「ありのままの姿見せるのよ〜」が流行ったのは2014年。
流行りの歌や映画はその社会の集合無意識を示している、とも言われています。
誰でも「ありのまま」でいたいと願うように、「ありのまま」に理解されたいという欲求ももっています。
では、私たちは目の前の相手のことをありのままに見ているか?というと。。。
私たちは、自分が見ると予想していることしか見えない、のです。
なぜなら、私たちが目の前のことをどう理解するのかという認知プロセスが自動的に働くからです。
社会心理学によると、私たちが目の前の相手を理解しようとする時は3段階のプロセスを経るそうです。
第一段階:
私たちは、自分の目の前で起きている出来事を理解するために、脳はまず自分と相手との関係を判断しようとする。脳が相手と自分との関係を判断するために脳がとる方法は、相手を分類すること。
人間に本能的に備わった最も基本的な分類方法は、「この目の前の人は自分の敵か味方か?」という分類(カテゴリー化)。
第二段階:
次に脳は「カテゴリー」を使ってさらに詳しく判断しようとする。会社員、〜屋さん、〜の先生、社長、会計士といった職業から、〜に住んでる人、アメリカ人、フランス人、インド人(国籍)、性別や宗教などカテゴリーはたくさんあります。
第三段階:
「初頭効果」というものが働くため、第一印象が修正されるためには意識して努力をする必要があります。
つまり、私たちは言葉を発する前からたくさんの推測を瞬時にしていて、たとえ初対面でも、自分の目の前にいる人に対して、まったくゼロベースで見ていることはほとんどない、のです。
特別な人がステレオタイプや偏見を持っているのではなく、誰もがなにかしらのステレオタイプをもって相手を見ているのです。。ストレスが高い時にはさらにステレオタイプが強くなります。
ひょえ~
改めて聞くと私たちはどれだけ相手の本当の姿を見ているものかと思ってしまいます(汗)。
ではどうしたらいいのでしょうか?
人は自分が見ると予想していることしか見えないのだとしたら、それを逆手にとりましょう!
つまり〜〜〜♪♪♪
これから会う相手に対して、見ることを先に決めること、です。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
相手の「真の美しさ」を見ると決めること、です。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
① 自分の中のバイアスや判断に気づき
② 自分の中のバイアスや判断をいったん脇に置き
③ 相手の「真の美しさ」を見ると決めること
です。
そして面白いことに、そうした姿勢は相手に伝わります。
人は基本的に自分を理解してくれようとする人に好意をもちます。
すると、お互いの心の扉が開くのですね。
「えっ?!この人ってこんな人だったっけ???」
そんな驚きこそ、言葉にできない喜びです。
「人は自分が見ると予想していることしか見えない」なら相手の真の美しさを見ると決めましょう。
(まとめ)
・人は何かしらの思い込みで相手を見ている
・自分が見ると予想していることを相手に見る
・相手を理解するという作業のためには、見ることを先に決めること
① 自分の中のバイアスや判断に気づくこと、
② いったん脇に置くことができること、
③ 相手の「ありのままの姿」を見ると決めること