「自分にしかできないことは何だろう?」
私にしか書けないことは何だろう?
ブログの記事で仮にたった300字でも、連載原稿だったとしても、この質問は常に私の頭の片隅にあります。
この質問は自分の仕事がなんであっても常に当てはまると思います。
「自分にしかできないことは何だろう?」
「このプレゼンで自分にしか言えないことは何だろう?」
それがたった1日のバイトでもこの質問は自分にできると思います。
「自分のやりたいことが分からない」、という人も多い世の中。
夢や天職、やりたいことは、何か「大きなもの」や「立派なもの」であるはず、というような風潮もあるように感じます。
大きな目標を持つようなタイプの人もいるでしょうが、誤解をおそれずに言うと、「夢は大きく持て」も、ある意味大人の言い分に「だまされている」ようにも感じます。
大きな目標がある人もいますが、それでもその人を本当に突き動かすことはとてもシンプルだったりします。
例えば、私にとってある時期、国連で働くことは一つの大きな目標でした。
国連というキャリアの中でも、二つの国の独立国に関わるというかなり「ドラマチック」な体験をさせていただきましたが、とはいえ、その中でも本当に好きだった瞬間というのは案外とてもシンプルで、いろんな国の同僚たちと「ああ、この人も同じ人間なんだ」と分かり合える瞬間でした。
そして、国連という目標を叶えてよかったと見えるかも知れませんが、
「自分にしかできないことは何だろう?」という問いに終わりはありません。
むしろ、毎回続きます。
プレゼン
発表
執筆
原稿
授業・講演。。。
この質問はある職業に就いたから終わるわけではありません。
むしろ、その質問を掘り下げさせるためにこの仕事や機会が与えられたんじゃないか?と感じるような場合もあります。
その質問こそが自分が自分を知ったり、自分の才能を発見させてくれるものだからです。
自分しかできないことは何か?
それは必ずしも行為とは限りません。
共感だったり、
相手を心の中で理解することかも知れません。
ある研究会の委員として発表を頼まれた時、私は数日間「私はいったい何を発表したらいいんだろう?」「私しか言えないことは何か?」「この会で私が言うべきことは何か?」と数日間真剣に考えて、
「難しいことではない『当たり前のこと』を言うこと」という結論にいたったこともありました。
その時に自分にしかできないことが少しでもわかった時、自分の中で「いなずま」が走るような「ひらめき」が起こることがあります。
自分が自分を発見し続けることー
そして、そんな体験が自信をくれます。
「自分にしかできないことは何だろう?」
せっかくなら楽しく毎日この質問に取り組みたいと思います。