ギフテッドをやる気にさせるものはどういうもの?

「ギフテッド」なタイプをやる気にさせるのは例えばどういうものでしょうか?

 

クリエーティブなこと

インターアクティブ(双方向)で対話があるもの

答えを教えるのではなく考えさせるもの

自分の世界が広がるもの

世界の課題に対して考えたり、発表したり、関われる機会

自分の中の深みに繋がるもの

自分を表現するスキルを身につける機会

などです。

 

 

自分が「ギフテッド」のタイプに当てはまるかも、と思う人は、テストのためにではなくて、ぜひ自分のために勉強して下さい。

 

自分の興味のあることについて調べてください。自分のために調べてください。

TEDを聴くのもいいでしょう。自分の関心テーマを探してください。

 

そして、偉大な人たちの自伝を読んでください。

 

ネルソンマンデラ、ガンディー、マザーテレサ。。。

 

例えば、インドを独立に導いたガンディーはなぜ植民地主義を倒すことができたのでしょうか?

 

時間をかけて探求するに値する興味深いテーマはたくさんあります。

 

そして自分を表現する方法をみつけてください。

 

そういうタイプの人たちの中にある、自分の中の「湧きでるもの」を表現する意欲はとても強いです。

 

短くてもいいので、自分の中の疑問や発見したことを自分の言葉で綴っていく日記をつけるのもいいでしょう。ぜひお気に入りのノートを見つけてください。

 

私自身が「ギフテッド」について調べてブログに投稿し始めたのも、最初はまったく自分自身の関心からでした。自分が自分について知りたかったからです。

 

なんでこうなの?そうして?本当にそうなの?といった疑問をやめないでください。

 

自分の探究心、好奇心を大切にしてください。

 

日本人はいつからロボットのようになってしまったのか?!ー言われたことはできるけどマニュアル外のことができない人の本当の理由

ベジタリアンのカナダ人の友人と一緒に出かけた時のことです。

ベジタリアンなので、食べる場所を選ばなくてはいけません。

 

カフェメニューで、アボガドサーモン丼というものがあったので、そこからサーモンを除いていただいて、アボガドとサラダだけ出していただくことはできますか?

と聞きました。

 

ご飯の上にそれを盛るだけだから、単純にできそうだと思います。

 

こういう時、お店(店員さん)の対応は見事に二極化します。

キッチンも店員さんも、「できません」というケース。

 

なんとか考えてごめんなさいね、というのではなく、マニュアに書かれたことは出来るけど、そこをちょっとでもずれると自分で考えて対応できない、という態度がくっついています。

 

そして、「今あるものでなんとかしたいと思います」と言ってくれるケース。

 

時には、シェフの方がわざわざ出てきて、今あるのはこういうものですが、こちらは大丈夫ですか?と聞いてくれることもありました。とうぜん、こういうお店の印象はアップ。次回も寄りたいなと思います。

 

けっこう前者が多いのでびっくりします。

 

しかも、ロボットのように「できません!」と言う人が(けっこう)いることに驚きます。

 

ランチ時の忙しい時でもないし、スーパー難しいことを頼んでるわけでもないのに、何がどう「できない」のでしょうか???

 

マニュアル的な決められたことはできるけど、自分で対応できない人が増えてる、とは聞いたことがあるけど、まさにこういうことか!と思いました。

 

できない!とパニクったり、いっぱいいっぱいになってしまうのかもしれません。

 

常に携帯でググれば「答え」がでてくることに慣れてしまって、やり方が一から最後まで書いてあるのをなぞることは出来るけど、

 

自分で判断する機会があまりないのかもしれません。

 

こういう場合に求められているのは、

お客さんは何を求めているのか?ちゃんと聞く・理解すること

キッチンに伝えること

または自分がシェフだったらアボガド(または何が出せるのか判断する)を出す

ということです。

 

 

イレギュラーな件にパニクる人たちは、

極点に失敗を恐れているにも感じます。

 

自分で考える=判断する=間違うのが怖い

 

でも、そもそも、「正解」も「間違い」もないのです。

 

そして、「正しくやること」に価値があるという誤解をしています。

 

「完璧」「ちゃんと」やらないといけない、と思ってます。

 

客が求めているのはそんなことじゃないのに。

 

自分に意識が向いている典型的な守りの姿勢です。

 

お客の立場をして感じたことですが、こちらの要望・言っていることをほとんど聞いていない人さえ多いのです。

ベジタリアンだって人間なんだから、ただご飯が食べたいのに、でも困ってるんだよ、というだけなのに。

 

そのことをただ理解してくれて、もし少しでも共感してくれたなら、お店の印象がどれだけアップすることか!

 

ロボット人間じゃなくて、人間が増えてくれることを願います!

好きなことをやるのに自信はいらないーなぜ日本人は自信がないのか?

自信がないとはやっかいだ。

 

自信がないのがやっかいなのではなく、「自信がない」の本当の理由がわかっていないから。

 

「自信がない」とは不思議だ。

 

人が「自信がない」と言うと、科学的であたかももっともな理由のように聞こえるから。

 

「自信がない」現象はあまりにも漠然としていて、何をしたら自信がつくのか?本人もはっきりと分かってないから。

 

 

そういう私も3月末に突然霧がかかったように、前が見えなくなってしまって、さっぱり書けなくなってしまいました。

 

一文字も。。。。

ぜんぜん。

まったく

 

 

スランプ?という言葉が頭をよぎるものの、原因がよくわからない。。。

 

連載をしている先の編集者さんからは、「大仲さんの記事は安定的なアクセスがありますよ。どんどん書いてください」とも言っていただいたし、書くネタはたくさんあるはずなのに。

 

これはつらいです。

 

そんな状態が1ヶ月以上続いて、もうやだ!こんな状態抜け出したい!、と思った時に、ふとわかった気がしました。

 

「自分ってたいしたことないな」って認めるのが怖かったんだって。

 

なにか新しいことや新しい分野に挑戦しようとする時、私たちは無意識的にいろんな「シュミレーション」をします。

 

もしこうだったらどうしよう?

もしああだったらどうしよう?

 

という「もし~だったら」「もし~だったら」が何個もあります。

 

 

あるレベルにおいては、すでに次のステップややりたいことは先に見えているのに、それがモヤモヤとなって目の前に「きり」をかけてしまうのです。

 

でも、そんな時こそ大抵誰かと比べています。

 

というか、その分野の先駆者や成功者と比べています。

 

その人がどれだけ苦労や努力をしたのかも知らずに、

 

「私はあんな才能がない」と、

 

 

または

 

誰かと比較して、もし~だったらどうしよう?と足をすくめているのです。

 

 

日本人の選手の中にはせっかく銀メダルをとったのに、人によっては顔面蒼白に世界一の失敗者であるかのような顔をしている人がいます。

 

数年前なでしこジャパンがW杯で準優勝した時がそうでした。

 

ブラジル人はオリンピックに出るだけで、踊って大騒ぎしてお祝いします。それだけで町・村中あげてのヒーローでしょう。

 

逆に、オリンピックで計22個ものメダルを獲得する偉業を成し遂げたマイケルフェルプス選手(競泳)は、3回もオリンピックにでて何個もの金メダルをとりながら、ようやく最後(リオ五輪)で心から納得できてもう悔いはない、と言った選手もいます。

 

日本は競争や比較の意識が強い国です。

 

でも、それがオリンピックの決勝だろうが、フルマラソンだろうが、3キロランだろうが、中学生バレー大会だろうが、「負けて」悔しかったけど清々しい顔をしている人もいます。

 

もちろん、勝負はつきますが、本人の中では勝ちだったのでしょう。

 

負けたのは確かに悔しい。でも一生懸命やった。だから、悔いはない。

 

本人は納得して、晴れ晴れしています。

 

一番悔しいのは「スタートライン」に立つことさえもやめてしまった人です。

 

 

誰かの意見や他人の指標で自分の可能性や結果を判断させてはいけません。

 

自分さえ納得すればいいのです。

ギフテッド=頭のいい子ではない。ギフテッドと頭のいい子の違い

ギフテッドとは単に頭がいい子という訳ではありません。まず、その特徴を理解してあげてください。

 

頭のいい子( being bright)は答えを知りたがる

ギフテッド(gifted)の子は質問したがる。

 

頭のいい子は一生懸命勉強する。

ギフテッドの子はそんなに必死の努力がなくてもいい成績がとれる。

 

頭のいい子は注目する。

ギフテッドの子は全身で集中する。

 

頭のいい子は質問に答える。

ギフテッドの子は「答え」に関して質問する。

 

頭のいい子は簡単に学ぶ。

ギフテッドの子はすでに答えを知っている。

 

頭のいい子は相手を聞く。

ギフテッドの子は強い感情や意見を示す。

 

頭のいい子は教えられた情報を取り入れる。

ギフテッドの子は受け取った情報をさらに広い視点、ユニークな方法で発展させる。

 

頭のいい子は簡潔で明確な答えを求める。

ギフテッドの子は複雑さや深みを追求するのが好き。

 

頭のいい子は最後まで終わらせたいと思う。

ギフテッドの子は結果よりも学んでいる過程が楽しいかどうかが大事。

 

頭のいい子は同級生と一緒にいたがる。

ギフテッドの子は少し上の子や大人と一緒にいたがる。

 

頭のいい子は適度に満足する。

ギフテッドの子は自分に厳しい。(完璧主義)

 

The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide) p.10

Alberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータラーニング・カナダアルバータギフテッド協会共同作成より引用

ギフテッドの特徴②: 子どもの身体と感情の中に大人の知能(非同期性)がある

ギフテッドの特徴の一つに、英語の文献によくでてくるasynchronous development (直訳すると「非同期的発達、または「非同期性」)と呼ばれる特徴があります。

 

簡単に言うと、得意分野と苦手分野の差や、いろいろな認知能力の差、知性や気質・感情年齢の差があることを言います。

 

例えば、7歳の子の例です。

 

身体能力は6歳レベルなのに、数学は12歳レベル、読解力は13歳レベルだということもあります。

 

6歳でも「なんで世界に貧困があるの?」といった社会的な課題や不正興味を示す子もいれば、

 

7歳の男の子が、近所の開発プロジェクトが自然に与える影響について大人のような会話をし始めたり。。。

 

 

ママの立場から見ると、甘えん坊で泣き喚く時があるかと思えば、時々、この子は、「ちっちゃい身体をした大人」なんじゃないか?と感じることもあって少しと戸惑ってしまいますね。。。

 

 

これをどういう風に捉えればいいかと言うと、

 

 

「高いレベルの魂」を持つ子が生まれてきた、と説明するのがいいかも知れません。

 

 

私の友人の子供たちにもいますが、彼らは赤ちゃんの時から「賢い」雰囲気を持っています。

 

大人の会話もよく理解しているので彼らの前では悪口もいい加減なことも言えません。

 

「どうせ子供だから」は通用しないと考えた方がいいでしょう。

 

 

ただ、同時に、大人が注意を払う必要があるのは、知能や読解力は高校生(または大学生)位でも、情緒レベルでは普通の6歳の女の子としてのケアが必要であったり、

 

10歳の男の子で17・18歳レベルの微分積分が出来るけれども、情緒的にはやはり普通の10歳であるという点です。

 

 

突然、大人のような会話をしたかと思ったら、その数時間後にはお出かけ先で泣き始めて文字通り腕に抱えて連れて帰ってきた。。。。なんて、こともあるかも知れません。

 

「子どもの身体と感情の中に大人の知能」を持っている本人自身も「とまどい」を感じているかも知れません。

 

では、そんな子ども達とどういう風に付き合っていくのがいいでしょうか?

 

 

まず、大きな前提として、

 

今の時代に生まれてくる子供たち、特にギフテッドやクリスタルチルドレンなどと呼ばれる子供たちの特徴を持ち合わせる子供たちは、身体は子供だけれども、「大人の魂」を持ったであるということです。

 

特に、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。

 

 

彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なんでそうなのか」に納得しないと動かないのです。

 

そんな風では適応できないんじゃないか?

 

もちろんそんな心配はあるでしょう。

 

ただ、これは「彼らの問題」ではないのです。これは、「大人の問題」なのです。

「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」、「なぜそれが大切なのか」を一つ一つ私たちに問いかけてくれているのです。

 

教育制度しかり、社会全体に新しい方策が求められています。

 

ただ私たちが内面の変容をとげない限り、制度を変えることはできません。学校しかり政府しかり、その制度をつくったのは私たち自身だからです。

 

私たちの一人一人が生活の質を改善していけば、大きな制度もそれに従わざるをえなくなります。政府や制度は社会全体の考えに従うしかないのです。

 

そういう意味では、彼らはそうした変化を助けてくれている存在です。

 

 

子供たちは神様からの「預かりもの」です。

 

子供たちはそれぞれのママとパパのところに来てくれましたが、その人たちの所有物ではありません。

 

私たち(大人)が彼らにとって出来る最大の助けは、私たちの価値観を押し付けるのではなくて、彼らが自然体で生きられるように協力することだと思います。

 

もし、そんなことをしたら大変なんじゃないか?どうにかしなければいけない、と思うとしたら、それは彼らの問題ではなくて、大人の側の課題です。わたし達大人自身がそうやって育てられてきたことから自由になれていないからです。

 

彼らの能力や才能は、自分の興味を追求したり、思っていることを口にしたり、表現したりすることから育まれていきます。

 

その為には家庭の中でそ彼らの能力を表現しても変に思われない、受け入れられる、認められるー「違ってもいい」「そのままでいい」という安心感が感じられることが助けになります。

 

何度でも何度でも何度でもそのこと言葉で体全身で伝えてあげるようにして下さい。

(*^-^)ニコ

 

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドコーチング

⭐️⭐️⭐️

ギフテッドの人たちにとって大きな悩みの一つは誰にも理解されないと感じる孤独感です。「こんな私はおかしいんじゃないか?」と悩む方も多いのです。ギフテッドの人にとって、自分と同じ知的レベルの人と一緒に過ごしたり、理解し合える存在がいることは大きな心の支えになることが知られています。

自身もギフテッドの大仲千華が自分の体験をもとに丁寧に向き合います。国連での勤務より帰国後、心理学やスピリチュアリティー学び始める中で、自身もギフテッドであり、相談に来る人たちも姪っ子もギフテッドであることに気づき、ギフテッドに向けた情報発信とコーチングを始めました。

誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!私がコーチングを始めた理由です。⇨ギフテッドコーチングはこちら

 

《大仲千華プロフィール》

英国オックスフォード大学大学院より奨学金(New Century Scholar)を授与され大学院を修了(社会人類学)。ニューヨーク国連本部、南スーダン、東ティモールなど国連活動の最前線において、元兵士の社会復帰支援などの平和支援に10年従事。多国籍チームのリーダーを務める。国連退職後は、国連特使にスカウトされ、米国政府(米軍)付けの専門家として、アジアの政府(国連の平和支援に参加する軍隊)に派遣され、講師を勤める。

PTSDから帰国後、燃え尽とうつになり、何もやる気がしない・朝起きれない・働けなくなる。自分の「弱さ」やシャドー受け入れ、統合していくことを学ぶ。数年を経て、うつを乗り越えた時に、直感能力とヒーリング能力が飛躍的に開花する。

クーリエジャポンで「答えを求めない勇気」連載中⇨https://courrier.jp/columns/58542/

 

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ギフテッドと仕事: やる氣のない時うつの時

あなたをやる気にさせるものは何ですか?

内向型やギフテッドな人にとっても特にこの質問が重要なのではないか?と思います。

なぜなら、内向型は、エネルギーをアイデアや感情など内から得るタイプなので(外向型は他人と関わりなど外からの刺激によってエネルギーを得る)、

特に、自分が好きなこと、本当に興味のあること、充足感をもたらしてくれるもの、「意義」のあること(内向型やギフテッドは自分がなぜこの星に存在するのかを知りたいと思っているものです)、に関わっていることが、やる気や人生の意味に直結する場合が多いからです。

それこそが、まさにその人にとっての原動力やエネルギーになるからです。

内向型の人は外向型の人ほど外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていないので、自分にとって興味のないことを続けていると、日々の生活や仕事の責任に圧倒され、次第に生きる意欲さえ失ってしまうことにもなりかねません。

私自身、国連職員として関わってきた南スーダンでの仕事が一段落したとたん、緊張の糸が切れてしまったようで、一年ほど、何もやる氣がしない、朝起きれない、働けないとう時期を体験しました。

当時、自分が関わっていた仕事で感じていた充足感が、私にとっていかに日々の意欲・やる気・エネルギーの源泉だったかを思い知りました。

そういうタイプは、自分の好きなこと・興味のあることは、誰から何を言われなくとも自然にやり続けられるのに対して、自分があまり興味のもてない事に関しては、明らかに意欲が下がるようです。

わたしのコーチングを受けに来られる方の中に、仕事でミスを頻発してしまうという人がいましたが、

今の仕事があまり興味を持てない(というか実は限界にきているため)あるレベルにおいて「ミス」を起こしているのではないかと感じました。

うつ、やる氣がない、引きこもり気味、意欲がもてない、自信がない、仕事でミスばかりする、ADHDと診断された、諦めている。。。

 

だとしたら、

あなたにとって本当に大切なことにフォーカスする時、

 

そして

もう一度

あなたの中に眠っている能力や才能、想いに目を向ける時かも知れません。

 

 

全ての物事には両面があります。

「外の世界を常に忙しく動き回るエネルギーを持ち合わせていない」ということは、自分にとって本当に大切な事にフォーカスしましょう、ということでもありますね。

自分にとって何が大切なのかー自分にとっての優先順位(プライオリティー)をはっきりさせることは役に立つでしょう。

 

 

ギフテッドの才能を引き出すお手伝いをしています。自身もギフテッドなのでギフテッドのお悩みや強みが分かる、話しやすいと言われます。

https://chikaonaka.com/ギフテッドコーチング-2/

Tulip

「ギフテッド」特徴 42のチェックリスト: カナダアルバータ協会より

ギフテッド判定のためのチェックリスト

 

ギフテッドの子達・人達とは、どんな人のことを言うのでしょうか?

 

カナダのAlberta Learning(アルバータラーニング)とAlberta Associations for Bright Children (AABC) アルバータ協会が共同で製作した The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より、ギフテッド判定のためのチェックリストを載せました。

 

1、一人で作業をしたり遊ぶことを楽しむ、または、好む

2、一度に二つか三つのことに集中する。

3、年上の子どもや大人と一緒にいることを好む。

4、年上の子どもや大人向けの本や雑誌を読むことがある。

5、結果と原因の関係に興味を持つ。

6、学ぶのが早く、習った知識を応用できる。

7、論理的な思考が強い。

8、年齢にしては語彙が多い。

9、自分で発見したり問題を解決するのを楽しむ。

10、言葉で遊ぶのが好き。

11、出来ることと出来ないことの差が激しい(例えば、6歳で○○は説明できるのに、自分の靴の紐が結ぶのに苦労する)

12、数学や数字で遊ぶのが好きで、数学の問題でとてもユニークな解き方をすることがある。

13、規則の理由(理由の理由も)を知りたがるー

14、アイデアを複雑にまたは今までにない視点で議論する。

15、質問や課題に取り組むのに、いろいろな可能性を見る。

16、好奇心が強く、質問をしたがり、答えについて質問をする。

17、ゲームや行動をまとめたり、グループの中のいざこざを仲裁するなどリーダーシップを発揮する。

18、興味のある事に対して長い間集中力を発揮する。

19、何かに集中するとそれ以外のことを忘れてしまう。

20、いろいろな分野でユニークな分野で趣味や興味がある。

21、何かを収集(コレクション)している。

22、想像力が豊かである。

23、ゲームやおもちゃなどを自分で創作する。

24、同じことをするのに新しい方法をみつける。

25、絵を描くこと、文章を書くこと、何かを創作すること、実験すること、発明すること、ストーリーを語ることが好き。

26、歌うこと、楽器を弾くこと、踊ること、リズムに合わせて身体を動かすこと、パントマイムをするのが好き。

27、音楽に反応を示し、歌を作曲したり、リズムを即興する。

28、全く関係のないように見えるものの中から他の人には目ないパターンやつながりを読み取る。

29、ある考えの論理や、規則や行動に関して議論する。

30、ルーティンや予想がつくものに関して興味を失う。

31、ユーモアのセンスがある。

32、ある人のスピーチや語彙を吸収し、お話しや音楽、劇、遊び、ゲームの中で真似する。

33、とてもアクティブでじっとしているのが苦手。

34、神、愛、正義や平等などの抽象的な概念について話すのが好き。

35、見えるもの、聞こえるもの、触れるもの、口にいれるもの、匂いに普通でない位に敏感で繊細である。

36、周りの人の感情にとても敏感であり、困っている人に対して感情移入をする。

37、世界の課題ー例えば、絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある。

38、論理的に正当化されなくても直観に従うことに抵抗がない。

39、エネルギー、フォーカス、激しいが高い。

40、自分や周りの人が完全でないことにフラストレーションを感じる。

41、批判に特に敏感である。

42、霊的(スピリチュアル)な価値観や考え方や、または哲学的なテーマにほぼ直観的に興味を示す。

 

1-10: 知能レベルが高い

11-34: 創造性が高い

35-42: 情緒的で繊細な性質を持つ

 

The Journey: A Handbook for Parents of Children Who Are Gifted and Talented (complete guide)より翻訳。

Adapted from Stand Up for Your Gifted Child: How to Make the Most of Kids’ Strengths at School and at Home (pp. 21–23) by Joan Franklin Smutny © 2001

 

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このリストによると、「ギフテッド」とは決して、IQや知能が高いということだけを指すのではないことが分かります。

 

例えば、37では、「絶滅の危機のある動植物や人種差別、環境汚染や貧困問題などに関心がある」と挙げられています。

 

10代後半にならないとまだはっきりとは分からないかも知れませんが、「ギフテッド」の傾向がある人たちは知的好奇心が強いだけでなく、同時に社会の仕組みや政治、不正に対して関心を持つ傾向があります。

 

不正に関心があると言っても、必ずしもデモに参加するといった表現の方法ではなく、例えば、自分が所属する学校での規則や方針に対して一切説明なく一方的に押し付けられるのに違和感を感じたり、より根本的な問いに強い関心を持っているという意味合いです。

 

例えば、「なんのために勉強をするのか」、「人間はなんのために生きるのか?」といったこと、「世界の争いや戦争はなぜなくならないのか?」「世界の環境問題はどうなったら改善されるのか?」といった問いです。

 

そういうタイプに対しては、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。

 

彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」を知りたいからです。

 

この点は、私自身が正にそういうタイプでしたが、タイプによっては、彼らをやる気にさせるもの・逆にやる気をそぐものは何か?という点にかなり直結します。

 

そして、私の場合は、「学んでいる体験が楽しいかどうか」はとても大きなポイントでした。

 

先生の教え方が一方的だったり、考えさせる内容でないととたんに興味を失うことが多かったです。

 

授業がつまらないと、とたんにモーチベーションが下がり、また、嫌いな科目を克服しようという発想はあまりなく、全体的に好きな科目と嫌いな科目の成績の差は大きかったです。

 

ですので、学校が面白くない、やる気がない、成績がよくない、つまらないと持っている、組織に合わせるのが苦手と感じている人の中には、「ギフテッド」の人が実は多いのではないかと思っています。

 

こういう子たちは、大人の目には、「頑固、こだわりが強い」と写り、母親にとっては育てにくい、理解しにくいと感じるかも知れません。

 

自分の体験を思い起こしてみても分かりますが、そういう子供たちは、正直な大人を尊敬します。ごまかしは嫌いです。

 

「正直な」という意味は、なんでも知っているという意味ではなくて、その子が発する質問に誠実に対応してくれ、自分なりの意見をその子にシェアしてくれることです。

 

もし聞かれたことが分からないなら「分からない」と言ってもいいので、

 

「その事についてはよく知らないから後で調べてみるね」、

「調べてみるからその時一緒に考えてみようね」という姿勢です。

 

子供は彼女・彼らなりにとても真剣に質問をしているので、大人がごまかしたり、適当な答えを続けていたら、その内にその子たちは失望して自分の殻に閉じこもってしまいます。

 

彼らは大人に一緒に成長する機会をくれているんじゃないかなとも感じます。

 

彼らの存在を受け止めてあげられる場所や表現できる場がもっとあるといいなと思っています。

 

✨✨✨💛💛💛

さて、この度大和書房より「自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法」を上梓させていただきました。

 

https://www.amazon.co.jp/自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法-大仲千華-ebook/dp/B088ZR7FB8/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=自分の軸&qid=1591106362&sr=8-1

 

個人的には、南スーダンという国を体験させてもらった者として、南スーダンでの日々から学んだことを還元する手段の一つとして、ようやく一つの形にすることができ(変な言い方かも知れませんが)、少しホッとしています。

 

今回、コロナやそれに関連することでいろいろな意味で揺さぶりが起きていますが、南スーダンという国は、私にとって(そこを訪れるほとんどの外国人にとって)まさに人を揺さぶる国でした。

 

人の生死を目の前にして(目の前で人が死んでいくという意味ではありませんが、死がより身近にある環境において)、やはり人はいろいろなものを突きつけられます。

 

それは今思えば、とても豊かな大きな恵みであったと感じています。

 

そして、そういう宗教や民族が複雑に絡み合う南スーダンの紛争に関わったことは、答えのない状態に耐えながら、いかにその環境の中でのベストな答えを導き出すかという体験そのものでした。そういう意味ではそうした体験を経て、このテーマで刊行することができることに感謝です。

 

南スーダン後は、コーチングに携わり、大学で教え、若い人たちに触れることも多いので、学校や試験といった一部分での評価基準だけで自分を評価しないで欲しい、もっと全体的に自分の価値を捉えて欲しいという願いも含まれています。

 

「これまで生きてきたことに対する答えらしきものがみつかって一人で興奮しました」

「清々しい読了感を感じています」

「子どもに読ませたいです。古本屋には回せないだろうなと思っています。」

といった感想を受け取っています。感謝です。

 

自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法

 

以下紹介です。

 

私たちは今「答えのない時代」を生きています。国際情勢から為替の変動や未知のウイルスなど、一つ一つの出来事が複雑に影響し合い、思わぬ方向に発展するような事態も発生しています。このような状況においては、すべての問題を解決できる唯一無二の答えは存在しません。

 

では、「答えのない時代」を生きる私たちにとって大切になるのはどのようなことでしょうか?その一つは、現状と課題を理解し、建設的に検証する視点と方法を身につけること、さらに、自分にとって必要な答えを導き出すための考えるステップ(思考プロセス)を修得し、そのためのメンタリティーを身につけることです。それによって、すぐに答えのでない状態に耐えながら、自分にとって必要なことを一つ一つ確実に明らかにしていくことができます。

 

一見複雑に見える現象や新しいテーマであっても、自ら調べ、一つ一つ分かる範囲が増えていき、自分の中での理解が深まっていくにつれ、これまでは分からなかったことが確実にわかるようになっていきます。

 

自ら答えを導き出し、「わかっていく」体験は、確実に自信となり、人生においても大きな力となってくれることでしょう。(第1章自分の頭で考えるより)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

全ての状況が今すぐ解明、解決されるわけでもなく、仮に、動きたくても今すぐに動けるような状況ではない、というようなもどかしい状況であったとしても、⭕️⭕️⭕️の3つがわかっていれば、日々の情報や外部の状況に圧倒されることなく、より落ち着いて考え、判断をすることができるようになるはずです。(第1章自分の頭で考える p.58)

 

がんばってものすごい努力をして倍率5,000倍から10,000倍の倍率を勝ち取る道もあるのだろうけれども、⭕️⭕️によって、拓ける道があるのです。(第2章ブレない自信をつかみとる p.133-134より)

 

世の中には競争は選考というものが存在します。適材を見極めるための方法や選ぶ過程自体がまったく完璧でない場合もあります。自分が選ばれる場合もあれば選ばれない場合もあります。自分のメンタルやパフォーマンスのためにも、⭕️⭕️が自分のためになることがあります。(第2章ブレない自信をつかみとる p.143より)

 

強みや能力というと、学校教育の影響を受けた私たちの中には大きな誤解があって、学校教育や試験というたった一つの狭い指標で自分の能力を判断しがちです。ただ、その人の独自性、人生の方向性、目的というのは、その人の経験や視点、感じ方など全てを含めたより全体的なものです。その中でも「資源」となるのは⭕️⭕️です。(第3章 決める力を養う p.174-175より)

 

自分の軸で生きる練習pic

 

自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法