内向型と外向型が会議で補い合うには

内向型の人は話すのが苦手なのでしょうか?

内向型でも外向型でも話すのは苦手な人も得意な人もいるとは思うのですが、もしそういうイメージがあるのだとしたら学校や社会の中で内向型の特質がスピーチが苦手であることと結びつけられてきた点はあるかも知れません。

(学校という場所は基本的に「外向型」の文化を元にしていいて、先生になる人にも外向型が多いです。)

 

ただ、内向型の人が話し下手であるとは限りません。実際、内向型として知られるオバマ大統領はスピーチの名手として知られています。

 

内向型が話すことが苦手がどうか判断する前に、話すことに対する「内向型」の傾向を知っておくのがよさそうです。

 

外向型の人が考えながらとりあえず口を開く、というのに対し、内向型の人にはこのような傾向があります。

 

⭐️ 考えがまとまるまでは話さない

⭐️ まず周りの人が言うことを観察する

⭐️ 自分の中である程度全体像が分かってから話す。

⭐️ 「ただしゃべる」というよりは、彼らにとって意味があると思っていることしか話すべきではないと思っている

⭐️ わざわざ人を遮ってまで自分がしゃべることは好きではない

 

なので、内向型の人は発言の数が少ないかもしれないし、人によっては意見を述べるまでに時間がかかる場合もあるかも知れません。

 

ただ、内向型の人は持ち前の観察上手さを生かして、他の人が気付かない視点を持っている場合も多いので、内向型の視点を引き出すには内向型が話しやすい環境をつくってあげることも大切です。

外向型の人は内向型の人には事前にテーマを伝えておくことも役たちます。

同時に、内向型の人も外向型の人に何を考えているのか分からないと思われたらお互いに損なので、小まめにいろいろな形でコミュニケーションをしておくといいでしょう。

 

例えば、

⭐️ 会議があるのなら、事前に内容を把握し、発言内容をポイントでいいのでまとめておく

⭐️ 事前に会議担当者に会議の内容について確認する(会議に貢献する意欲がある姿勢を示す)

⭐️ 会議室に入っていく時にみんなに笑顔で挨拶する。

⭐️ 会議がはじまる前に挨拶を交わしたり、世間話をする

⭐️ うなずく、目を合わせる、など言葉以外で自分が聞いていることを周囲に知らせる

⭐️ 出だしの言葉をはっきりと大きく、周囲の注意を引きつける。

⭐️ 「今のAさんの点について私も同じ意見です」などと、誰かの意見について同意したり、「今のAさんの提案ですが、こういう点についてとてもいいと思いました」と言い換えたり、自分の視点を加えたりとともかく発言する。

⭐️ ポジティブなことは言いやすいので、自分が話しやすい切り出し方を覚えておく。

⭐️ 考えをまとめるために時間が欲しいと思った時には、「ここまでのお話しを聞いた時点での私の意見は〜です。最終的な意見に関しては、もう少しお話しを聞いてから・何人かの意見を聞いてから、私の意見についてお伝えしたいと思います」などと、まず短くてもいいので意思表示をしておく。

⭐️ 会議の後、伝えられなかった意見がある場合には、意見をまとめたメールや簡単なメモを送ったりする。

 

ただ、内向型の人は自分の頭の中で考えている10分の1くらいも実際には求められていないと思えば、より気軽に発言できるかも知れませんね。

ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (5)

内向型の大きな強みとして「繊細さ」があります。

「繊細さ」が強み?と思われた方もいるかも知れません。

 

私が内向型に興味を持ったきっかけは、ギフテッドの子達は圧倒的に内向型の割合が高いという指摘でした。

ギフテッド(gifted)とは、勉学や芸術などある分野で秀でた才能を持っているとされる子供、または大人のことを言います。

(全人口の10パーセント位はギフテッドじゃないかという指摘もあります)。

 

アメリカではギフテッド教育(gifted education)という、彼らの才能を伸ばすためのカリキュラムが組まれ、そうした教育や研究がこの10数年の間に急に進んでいるようです。

 

ギフテッドの子達には、好奇心が旺盛、深く追求するのを好む、感情の幅が激しい、繊細である、等。。。の特徴がありますが(ギフテッドの特徴についてはこちら)、その研究で私の目をひいたのは、この記述でした。

 

「ギフテッドの子達は感情の起伏が激しい傾向があるが、

 

感情的な深みこそが、

 

ギフテッドの子達の才能の源泉であり、

 

 

感情の幅や深みと知性は相関関係が高い」、

 

という見解でした。

 

(これがギフテッドの子達だけに当てはまるのか、一般的にも当てはまるのかは分かりません。)

 

さらには、

 

特にギフテッドの子たちにとって、そして、内向型にも当てはまるのではないか、と思うのは、

 

感情こそが、学びたい、成長したい、と思わせる源泉であり、才能を発揮したい、望むことを達成したいと外に向かって自分を突き動かす源泉そのものである、という指摘でした。

 

繊細さは弱さではなく、強みであるという訳です。

 

確かに、人間をロボットではなくて人間たらしめているのは感情。

仮に、目の前で誰かがガス室に送られそうになっていても私たちが何も感じなかったら、人類はとっくに破滅してます。

 

例えば、

「苦労した自分のような体験を他の人にはして欲しくない」

「困っている人の助けになりたい」

のような内なる「感情」こそが、

特に内向型やギフテッドなタイプの人を突き動かす大きな原動力となるという訳です。

 

ただ、教育現場しかり、ビジネス界しかり、まだまだロジカルなアプローチが重視される環境では、感情は排除されるべきものとして捉えられています。

なので、ギフテッドだったり、繊細なタイプの人は、なんか自分はおかしいのではないかと思ってしまいがちです。

(そういう子供に対して、「あなたは繊細過ぎる」というのは逆効果だそうです。繊細なお子さんとの接し方に関しては後日お伝えしたいと思います。)

 

かくいう私も、似たような体験があります。

南スーダンで再び紛争が起きたと聞いて、何万キロも離れた場所での出来事について自分でも信じられないくらい落ち込んだ時です。

こんな繊細な自分はおかしいんじゃないか?。。。と。

 

今だったら、そういう事があっても、

「そうね、さすがに4年も働いた所だから、友人もいるしショックだけど、だからといって自分までそこまで落ち込まなくてもいいよねー。」という健全な境界を保ちながら、そんな繊細さを才能として受け入れることができます。

 

例えば、私の繊細さは「分析力」「判断力」「安全管理能力」として、紛争解決の最前線で大きな武器となってくれました。

 

政情が不安で、この先数ヶ月どうなるのか分からないという状況で、

いろんな人に会って情報収集をして、あり得るシナリオなどを考えながら、どうしたらいいかを決定していきます。

 

私の「鋭敏なアンテナ」が、相手が伝える1の情報から

その何十倍もの情報を読み取ってくれるのか、

同じ国にいながら、同じ街にいながら、同じ人に会いながら、同じ情報を耳にしながら、

私の分析なりが全体像を掴んでいた、先を見越していた、ということはよくありました。

 

 

言葉で伝わるのは15%にも満たないとはいいますが、

 

芸術や音楽、

デザインなどクリエイティブな分野はもちろん、

 

 

例えば、

初めて会う人との関係構築の中で、

 

全く新しい環境 (組織や街や国など) に慣れるために、

 

お互いに母国語ではない言語で話している時、

 

など「繊細さ」が役に立つ場面はけっこう多いのではと思います。

 

ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (6)に続く 

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ギフテッドの子ども、若者・大人の強みや才能を引き出すために、自身もギフテッドである大仲千華が丁寧に向き合います。

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ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (4)

人口の4分の1から3分の1は内向型な人間だそうです(半分という指摘もあります)。

 

「外向型」は人と話したり外からの刺激でエネルギーを得るので、より多くの刺激を受けるために広く浅く経験することを好むのに対して、「内向型」は、エネルギーをアイデアや感情など自分の内から得るために、深く経験することを好む、と言われています。

 

外向型の人が、注目を得ることでエネルギーを得る一方で、内向型の人にとってそのような効果はなく、内向型は目立つことや地位や名声にそこまで興味がないので、いわゆる「リーダー」になることや「リーダーシップ」をとることを外向型より望まない傾向があるそうです。

ガンジーが典型的なそういうタイプだったそうで、弁護士になったものの、「人前で話すことはあまり好きじゃない」と本人が言ってたことがよく引用されています。

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⬆️ 若かりし弁護士時代ののガンジー

 

でも、そういう人がいざ話し始めると、それこそ「内に秘めた大きな力」を放つらしいのです。

 

なぜか?

 

おそらく、「目立つことが好きではない人が自分を超えて、より大きな目的のために何かを伝えようとしている」姿勢が周りの人たち伝わるからではないか、と、

 

世界的に反響をよんだミリオンセラー 書 ’Quiet ‒ The Power of Inroverts in a World That Can’t Stop Talking’ 邦題:「内向型人間の時代ー社会 を変える静かな人の力」と著者、スーザンケインは言っています。

 

Susan

 

ハーバード大学には、毎年、ロックコンサートのチケットを配っているかと思うほど、毎年長蛇の列ができるブライアン・リトルという名物教授がいて、彼は自他共に認める内向型なのですが、

 

彼の授業を受けた生徒は、

「私が受けた中で最も熱心で愛情の溢れた授業です。どれだけ影響を受けたか計り知れません」とい言うのだそうです。

 

彼の姿勢そのものが学生の心を開くのではないかー そういう例がたくさん出てきます。

 

かくいう私も、

国連で働いていた時に、ニューヨークの本部にいることもできたのに、

自ら志願して、当時国連の平和維持活動の最前線だった南スーダンに赴任し、

(ちなみに、国連は基本的には自動昇進も自動更新もない志願制です)

 

マンハッタンのど真ん中にある、国連にもブロードウェイにも歩いていける距離にあったアパートで暮らしたニューヨーク生活に別れを告げ、

 

生活は文字通り 「一変」、

 

当時、紛争が終わったばかりの南スーダンで数ヶ月電気のない暮らしをすることになったのでした。(オフィスには発電で電気があります)。

 

 

しかも、予算管理とか興味のないことをやるのなら、現地の人と接することができる現場の仕事の方がいいなと思っていました。

 

そんな私が、80人強の多国籍チームのリーダーになることになりました。

 

ブレア首相の官邸付けの秘書官だったイギリス人、アメリカ人、ガーナ人、エチオピア人、バングラデシュ人、南アフリカ人、等々。。。とても賑やかなチームでした。

 

 

その訳は、

 

南スーダンの現場を見るにつけ、知るにつけ、

 

「現地の人たちはこう言ってるよ。」

「これってもっとこうした方がいいんじゃない?」

「えっ?! 誰も気づいてないの?」

 

ということがあまりにも続いたからだったのでした。

 

その過程では、

上司が、別にわざわざリーダーでなくてもいいと思っていた私の肩を押してくれたりと、

たくさんの方のサポートがあり、

 

私は自分にあったリーダーシップのスタイルを発見していくことになるのですが、

 

 

ただでさえ争いの多い南スーダンという土地にあって、

逆に私のそういう姿勢が重宝されたという面は、当時自分が認識していたよりも大きかったかも知れません。

 

誰の中にも内向型の部分も外向型の部分もあり、どちらがいいというよりは、

 

内向型の特性を知ることの価値は、

まず、内向型というタイプの特性を理解すること、

 

なにより内向型の人は、無理に外向型に振る舞う必要もなく、

ただ自分であればいい!ということ、

 

 

そして、

 

内向型としての強みを活かす方法を考えよう、という事だと思います。

 

他には、内向型の大きな強みとして「繊細さ」があります。

 

 

ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (5)に続く

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ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (3)

米軍の特殊部隊を採用するために使われる試験のうちで、もっとも難しいものは、射撃技術でも格闘能力でもなく、人里離れた道をただ走らせるという試験だそうです。

 

この試験がなにより苦しいのは、フル装備をつけて走ることもさることながら、どれだけ走るのかを教えてもらえないこと。

5キロでいいのか、20キロなのか、はたまた50キロか?

勢いよく飛び出す人もいれば、慎重にエネルギーを温存して走り出す人。。。

 

27キロのフル装備を背負い、体力を消耗する中、もっとも辛いのは、肉体的疲労よりも、どこまで行けばこのレースが終わるのかわからないという精神的な疲労。

その重圧に耐え切れず、多くの候補生が脱落する。。。

 

この試験が見ている資質っていったい何なのでしょう?

 

「この先に何が起こるのか明確にわからない状況に耐え、モーチベーションを保ち、周囲からの支えも受けながら自分の意思と判断を信じて進む」という資質だそうです。

 

その資質こそが特殊部隊でも、個人の関係でも、ビジネスでも、子育てでも役に立つものとして捉えられているのです。

 

ここでは、「答えがない状態をホールドできる力」として表現したいと思います。

 

私自身、自分のこの資質がリーダーシップにも紛争解決にもとても役に立つと認識した体験がありました。

 

私が南スーダンで働いていた時の仕事の一つに、

和平合意が守られているかどうかをお互いに確認するための定期会合に文民の一員として参加するというものがありました。

 

世界の中でも最も争いの根が深い紛争の一つとされた南スーダンでは、和平合意が結ばれた後、定期的に和平合意を結んだ本人たちが定期的に集い、国連が提供する中立の場所で、和平合意が守られているかどうかをお互いに確認するという制度がありました。

 

(不信が強い中で、和平合意が結ばれ守られるためにいろいろな仕組みがありました。)

 

その定期会合は、国連の役割の中でも最も重要なものの一つで、かなりの緊張を強いられる会合でした。

 

なぜなら、「こんなことがあった (怒り)。これは和合意違反じゃないのか?」等々、お互いが不信をぶつけあうのです。

 

一方通行な発言と怒りとフラストレーションの応酬が続き、答えの見えないまま、時に何時間もそれを聞き続けるのです。

 

ほとんどの人がその会合にいるだけで疲れると言う一方で、私は、そんなフラストレーションの溜まりがちな「答えのない状態」に比較的に耐性があったのだと思います。

 

確かに、特に紛争後の社会というのは、この会合だけじゃなくて、平和が根付くかも知れないし、根付かないかも知れない、答えなんてない極めて不確実性の高い環境です。

 

気が遠くなるように思うことはあったけれども、私にとって、その会議は、彼らの本音を垣間み、彼らのことを理解する貴重な機会でした。

 

あの人はなんであんな事を言ってるんだろう?

あの人が本当に訴えようとしている事は何だろう?

 

何時間も何度も彼らの言うことに耳を澄ましている内に、会議で何度も顔を合わせている内に、徐々に彼らと信頼関係が生まれてくるのを感じました。

 

私が彼らのことを本当に理解できたかは分かりませんが、少なくとも、こちらが理解しようとしている姿勢は伝わるらしいのです。

 

ある時、会合が午後も継続という時、国連が用意したランチの席で、スーダン軍とスーダン解放戦線と一緒に同じテーブルを囲み、ジョークを言い始めた時の彼らは、当たり前だけれども一人の人間でした。

(ところで、一緒にご飯を食べることにもすごい「紛争解決力」があると思います。)

 

そして、時には、ヘリコプターに乗って一緒に「現場」に行く作業を続ける内に、彼ら自身の間でも、個人レベルでは信頼が生まれるのを見たのです。

私はこの体験のおかげで、紛争のニュースを聞いても、個人レベルでは信頼関係が生まれることは可能だと信じています。

 

Chika helicopter

 

中立でいる事の大きなポイントは、アドバイスはしない、あくまで第三の「場を保つ」ことなので、ここでもやはり「聴く力」と「ホールドする力」は大きかったと思うのです。

 

外向型のタイプがすぐに答えを知りたい、出したい、答えがないものは耐えられない、という傾向があるのに対し、内向型はまず「観察する」という傾向があるので、答えのない状態をホールドしやすいのだと思います。

 

そして、リーダーになるのは嫌です、という内向型の人ほど、そんな人たちがいざリーダーシップをとる時、それは秘められた力が外に放たれるような大きな力として発揮されるようなのです。

なぜなら。。。

 

ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (4)に(続く)

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ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (2)

人口の半分から三分の一は内向的 (introvert)なタイプだそうです。

国際機関で働いていた時、組織の理念には共感するけれども、我先に自己主張をしたり、声が強い方がいい、みたいな風潮に違和感を感じていました。

 

そういう類の自己主張ではない自己主張もあるんじゃないか?

内向型人間だからこそ発揮できる能力や社会的役割があるのではないか?と感じていました。

 

アメリカでミリオンセラーになった ’Quiet ‒ The Power of Inroverts in a World That Can’t Stop Talking’ 邦題「 内向型人間の時代、社会 を変える静かな人の力」の著者であるスーザンケインは、内向型の人の強みについてこう言っています。

 

内向的な人は、

 

洞察力があり、

感性豊かで 、

創造性が高く、

繊細さがあり、

集中力、

忍耐力、

持続力が抜群で、

今の社会に大切な才能と能力を持ちあわせている、と。

 

そして、

 

芯が強い、

聞き上手である、

周りに流されない、

思慮深い、

芸術分野で成功するのは内向型の人が多い、

自分の興味のある分野に関してものすごい集中力を発揮する、

富や名声などの誘惑に惹かれることは比較的少ない、

聞き上手である、

とも言っています。

 

スーザンは、ウォーレン・バフェットを始め、経済危機でも成果を上げ続けたのは、世間の多数意見や社会のプレッシャーから距離をおいて、自分の判断基準を持っていた内向型の人たちだったと彼女の分析を披露しています。

 

そして、個人的に興味を惹かれたのは、「聞き上手でメンバーの能力を引き出す」という内向型の強みです。

 

これを読んでなるほどと思ったのは、

 

内戦をしてきた国の軍人たちが、なぜ私に悩みを打ち明けてくるのか、という私の中の「謎」でした。

 

彼らは内戦を体験した国の軍人です。

それなのに、私が講師を務めた研修で、一人一人ぽつぽつと私のところにやってきて、こう言い出すのです。

 

「長年軍隊にいて葛藤があったけど、『人間』らしくあることを自分に求めていいんだって思った。」

「実は、軍隊をやめようと思っていて。。。」

(ええっ?!この研修そういう研修だったっけ?汗)

 

「国に戻ったらこんなこと言えないけど、僕はずっと『反政府勢力』ともっと対話をするべきだって思ってたんだ。」

「僕は2回目のイラク派遣で、ようやく『敵』も人間だって気づいた。僕たちは敵だって人間として扱うべきなんだ。」などと。

フィリピンGPOI

あるレセプションでは、米軍の将軍(General)の一人が、実はこんなこともあってね。。。と、彼の中の深い体験を語りだしたこともありました。彼は米軍のアジア・大平洋司令部の最高司令官の一人でした。

 

当の本人は、「へ?!、わたし何かそんなこと言ったっけ?」と、当初は、正直私自身が驚いたものでした。

今、思えば「聞き上手さ」ということが自然に発揮されていたんだ思います。

 

ただ、本来は内向型の私が自分ではないスタイルで自己主張をしたり、無理に外向型にふるまったとしたら、そのような体験はしなかったかもしれません。

 

そもそも私自身が、外向的に振舞わなければいけない、とも、自己主張をしなければいけないとも思っていないので、誰の中にもある内向型の部分、というか、深い部分を見せてもいいと安心したのかも知れません。

 

そして、本では特に触れられていないけれど、内向型の大きな強みとして「答えのない状態をホールドできる力」も大きいのではないかと思います。

 

それを実感したある出来事がありました。。。

 

ガンジーもビルゲイツも内向型だった!: 内向型人間の持つ強み (3) に続く

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あなたはまったくおかしくない!

「そんな私っておかしいのでしょうか?」

私のところにキャリアコーチングに来られる方は、こんな悩みを持って来られる方が少なくないようです。

 

「どうしても海外で働くことに挑戦したいのです。」

「私は政策的な仕事がしたいと思っています。」

「社会貢献的な仕事がしたいです。」

そんな私っておかしいのでしょうか?」

 

いいえ、

 

まったく

まったく

まったく

まったく

 

おかしくありませんよ。

 

だって、

そこにこそ、その人の想いや才能があるんだから、

 

だって、

それこそ、

その人のその人であることの表現、存在なのだから。

 

そんなことを全部言葉でしゃべる訳ではないかも知れないけど、

 

私自身がそういうタイプだから、

私自身もその悩みをもってきたから、

そのお悩み、よーく分かりますよ、まずただ聞きます。

 

すると、これでいいんだーとホッとしたように周りを覆っていた「モヤ」が自然と晴れていくのです。

 

モヤが晴れると自然に現れるのはその方の本来の「美しさ」です。

 

誰もが光り輝く美しさをすでに持っているのですよね。

 

その美しさは、大人になっていく過程で、「しつけ」や「常識」などで覆われていく。

本当は、知りたいことはすでに自分の中にある。

だから、ただ覆っているものを一枚一枚脱いでいくだけ。

 

聞くということの持つ力、「受け入れられる」「受け入れる」ことの持つ力を実感します。

 

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大仲千華の《ギフテッドコーチング》

ギフテッドの才能を引き出すには、まず彼らの関心や興味をありのままに理解する人の存在が大きな力となります。ギフテッドの子供達・大人自身がこれでいいんだとと安心する時に、彼らが自信を取り戻し、彼らがもともと持っていた好奇心や才能が現れ始めるというのはとても自然なことです。

ギフテッドの子ども、若者・大人の可能性を引き出すために、自身もギフテッドである大仲千華が丁寧に向き合います。

大仲千華のギフテッドコーチング

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得意・不得意・凹凸がある子たちは創造性が高い?

 

勉強に得意・不得意、認知や才能に凹凸がある子たちがいます。

ある分野での能力は高いのだけど必ずしも全体的に成績がいいわけでもなく、IQが高いと判定されるわけでもないというケースです*。

なので、英才児とも分けられ、天才児という訳もしっくりこないし、逆に学習障害を指摘される場合もあるそうです。

 

だとすると、認知や才能に凹凸がある子たちの強みってなあに?

認知の凹凸ってどういうこと?

という疑問がわきます。

 

同時に言われているのは、得意・不得意の差が大きい、認知の凸凹がある、才能の峰と谷がある子たちこそ、創造性が高いのではないか?という指摘です。

 

では創造性っていったい何でしょう?

 

創造的な人たちは日常生活の中でさまざまな発想やアイデアを思い浮かぶ傾向があるそうです。

 

例えば、

ー多くのアイデアを短時間に思いつく力

ー新しいことばや概念を生み出す能力

ー今まで無関係だと考えられていたものを結びつける能力

といった特徴です。

 

新しい発想やアイデアを得ている状態は、外から見ればもの思いにふけっているような感じですが、当の本人は、さまざまな着想が浮かんでは消え、ぼんやりとしたものが形を持ちはじめ、徐々に全体像を見渡せるようになるような体験をしている可能性もあります。

一旦全体像をつかんだら、

それを表現する作業に入り、

ある場合には文学や芸術作品として、

音楽として、

ダンスとして、

論文や科学的な理論として、

建築物として、

プロジェクトとして表現されます。

 

その形になったものが私たちの目や耳に触れることになります。

 

学校の作文かもしれないし、ブログの記事かもしれないし、大きな舞台での発表かも知れないけれども、

創造性はそれに触れる人の共感や感動を生み、私たちにひらめきや直観を与えてくれるようなものです。

 

知能検査(IQ)をデザインしたアメリカの心理学者ターマンによる創造性に関する研究というのがあります。

知性(IQ)が非常に高い子ども達を抽出し、その757名を成人後までフォローアップするという研究でした。

この研究の一つのポイントは、IQが高いことと創造性は関係あるか?という点だったのですが、結論から言うと、知性と創造性は別物で、知能が高いことと創造性は直結しないという結論になりました。

創造性に関しては、知的能力(IQ)は必ずしも高くないけれども、ギフテッドを含め、どちらかというと認知に凹凸がある子たちの中が高い傾向があると指摘されています*。

 

なぜそうなのかについてはあまり説明がないのですが、

その人がどのように世界(目の前の事象)を見たりどのように認識・理解するか(認知)ー聴覚、視覚、空間認知などーその人の特性を活かせれば、認知の差や違いこそが、新しい見方=創造性として活かされやすいからでは?と推測します。

人が創造性を働かせている時の状態を脳科学的に見ると、皮質下の連合野という部位が活発に活動している状態で、連合野とは、脳の各部位や情報をつなぐ領域で、まさに無関係だと思われたものをつなぎ合わせる働きを担う所だそうです。

面白いのは、この連合野という部分は、20代になっても成長を続け、最後に完成する脳の領域だそうです。

ピカソなど晩年まで多くの作品を残した人が多いように、私たちには生涯にわたって (こそ?) 創造性を発揮できる能力が備わっているそうです。

ギフテッドや才能やの認知の凸凹のある子たち・人たちの存在ーある意味凹凸があるからこそ、差があるからこそ、それをどう活かすかを考えることになるーそんな視点を教えてくれているように感じました。

 

*IQは、5つの下位検査の評価点を足したスコアから割り出されているので、飛び抜けた一つの才能があったとしても評価されない場合が多い、と指摘されています。

参考文献:杉山登志郎・岡南・小倉正義「『「ギフテッド』天才の育て方」学研

 

 

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ガウディー

写真 ガウディー建築

強みを伸ばすor 弱みを克服するーどちらが才能を開く?

強みを伸ばすor 弱みを克服するーどちらが才能を開く?

ギフテッドの子たち自身、または親ごさんに勉強は得意ですか?という質問をしたとすると「いいえ」と答えるケースが多いのではないかなと想像します。

なぜなら、ギフテッドの子たちは好き・嫌いがはっきりしている傾向があるために、全部の教科で器用に成績がいいというよりも、得意・不得意の差が大きいことも多いからです。なので、本人も親もどちらかというと、勉強は得意じゃないと思っている場合が多いのではないかなと思います。

 

私の場合は、数学と古典がどうしても苦手で、この科目が出来ないことにコンプレックスを持っていました。

自分が勉強が得意だとも思っていませんでした。

 

その理由の一つとして、教育システムをはじめ、私たちは強みよりも弱みを克服しようとする傾向の方が強い、という事も関係しているかも知れません。

 

ギャラップ社の調査によると、

子供を持つ親を対象に行われた調査で、

「国語A、社会A、理科C、算数Fという成績を子供が持って帰ってきたとしたら、子供と成績を話し合う時にどの教科に最も時間を割きますか?」という質問に対して(Aが成績が高くてFが成績が低い)、

 

世界平均で77%の親が算数と答え、国語のAが6%、社会のAは1%だったそうです。

 

そして、日本人は世界の中でも弱みを克服しようとする傾向が強いらしいのです。

 

強みを知ることと弱みを知ることどちらがあなたを成長させると思いますか?という質問に対しては、

アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、中国、日本などの回答の中で、

アメリカでは41%が「成功への鍵は強みにある」と答えているのに対し、

同じように答えたのは日本と中国でわずか24%だったそうです。

 

ただ、55歳以上になると、世界共通で強みを伸ばす方がいいとの回答が挙がるそうで、直らない自分の弱みを隠そうとするよりは受け入れる方がいいと思うようになるからではないか、と指摘されています。

 

似たような例で、

うつ病に関する研究は4万件以上あるけれども、幸せや達成感に関する研究はわずか40件だという数字もあります*。

 

上手くいってないことにはすぐに目がいくけれども、上手くいっているところは「当たり前」だと思っていてなかなか気づかないー

そんなことは沢山ありそうだと自分自身のことを思っても思わず頷いてしまいます。

 

弱みを補う努力も必要だけれども、強みの部分、秀でているところ、上手くいっている部分に対してもっと目を向けてもいいなあと思いました。

gifted boxes

 

*「さあ、自分の才能に目覚めよう」マーカスバッキンガム、 日本経済新聞出版社参照。

「自信がない」は才能のサイン?!

なぜ最近の若い人達はあまり海外に行こうとしないのか?

Youtubeで見ればいい。。。

別に興味がない。。。

日本が一番いい。。。

親が反対する。。。

 

まあ、これらも当てはまる所はありそうなのだけど、実はこれも大きいのでは?と個人的には感じている点があって。。。

 

「自信がない」

 

も大きいんじゃないか?

 

こちらから見ると、

ペラペラまでいかなくても英語はなんとかしゃべれるし、

全然大丈夫だよ、

というか

今の人達の感性だからできることがあるから堂々と行っておいで!!!と肩を100万回くらい叩きたくなります。

 

 

才能やギフテッドに関する文献を読んで、

私自身、納得したのは、

能力や才能があることと自信があるのはイコールではなく、

 

むしろ逆で、

 

たくさんの人が、

自分の中の基準がとても高いばかりに

自分に厳しく、

いつも理想の自分と今の自分との距離に悩み

自分を認めることが苦手なので

自分に自信がない

と感じているという事でした!

 

世界的に有名な映画監督からベストセラー作家まで、

「毎回作品を発表する度に自分の作品は不十分じゃないか?とビクビクする」と言っているような事例がいくつも挙げられているのです。

 

それで思い出したのは、

私がオックスフォードの大学院で学んでいた時、私も含め、博士課程の人達もみんな自分のことを不十分だと思っていて、いったい誰が私の論文を読むんだろうかって悩んでいたことでした。

(まあ、そういうもんよね)

 

では、これが日常的にどういう風に現れるかというと、

 

自分が一番にならない土俵にはそもそも乗らない

好成績がのぞめないような分野には手をださない

自分が得意ですでに結果を出してきた分野を選び、新しいことにチャレンジするのを避ける(失敗はいや!自分的に「まあまあな」な結果は受け入れられない)。。。

 

こういうのって Impostor Syndromeと呼ばれるそうです。

 

「!!!」

「なーんだ、私だけじゃなかったんだ」

 

ハハ!

 

という訳で、

自信がない。。。と感じる時はその分野に才能がありますよと知らせてくれているサインのようなのです。

ついでに、自信がない。。。と自分のことを思っている人には、「ギフテッド」なタイプが多いのではないかと思ってます。

 

 

こういう自信がないというタイプの人達は、

沢山のことを同時進行して自分にプレッシャーをかけがちで、

毎日終わっていないことばかりが目がいくので、

一つ一つの事を終える事にフォーカスすることが役に立ちます。

そして、一つの事を終えたら小さいお祝いをするのもいいですね!

 

《まとめ》

◎ 「自信がない」はある分野での能力や才能があるサイン。

◎ 自分はどんなタイプかを知る。

◎ 一つ一つの事を終える事にフォーカスする。

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ギフテッドの子ども、若者・大人の可能性を引き出すために、自身もギフテッドである大仲千華が丁寧に向き合います。

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ギフテッドケース① 私の中学校時代

オックスフォード大学大学院から奨学金をもらった私だけど、マイケルジャクソンのビデオにはまっていて、中学校に入るまで勉強はほとんどしなかった。

小学校は、ローラースケートとバレーボール三昧。夏休みは祖母の島沖縄の小浜島で熱帯魚と泳いで過ごす。

バレー部では、背は低かったけどレシーブが上手で都大会ベスト8の予選まで進む。

マイケルジャクソンのビデオを毎日みてダンスの振り付けを練習。洋楽が大好きで、フィルコリンズ、ジェネシス、マドンナ等、80’sはほぼ網羅。

勉強はほとんどせず卒業。

 

中学校に入り、どうやらそろそろ勉強というものをしないといけないらしいと子供ながらに感じ、名案を思いつく。

私:「ねえ、5を5つとったらマイケルジャクソンのコンサートに連れて行ってくれる?」

母:「いいわよ」(理由はなんでもいいわ!)ー即答。

無事に交渉成立。(笑)

 

母はまだ塾なんて行かなくていいわよーというマイペース派だったので、塾に行かせてーとお願いする。

 

制服を着るのは苦痛で、中学校の授業はつまらなくて、退屈だったけど、塾は楽しかった。

 

塾の先生が格好よくて、やさしくて

解けなかった問題が解けるようになる体験、

成長している感覚が楽しくて、成績は自然に上がる。

一学期目で目標の「5を5つ」を達成。

 

2年生の夏休みは、家族で韓国人の友人家族を訪ね韓国へ。初めての海外旅行。その時の体験を書いた作文が作文コンテストで入賞。

たしか内容は、同じ戦争でも相手の国から見たら全く違っていたっていう衝撃について(笑)

 

中学校2年生後半から、塾の先生が偏差値の話しをはじめた時から、なんのために勉強をするのか?クライシスにおちいり、成績が下がり始める。学校で座っているのも苦痛になり始め、仮病で休むことが増える。

 

そんな中、マイケルジャクソンは来日しなかったけど、代わりに、母はマドンナのコンサートに、父はホイットニーヒューストンのコンサートに連れて行ってくれた。(やさしゅい。。。涙。。。)

 

手を抜いて歌ったホイットニーヒューストンにはがっかりしたけど、マドンナの超一流エンターテイナーぶりに超感動。

 

なんのために勉強をするの?って誰かに聞ければよかったけど、誰かに聞いたわけでもなく、中学校時代で解決された訳ではなかったけど、成績はまあまあ保ち、私立高校に合格。

担任の先生も含め素晴らしい先生方が何人もいらして、公立校ではとても恵まれていたけど、正直、卒業式の日にはホッとしたのを覚えています。

 

当時を振り返ると、

学ぶ体験自体が楽しいという事と、

なんのために勉強をするのか?に自分が納得している事が、

ギフテッドなタイプにとってはとても重要で、

今覚えば、偏差値という基準が導入された瞬間からやる気がなくなってしまったのでした。

 

 

同時に、

とても負けず嫌いで、

というか、とても完璧主義で、

 

自分が一番でないと知った途端、

自分は完璧でないという事実を受け入れられなくて葛藤していた、

という事が起きていたのだと思います。

 

これは、Impostor シンドロームと呼ばれ、

自分に過度なプレッシャーをかけ、

燃え尽きてしまったり、またはそこから引きこもるという

ギフテッドの子たちが直面しがちなチャレンジであると後で知りました。

こうした一見矛盾したように見える二つのことを同時に体験した中学校時代でした。

Madonna, center, performs in concert during her "Sticky and Sweet" tour at Madison Square Garden in New York, Monday, Oct. 6, 2008. (AP Photo/Kathy Willens)
Madonna, center, performs in concert during her “Sticky and Sweet” tour at Madison Square Garden in New York, Monday, Oct. 6, 2008. (AP Photo/Kathy Willens)