ギフテッドの特徴の一つに、英語の文献によくでてくるasynchronous development (直訳すると「非同期的発達、または「非同期性」)と呼ばれる特徴があります。
簡単に言うと、得意分野と苦手分野の差や、いろいろな認知能力の差、知性や気質・感情年齢の差があることを言います。
例えば、7歳の子の例です。
身体能力は6歳レベルなのに、数学は12歳レベル、読解力は13歳レベルだということもあります。
6歳でも「なんで世界に貧困があるの?」といった社会的な課題や不正興味を示す子もいれば、
7歳の男の子が、近所の開発プロジェクトが自然に与える影響について大人のような会話をし始めたり。。。
ママの立場から見ると、甘えん坊で泣き喚く時があるかと思えば、時々、この子は、「ちっちゃい身体をした大人」なんじゃないか?と感じることもあって少しと戸惑ってしまいますね。。。
これをどういう風に捉えればいいかと言うと、
「高いレベルの魂」を持つ子が生まれてきた、と説明するのがいいかも知れません。
私の友人の子供たちにもいますが、彼らは赤ちゃんの時から「賢い」雰囲気を持っています。
大人の会話もよく理解しているので彼らの前では悪口もいい加減なことも言えません。
「どうせ子供だから」は通用しないと考えた方がいいでしょう。
ただ、同時に、大人が注意を払う必要があるのは、知能や読解力は高校生(または大学生)位でも、情緒レベルでは普通の6歳の女の子としてのケアが必要であったり、
10歳の男の子で17・18歳レベルの微分積分が出来るけれども、情緒的にはやはり普通の10歳であるという点です。
突然、大人のような会話をしたかと思ったら、その数時間後にはお出かけ先で泣き始めて文字通り腕に抱えて連れて帰ってきた。。。。なんて、こともあるかも知れません。
「子どもの身体と感情の中に大人の知能」を持っている本人自身も「とまどい」を感じているかも知れません。
では、そんな子ども達とどういう風に付き合っていくのがいいでしょうか?
まず、大きな前提として、
今の時代に生まれてくる子供たち、特にギフテッドやクリスタルチルドレンなどと呼ばれる子供たちの特徴を持ち合わせる子供たちは、身体は子供だけれども、「大人の魂」を持ったであるということです。
特に、大人の都合、社会の都合、権威主義や「そういうものだから」という考え方、子供は大人の言うことを聞くべきだというコントロールはあまり効果的ではありません。
彼らは、「そういうものだから」ではなく、「なんでそうなのか」に納得しないと動かないのです。
そんな風では適応できないんじゃないか?
もちろんそんな心配はあるでしょう。
ただ、これは「彼らの問題」ではないのです。これは、「大人の問題」なのです。
「そういうものだから」ではなく、「なぜそうなのか」、「なぜそれが大切なのか」を一つ一つ私たちに問いかけてくれているのです。
教育制度しかり、社会全体に新しい方策が求められています。
ただ私たちが内面の変容をとげない限り、制度を変えることはできません。学校しかり政府しかり、その制度をつくったのは私たち自身だからです。
私たちの一人一人が生活の質を改善していけば、大きな制度もそれに従わざるをえなくなります。政府や制度は社会全体の考えに従うしかないのです。
そういう意味では、彼らはそうした変化を助けてくれている存在です。
子供たちは神様からの「預かりもの」です。
子供たちはそれぞれのママとパパのところに来てくれましたが、その人たちの所有物ではありません。
私たち(大人)が彼らにとって出来る最大の助けは、私たちの価値観を押し付けるのではなくて、彼らが自然体で生きられるように協力することだと思います。
もし、そんなことをしたら大変なんじゃないか?どうにかしなければいけない、と思うとしたら、それは彼らの問題ではなくて、大人の側の課題です。わたし達大人自身がそうやって育てられてきたことから自由になれていないからです。
彼らの能力や才能は、自分の興味を追求したり、思っていることを口にしたり、表現したりすることから育まれていきます。
その為には家庭の中でそ彼らの能力を表現しても変に思われない、受け入れられる、認められるー「違ってもいい」「そのままでいい」という安心感が感じられることが助けになります。
何度でも何度でも何度でもそのこと言葉で体全身で伝えてあげるようにして下さい。
(*^-^)ニコ



ギフテッドコーチング



ギフテッドの人たちにとって大きな悩みの一つは誰にも理解されないと感じる孤独感です。「こんな私はおかしいんじゃないか?」と悩む方も多いのです。ギフテッドの人にとって、自分と同じ知的レベルの人と一緒に過ごしたり、理解し合える存在がいることは大きな心の支えになることが知られています。
自身もギフテッドの大仲千華が自分の体験をもとに丁寧に向き合います。国連での勤務より帰国後、心理学やスピリチュアリティー学び始める中で、自身もギフテッドであり、相談に来る人たちも姪っ子もギフテッドであることに気づき、ギフテッドに向けた情報発信とコーチングを始めました。
誰もがありのままで認められ、その人の持つ強みや才能を活かすお手伝いをしたい!私がコーチングを始めた理由です。⇨ギフテッドコーチングはこちら
《大仲千華プロフィール》
英国オックスフォード大学大学院より奨学金(New Century Scholar)を授与され大学院を修了(社会人類学)。ニューヨーク国連本部、南スーダン、東ティモールなど国連活動の最前線において、元兵士の社会復帰支援などの平和支援に10年従事。多国籍チームのリーダーを務める。国連退職後は、国連特使にスカウトされ、米国政府(米軍)付けの専門家として、アジアの政府(国連の平和支援に参加する軍隊)に派遣され、講師を勤める。
PTSDから帰国後、燃え尽とうつになり、何もやる気がしない・朝起きれない・働けなくなる。自分の「弱さ」やシャドー受け入れ、統合していくことを学ぶ。数年を経て、うつを乗り越えた時に、直感能力とヒーリング能力が飛躍的に開花する。
クーリエジャポンで「答えを求めない勇気」連載中⇨https://courrier.jp/columns/58542/
