短近な資源を活用しながら、マネーの経済システムと並行して、個人の範囲で小さくてもいいから「お金に依存しないサブシステム」を並行して持っておこう、とする考え方がじわじわと広がっているようです。
お金はもちろん大事です。
同時に、
・都会のお店から物や食べ物がなくなった震災の体験。
・なんでもお金がないと手に入られない都会よりも、新鮮な野菜に魚、おいしい水、コミュニティーと「安心」がある生活の方が暮らしやすいんじゃないか?と多くの人が思い始めていること。
・「里山資本主義」がベストセラーになったこと。
・円安の影響で飼料が高騰し、耐えられなくなった酪農家の廃業が急増しているなど(バター不足の原因ですね)、為替変動やグローバル経済に翻弄されない地産地消型の経済をより真剣に模索する人が増えていること。
特に、出世思考も都会思考もそんなに強くない今の若い人たちはそういう事を本能的に感じていて、一度進学や就職で田舎を出るけれども、環境さえあれば帰りたいと思っている人も多いそうです。
そして、都会から移住したい人の潜在ニーズもけっこうあるそうです。
そんな中、2015年12月6日(日)に静岡県の川根町で開催された「里山のしあわせ学」というイベントに参加してきました。
地元の若者と全国と世界の若い人たちが繋がって今回は7回目の開催を迎えるイベントで、山あいの地域での開催ながら、700人の大ホールがほとんど埋まっている盛況ぶりでした。
さて、そんなイベントで、私自身、友人のお手伝いであるものを「セールス」しながら、
私自身、今すでにあるもの、すぐ周りのもの(自然の資源)から価値を生む方法を考えることは、とてもクリエイティブで楽しいことじゃないか?!と、感じていました。
売っていたものーそれは「せいたかあわだち草」という野草を干して乾燥させたものでした。
そのどこにでもありそうな「へんてつな野草」の干したものを、
静岡県の山あいの普段人があまり多くの現金を使わなそうな町で、
たくさんの方が買ってくださったのです。
この「せいたかあわだち草」は日本中に広く分布する黄色の野草で、すごい繁殖力の外来種だからか、花粉症とかアレルギーの原因と言われてきたのですが、最近はそれは誤解だと判明していて、最近はその「デトックス効果」に注目が集まっています。
「体に入った薬毒や公害の化学物質を出す力があり、腎臓毒も吸い出します。皮膚の下にたまっている毒物やガス体を毛穴から出すのでアトピーが改善されかゆみもなくなります。浄血を助け、細胞に活力を与えてくれます。」
東城 百合子「免疫力が増幅する“クスリを使わない”医学」より
乾燥させたものをお茶にしたり、入浴剤として使うことが出来、ポリフェノールの量は緑茶より高いと言うのでメラニンの生成も抑えられる(しみ防止)など女性の好きそうなポイントも満載 (*^-^)
他には、ハーブやオイル、はちみつ、ホメオパシーのレメディーとして使われています。
アメリカでは「ゴールデンロット」という名前で知られていて、【ネイティブアメリカン】の人たちの間では鎮痛剤、解熱剤、整腸剤として万能薬として重宝されていたそうです。
「これ実はこの地方の川辺で沢山生えているあの黄色の野草なんです。タダで採れますから、ぜひ使い方を覚えていってください。応用方法はもっと沢山あると思いますので、みなさんが発見した使い方をぜひ私たちにも教えて下さ~い。(*^-^)」
けっして見かけがいいとは言えない「へんてつな野草」にたくさんの方が興味を持ってくださいました。
この体験で面白かったのは、
🙆すぐそこにあるもので、
🙆しかもタダで手に入り、
🙆しかも、雑草と思われていたものがすごい価値を持つことが伝わったこと、
🙆そして、そこに価値を感じてもらってお金をいただいた事でした。
この場合、お金を受け取りましたが、これを野菜やお米、お茶(お茶で有名な地方です)と交換するのもありだなあと思いました。
世界的なファンドレイザーで、ベストセラー「ソウルオブマネー」の著者であるリンツイストさんが、「いわゆる貧しい国で暮らす「貧しい人」と呼ばれる人たちは私たちが一生のうちに必要とするクリエイティビティーを毎日使って生きているとてもクリエイティブな人たちである。」と言っていたことにも通じるものがあるなあと感じていました。
そして、地域エコノミスト・「里山資本主義」の共著者藻谷浩介さんの講演を聞きました。
誰もが自分の田舎や住んでるところの過疎化をなんとか止めたい、盛り上げたいと思ってる。
交通の便がよくなればいい?
工場を誘致すればいい?
株価があがればいい?
観光客を誘致すればいい?
多くの人が漠然と考えているこうした公式はもはや当てはまっていない事がデータから明確にはっきりと示されました。
じゃあ何が鍵かと言えば、キーワードとして挙げられたのは、
人口と里山資本主義でした。
なぜなら。。。