日本にはギフテッドに関する認定はありますか?

日本にはギフテッドに関する認定はありますか?という質問をいただきました。

 

自分の子はとても賢いのに、とっぴな質問をするばかりに発達障害や低知能だと判定されたというケースのご相談やギフテッドというキーワードでの検索が最近に増えています。

 

中学生からも相談が来ることなどから推測すると、自分の子はギフテッドじゃないか?、ただあまりにも現在の学校制度との「ギャップ」があり過ぎて、どうしたらいいかと模索されている人の数はかなり多いのはないかと思います。

 

他にもたくさんの方が同じ質問を持っていると思うので、こちらでもお伝えしたいと思います。

 

最初に答えをお伝えすると、日本にはギフテッドの認定の基準も認定の機関も存在しません。

(デモクラティックスクール関係者や教育関係者にも聞いて確認しました。)

なぜなら、そもそも、そうした子たちを受け入れ、伸ばすという公的な制度が存在しないからです。

 

東大と日本財団のプロジェクトがはじまったので(アプローチは子どもの視点というよりも、かなり大人の視点かなとは思いますが)、少しづつ認知は進んでいるのが希望だとは思います。
異才発掘プロジェクト⇨https://rocket.tokyo/seminor/
では、ギフテッドに関する「絶対的」で「客観的」な認定基準が存在するかと言うと、海外でさえ、感情面も含む言動や親の観察を含めて、総合的に判断され、その中でも本人の自己申告と親による観察は大きな要素を占めるようです。
以下でカナダの認定方法の例を紹介しています。⇨goo.gl/2hmIsD
同時に、ギフテッドの子は賢く、周りの状況に敏感ですから、空気を読み、「違う」よりも「同じ」をよしとする日本社会の空気を暗に読み取り、はっきり能力を示さない、隠す場合は十分にあり得るだろうと思います。
また、残念ながら、理解のない先生や学校も多いだろうと思います。
状況によるとは思いますが、その判定に親としてやり直しを求めること、自分の子が「ギフテッド」に当たると思うことを伝えること、必要ならばその判定に対する異議があることを手紙にして、教育委員会に送ることはありだと思います。
学校だって間違いはあるでしょうし、完璧じゃないのですから、親はその決定に盲目的に従う必要はないと思いますし、違うと思うのなら、その旨をはっきりと伝えることが大切だと思います。
その意思表示をより公式にしたいのならば、学校もお役所の一部、つまり、書類主義ですから、手紙を出すのは一つの有効な手段だと思います。
そして、今の時点で大切なことは、親御さん自身が、自分のお子さんがギフテッドであるかどうか、に対して、どう感じているのかが一番大切なことだと思います。
そして、これがすぐに役に立つ回答になっていないことを十分に承知でお伝えしていますが、個人的には、最後は親の「信念」というか、「信じ続けること」がその子の才能を認め、守り、育んでいく、頼りというか、「砦」になるのではないかと感じます。
日本では子どもの資質を伸ばそうとするよりも、制度にあわせようという圧力が強いですから、もちろん、それを「貫く」ためには、勇気が求められることも多々あるでしょう。
周りにどんなことを言われようとも、反対意見があろうとも自分の感覚を信じる強さも求められることでしょう。
その時こそぜひこちらのカウンセリング・コーチングのサポートを上手に活用してください。
ギフテッドの娘さんを持つママをご紹介することもできます(娘さんはフリースクールに通っています。私も会ったことがありますが、とても賢いお子さんです)。
また、学校に対してどう伝えたらいいのか、など、私の方でもご相談に乗ることができます。

 

 

どうぞinfo@peaceblossom.netまでお気軽にご連絡・ご相談ください。