がない、引きこもり気味、意欲がもてない、自信がない、仕事でミスばかりする、ADHDと診断された、諦めている。。。

 

だとしたら、

あなたにとって本当に大切なことにフォーカスする時、

 

そして

もう一度

あなたの中に眠っている能力や才能、想いに目を向ける時かも知れません。

 

 

全ての物事には両面があります。

「外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていない」ということは、自分にとって本当に大切な事にフォーカスしましょう、ということでもありますね。

自分にとって何が大切なのかー自分にとっての優先順位(プライオリティー)をはっきりさせることは役に立つでしょう。

 

 

ギフテッドの才能を引き出すお手伝いをしています。自身もギフテッドなのでギフテッドのお悩みや強みが分かる、話しやすいと言われます。

https://chikaonaka.com/ギフテッドコーチング-2/

Tulip

もしあなたの子供がギフテッドまたは内向型だったら?

もしあなたの子供がギフテッドの内向型だったら?

 

ギフテッドの子たちは圧倒的に内向型が多いと言われています。とても感受性が高く繊細なタイプの子もいます。

 

 

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Group of children running together

 

(1) 情報や刺激を処理する時間を与える

多くのギフテッドや内向型は概して知的レベルが高く、繊細で敏感な「センサー」を持っています。ギフテッドの子供たちは私たちが理解するよりも、はるかに多くの情報を受け取り、感じ考えています。その情報量は自分や親が自覚するよりも数十・百倍にもなることもあるでしょう。

 

そのセンサーのお陰で、彼ら・彼女たちは1の情報から10(100)の情報を得たり、創造性をふくらませたり、抽象的な概念を掴んだりするわけですが、同時に、彼らのセンサーはとても敏感なため、それらの情報を感情レベル、意識・無意識レベルで処理しないといけません。

 

このプロセスが途中の時には、説明を求められても言葉にならないことも多く、また多くの説明を求められることが負担になることもあります。はたから見るとこの過程は、「ゆっくり考えている」ように見える訳ですが、「考えている」というよりは、大量の「情報を処理している」という方が適切かも知れません。こうしたことが理解されないと、「怠けている」ように見えるかも知れません。

 

でも、こうした時間がないと、彼らの思考や感情は処理されず満杯のままで、脳がからっぽになったような感じがしてしまいます、そして、創造性として刺激され、表現される機会を失ってしまいます。

 

その処理の最中の時には、すぐには答えがでないかも知れません。その時には、「きっと頭が整理されれば自然に答えがでてくると思うわよ」と、彼らを「混乱」と「恥かしさ」から救ってあげてください。

 

(2) 休息をとってもいい

「休息」をとってもいいよ伝えてあげてください。

 

もしかしたら、子供が突然機嫌が悪くなったり、「ばく発」したり、癇癪をおこす場合、自分が疲れている・エネルギーが枯渇してきたことが分からずにそのように反応をするのかも知れません。

 

学校では、元気な子、活発な子がいいと思われがちですが、繊細で感受性が強い子の中には頭を整理するために一人の時間を必要としたり、エネルギー的に疲れやすい子もいます。だから、少しゆっくりしたり、一人で遊ぶことは「おかしいこと」でも「恥ずかしいこと」でもないと伝えてあげてください。5分も休んだら、また元気に走り回るかも知れないですから。

 

(3) 一人で遊ぶ・「観察する」ことは内気とは違う

内向型の子はまずグループの子たちの行動やグループ全体の反応をみてから、自分も参加する「観察する」タイプの子がいます。

学校の制度は基本的に外向型の基準を元に作られています(先生も外向型が多いそうです)が、すぐに参加しないこと・加わらないこと、一人で遊びたがることは必ずしも「内気」や「シャイ」とイコールではありません。

 

内向型の子に無理やり大勢の前で話しをさせたり、大勢の中に加わるように強制しないでください。どんな遊びや習い事、スポーツをしたいのか、出来るだけ本人に選ばせましょう。(なんでそれをしたいのかなど親が聞き出し、大変な面なども含めてどう取り組めるのか一緒に考える)

 

気の合う友達が数多くはいないかも知れませんが、一人でも二人でもいいので気の合う友達を見つけましょう。年上のお姉さんでもお兄さんでも大人でもいいのです。そういった人たちの存在は彼らの大きな安心感を与えてくれます。

 

得意・不得意・凹凸がある子たちは創造性が高い?

 

勉強に得意・不得意、認知や才能に凹凸がある子たちがいます。

ある分野での能力は高いのだけど必ずしも全体的に成績がいいわけでもなく、IQが高いと判定されるわけでもないというケースです*。

なので、英才児とも分けられ、天才児という訳もしっくりこないし、逆に学習障害を指摘される場合もあるそうです。

 

だとすると、認知や才能に凹凸がある子たちの強みってなあに?

認知の凹凸ってどういうこと?

という疑問がわきます。

 

同時に言われているのは、得意・不得意の差が大きい、認知の凸凹がある、才能の峰と谷がある子たちこそ、創造性が高いのではないか?という指摘です。

 

では創造性っていったい何でしょう?

 

創造的な人たちは日常生活の中でさまざまな発想やアイデアを思い浮かぶ傾向があるそうです。

 

例えば、

ー多くのアイデアを短時間に思いつく力

ー新しいことばや概念を生み出す能力

ー今まで無関係だと考えられていたものを結びつける能力

といった特徴です。

 

新しい発想やアイデアを得ている状態は、外から見ればもの思いにふけっているような感じですが、当の本人は、さまざまな着想が浮かんでは消え、ぼんやりとしたものが形を持ちはじめ、徐々に全体像を見渡せるようになるような体験をしている可能性もあります。

一旦全体像をつかんだら、

それを表現する作業に入り、

ある場合には文学や芸術作品として、

音楽として、

ダンスとして、

論文や科学的な理論として、

建築物として、

プロジェクトとして表現されます。

 

その形になったものが私たちの目や耳に触れることになります。

 

学校の作文かもしれないし、ブログの記事かもしれないし、大きな舞台での発表かも知れないけれども、

創造性はそれに触れる人の共感や感動を生み、私たちにひらめきや直観を与えてくれるようなものです。

 

知能検査(IQ)をデザインしたアメリカの心理学者ターマンによる創造性に関する研究というのがあります。

知性(IQ)が非常に高い子ども達を抽出し、その757名を成人後までフォローアップするという研究でした。

この研究の一つのポイントは、IQが高いことと創造性は関係あるか?という点だったのですが、結論から言うと、知性と創造性は別物で、知能が高いことと創造性は直結しないという結論になりました。

創造性に関しては、知的能力(IQ)は必ずしも高くないけれども、ギフテッドを含め、どちらかというと認知に凹凸がある子たちの中が高い傾向があると指摘されています*。

 

なぜそうなのかについてはあまり説明がないのですが、

その人がどのように世界(目の前の事象)を見たりどのように認識・理解するか(認知)ー聴覚、視覚、空間認知などーその人の特性を活かせれば、認知の差や違いこそが、新しい見方=創造性として活かされやすいからでは?と推測します。

人が創造性を働かせている時の状態を脳科学的に見ると、皮質下の連合野という部位が活発に活動している状態で、連合野とは、脳の各部位や情報をつなぐ領域で、まさに無関係だと思われたものをつなぎ合わせる働きを担う所だそうです。

面白いのは、この連合野という部分は、20代になっても成長を続け、最後に完成する脳の領域だそうです。

ピカソなど晩年まで多くの作品を残した人が多いように、私たちには生涯にわたって (こそ?) 創造性を発揮できる能力が備わっているそうです。

ギフテッドや才能やの認知の凸凹のある子たち・人たちの存在ーある意味凹凸があるからこそ、差があるからこそ、それをどう活かすかを考えることになるーそんな視点を教えてくれているように感じました。

 

*IQは、5つの下位検査の評価点を足したスコアから割り出されているので、飛び抜けた一つの才能があったとしても評価されない場合が多い、と指摘されています。

参考文献:杉山登志郎・岡南・小倉正義「『「ギフテッド』天才の育て方」学研

 

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

ギフテッドの子ども、若者・大人の可能性を引き出すために、自身もギフテッドである大仲千華が自分の体験を基に丁寧に向き合います。

ギフテッドによるギフテッドのためのギフテッドコーチングについてはこちら

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ガウディー

写真 ガウディー建築

「ギフテッド」特徴 42のチェックリスト: カナダアルバータ協会より

ギフテッド判定のためのチェックリスト

 

ギフテッドの子達・人達とは、どんな人のことを言うのでしょうか?

 

カナダのAlberta Learning(アルバータラーニング)とAlberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータ協会が共同で製作した The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より、ギフテッド判定のためのチェックリストを載せました。

 

1、一人で作業をしたり遊ぶことを楽しむ、または、好む

2、一度に二つか三つのことに集中する。

3、年上の子どもや大人と一緒にいることを好む。

4、年上の子どもや大人向けの本や雑誌を読むことがある。

5、結果と原因の関係に興味を持つ。

6、学ぶのが早く、習った知識を応用できる。

7、論理的な思考が強い。

8、年齢にしては語彙が多い。

9、自分で発見したり問題を解決するのを楽しむ。

10、言葉で遊ぶのが好き。

11、出来ることと出来ないことの差が激しい(例えば、6歳で○○は説明できるのに、自分の靴の紐が結ぶのに苦労する)

12、数学や数字で遊ぶのが好きで、数学の問題でとてもユニークな解き方をすることがある。

13、規則の理由(理由の理由も)を知りたがるー

14、アイデアを複雑にまたは今までにない視点で議論する。

15、質問や課題に取り組むのに、いろいろな可能性を見る。

16、好奇心が強く、質問をしたがり、答えについて質問をする。

17、ゲームや行動をまとめたり、グループの中のいざこざを仲裁するなどリーダーシップを発揮する。

18、興味のある事に対して長い間集中力を発揮する。

19、何かに集中するとそれ以外のことを忘れてしまう。

20、いろいろな分野でユニークな分野で趣味や興味がある。

21、何かを収集(コレクション)している。

22、想像力が豊かである。

23、ゲームやおもちゃなどを自分で創作する。

24、同じことをするのに新しい方法をみつける。

25、絵を描くこと、文章を書くこと、何かを創作すること、実験すること、発明すること、ストーリーを語ることが好き。

26、歌うこと、楽器を弾くこと、踊ること、リズムに合わせて身体を動かすこと、パントマイムをするのが好き。

27、音楽に反応を示し、歌を作曲したり、リズムを即興する。

28、全く関係のないように見えるものの中から他の人には目ないパターンやつながりを読み取る。

29、ある考えの論理や、規則や行動に関して議論する。

30、ルーティンや予想がつくものに関して興味を失う。

31、ユーモアのセンスがある。

32、ある人のスピーチや語彙を吸収し、お話しや音楽、劇、遊び、ゲームの中で真似する。

33、とてもアクティブでじっとしているのが苦手。

34、神、愛、正義や平等などの抽象的な概念について話すのが好き。

35、見えるもの、聞こえるもの、触れるもの、口にいれるもの、匂いに普通でない位に敏感で繊細である。

36、周りの人の感情にとても敏感であり、困っている人に対して感情移入をする。

37、世界の課題ー例えば、絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある。

38、論理的に正当化されなくても直観に従うことに抵抗がない。

39、エネルギー、フォーカス、激しいが高い。

40、自分や周りの人が完全でないことにフラストレーションを感じる。

41、批判に特に敏感である。

42、霊的(スピリチュアル)な価値観や考え方や、または哲学的なテーマにほぼ直観的に興味を示す。

 

1-10: 知能レベルが高い

11-34: 創造性が高い

35-42: 情緒的で繊細な性質を持つ

 

The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より翻訳。

Adapted from Stand Up for Your Gifted Child: How to Make the Most of Kids’ Strengths at School and at Home (pp. 21–23) by Joan Franklin Smutny © 2001

 

Kids-Ministry

 

このリストによると、「ギフテッド」とは決して、IQや知能が高いということだけを指すのではないことが分かります。

 

例えば、37では、「絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある」と挙げられています。

 

10代後半にならないとまだはっきりとは分からないかも知れませんが、「ギフテッド」の傾向がある人たちは知的好奇心が強いだけでなく、同時に社会の仕組みや政治、不正に対して関心を持つ傾向があります。

 

不正に関心があると言っても、必ずしもデモに参加するといった表現の方法ではなく、例えば、自分が所属する学校での規則や方針に対して一切説明なく一方的に押し付けられるのに違和感を感じたり、より根本的な問いに強い関心を持っているという意味合いです。

 

例えば、「なんのために勉強をするのか」、「人間はなんのために生きるのか?」といったこと、「世界の争いや戦争はなぜなくならないのか?」「世界の環境問題はどうなったら改善されるのか?」といった問いです。

 

そういうタイプに対しては、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。

 

彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」を知りたいからです。

 

この点は、私自身が正にそういうタイプでしたが、タイプによっては、彼らをやる気にさせるもの・逆にやる気をそぐものは何か?という点にかなり直結します。

 

そして、私の場合は、「学んでいる体験が楽しいかどうか」はとても大きなポイントでした。

 

先生の教え方が一方的だったり、考えさせる内容でないととたんに興味を失うことが多かったです。

 

授業がつまらないと、とたんにモーチベーションが下がり、また、嫌いな科目を克服しようという発想はあまりなく、全体的に好きな科目と嫌いな科目の成績の差は大きかったです。

 

ですので、学校が面白くない、やる気がない、成績がよくない、つまらないと持っている、組織に合わせるのが苦手と感じている人の中には、「ギフテッド」の人が実は多いのではないかと思っています。

 

こういう子たちは、大人の目には、「頑固、こだわりが強い」と写り、母親にとっては育てにくい、理解しにくいと感じるかも知れません。

 

自分の体験を思い起こしてみても分かりますが、そういう子供たちは、正直な大人を尊敬します。ごまかしは嫌いです。

 

「正直な」という意味は、なんでも知っているという意味ではなくて、その子が発する質問に誠実に対応してくれ、自分なりの意見をその子にシェアしてくれることです。

 

もし聞かれたことが分からないなら「分からない」と言ってもいいので、

 

「その事についてはよく知らないから後で調べてみるね」、

「調べてみるからその時一緒に考えてみようね」という姿勢です。

 

子供は彼女・彼らなりにとても真剣に質問をしているので、大人がごまかしたり、適当な答えを続けていたら、その内にその子たちは失望して自分の殻に閉じこもってしまいます。

 

彼らは大人に一緒に成長する機会をくれているんじゃないかなとも感じます。

 

彼らの存在を受け止めてあげられる場所や表現できる場がもっとあるといいなと思っています。

 

✨✨✨💛💛💛

さて、この度大和書房より「自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法」を上梓させていただきました。

 

https://www.amazon.co.jp/自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法-大仲千華-ebook/dp/B088ZR7FB8/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=自分の軸&qid=1591106362&sr=8-1

 

個人的には、南スーダンという国を体験させてもらった者として、南スーダンでの日々から学んだことを還元する手段の一つとして、ようやく一つの形にすることができ(変な言い方かも知れませんが)、少しホッとしています。

 

今回、コロナやそれに関連することでいろいろな意味で揺さぶりが起きていますが、南スーダンという国は、私にとって(そこを訪れるほとんどの外国人にとって)まさに人を揺さぶる国でした。

 

人の生死を目の前にして(目の前で人が死んでいくという意味ではありませんが、死がより身近にある環境において)、やはり人はいろいろなものを突きつけられます。

 

それは今思えば、とても豊かな大きな恵みであったと感じています。

 

そして、そういう宗教や民族が複雑に絡み合う南スーダンの紛争に関わったことは、答えのない状態に耐えながら、いかにその環境の中でのベストな答えを導き出すかという体験そのものでした。そういう意味ではそうした体験を経て、このテーマで刊行することができることに感謝です。

 

南スーダン後は、コーチングに携わり、大学で教え、若い人たちに触れることも多いので、学校や試験といった一部分での評価基準だけで自分を評価しないで欲しい、もっと全体的に自分の価値を捉えて欲しいという願いも含まれています。

 

「これまで生きてきたことに対する答えらしきものがみつかって一人で興奮しました」

「清々しい読了感を感じています」

「子どもに読ませたいです。古本屋には回せないだろうなと思っています。」

といった感想を受け取っています。感謝です。

 

自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法

 

以下紹介です。

 

私たちは今「答えのない時代」を生きています。国際情勢から為替の変動や未知のウイルスなど、一つ一つの出来事が複雑に影響し合い、思わぬ方向に発展するような事態も発生しています。このような状況においては、すべての問題を解決できる唯一無二の答えは存在しません。

 

では、「答えのない時代」を生きる私たちにとって大切になるのはどのようなことでしょうか?その一つは、現状と課題を理解し、建設的に検証する視点と方法を身につけること、さらに、自分にとって必要な答えを導き出すための考えるステップ(思考プロセス)を修得し、そのためのメンタリティーを身につけることです。それによって、すぐに答えのでない状態に耐えながら、自分にとって必要なことを一つ一つ確実に明らかにしていくことができます。

 

一見複雑に見える現象や新しいテーマであっても、自ら調べ、一つ一つ分かる範囲が増えていき、自分の中での理解が深まっていくにつれ、これまでは分からなかったことが確実にわかるようになっていきます。

 

自ら答えを導き出し、「わかっていく」体験は、確実に自信となり、人生においても大きな力となってくれることでしょう。(第1章自分の頭で考えるより)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

がんばってものすごい努力をして倍率5,000倍から10,000倍の倍率を勝ち取る道もあるのだろうけれども、⭕️⭕️によって、拓ける道があるのです。(第2章ブレない自信をつかみとる p.133-134より)

 

世の中には競争は選考というものが存在します。適材を見極めるための方法や選ぶ過程自体がまったく完璧でない場合もあります。自分が選ばれる場合もあれば選ばれない場合もあります。自分のメンタルやパフォーマンスのためにも、⭕️⭕️が自分のためになることがあります。(第2章ブレない自信をつかみとる p.143より)

 

強みや能力というと、学校教育の影響を受けた私たちの中には大きな誤解があって、学校教育や試験というたった一つの狭い指標で自分の能力を判断しがちです。ただ、その人の独自性、人生の方向性、目的というのは、その人の経験や視点、感じ方など全てを含めたより全体的なものです。その中でも「資源」となるのは⭕️⭕️です。(第3章 決める力を養う p.174-175より)

 

自分の軸で生きる練習pic

 

自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法