3.11のちょうど一年後、バングラデシュの人が伝えてくれたこと

3.11のちょうど一年後、私は仕事でバングラデシュにいました。

バングラデシュ軍の同僚が「今日は311の1周年だね。みんなで祈りをささげましょう。」と言ってくれ、一日の稼ぎが100円にも満たない人たちが日本の復興のためにたくさんの寄付をしてくれたことを教えてくれました。

バングラデシュではほとんどの人が銀行口座を持っていないので、10円や100円単位のスクラッチカードを買って通話をします。ある通信会社は、その何パーセントかを日本に寄付することにしたそうです。

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⇧ バングラデシュの人たちから日本への寄付

その後、スリランカやフィリピンでも同じような声を聞きました。

「私たちは日本の復興を願ってます。

戦後の焼け野原の状態からあそこまでの経済大国になった日本は私たちの希望なんです。」と。

私たちは世界に対してどんな価値を発信していくのかー改めて考えさせられた瞬間でした。

今、世界では何が起きているのか?

何が必要とされているのか?

日本の技術やサービスは世界の課題の解決のためにどう役に立てることができるのか?

私たちが世界に与えられる価値とは何か?

今年も早くも3日が経ちました。今年もこのブログを通じてて、この問いに対する答えをより多くの人と一緒に考えていきたいと思っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

200億円以上の寄付を集めた伝説のファンドレーザー・リンツイスト

200億円(2億ドル)以上の寄付を集めた(!)伝説のファンドレーザーがいます。

リンツイスト(Lynne Twist)さんです。彼女は、飢餓で人間が死んでいくさまを目の当たりにし、マザーテレサのもとで働き、その体験から寄付集めを始めます。

そんな彼女が、衝撃を受けたことがありました。70年代のエチオピアの飢餓で資金集めに関わった後、そこで目撃したのは、自分たちの自立心を投げ出してしまった「助けが来るのをただ待っている人達」だったからです。「助ける人」と「助けが必要な人」の構図がつくられてました。「助けが必要な人」を演じる方が楽だと学んだ人たちがいて、飢えた赤ちゃんを掲げてアピールする人さえいたそうです。

それ以来、彼女は時には寄付を「お断り」することもあるそうです。例えば、イメージ回復のために寄付を使おうとしていたあるCEOからの5万ドルの寄付の申し出がそうでした。

別の言い方をすると、金額よりもそのお金が「お互いさま」という気持ちで差し出されたものかどうかが大切だと。ハーレムの貧しい黒人女性たちが洗濯をして一日やっと稼いだ25ドルを寄付してくれたことがあったそうです。そのお金はとても価値があったとリンは言います。

彼女の本を読んだ時、自分がはまっていた「間違い」に気づいてしまいました。。。(たぶん、多くの『援助機関』も。。。)

エチオピアやバングラデシュの人達はけっして「貧しい人」ではない ー と。おかれている環境が「貧しい」だけで、彼らは、紛争や飢餓で家族を亡くしても、洪水で家も全てを流されても何度も何度も立ち上がる「強い人達」なんだと。

たしかに!例えば、スーダンの人たちはとても強い人です。

リンが言ったこと。「私たちは世界の現状を受け止められるだけ心の器を大きくする必要があります。」

自分にとって何が大切かを表現する手段としてのお金。3.11で拡がりはじめた寄付文化。誰に払うか、どんな思いで払うのか・支援するのか、もっと意識したいと思いました。