自分のアイデンティティー(セルフイメージ、自己価値)が変わり相手のこちらへの態度が変わるとき

学生はほんとうに敏感です。

 

アカデミックにやるのをやめて自分が楽しいと思っていることを伝えようと割り切ったら、学生がいつにもなくよく聞いているのがすごくわかる時がありました。

 

理論というよりも、自分が東ティモールで働いていた時どんなことが大切だと思ったのか自分の言葉で話そうと思って臨んだら、授業の後、一人の学生が「先生のお話し面白かったです」とわざわざ伝えに来てくれました。

 

ありのままでいこうと思ってたら、プリントを配るのにまごついて、学生に「せんせい、かわいい」と言われました。(笑)

 

先生っぽい格好じゃなくてもいいじゃんと思って、ピンクのピアスをつけて行ったら、「先生、ピアスかわいい」

 

最近暗めの色の服が多かったなあと思って、今日はスカートを履いて行こうと思ったら(変な意図ではありませんよ)学生が一言。「せんせい、スカートかわいい」(笑)

 

ボキャブラリーが貧弱なのは若干気になりますが、学生って素直だなと思います😊

 

一昨日は、「先生、ホワイトハウスで働く人みたい!」と言われました。何故か、ホワイトハウス(笑)

 

確かに、あるイギリスのブランドのロイヤルブルーのジャケットを着ていたのだけど、それだけでもないかもと思ったのです。

 

こちら側の相手への思いが変わると、特に何も言ってないのに、相手のこちらへの態度が変わることがありますね。

 

例えば、自分の中の判断や裁き(judgement)を相手に貼り付けていたことに気がついたり、心の中で相手のこと(態度やふるまい、言葉など)をゆるした後などです。

 

同じ様に、自分の自分に対する理解や自己認識、アイデンティティー(自己価値)が変わると、相手のこちらへの態度が変わることもあるように思います。

 

学生から「先生、ホワイトハウスで働く人みたい!」と言われた時、心の中で思ったのはこんなことでした。

 

それは、「孤児の霊」ではなく「王の娘」という世界に触れ、新しいアイデンティティーが私の中に根付き始めたからかも😊と思ったのです。

 

「王の娘」または「王の息子」というアイデンティティーとは何か?を理解するために、その反対の「孤児の霊」(orphan’s spirit)というものについて簡単に触れたいと思います。

 

「孤児の霊」とは、文字通り、なんでも自分で生き延びていかなければならないような、親がいないようなサバイバルのメンタリティーで生きている、自分がどこに属しているのかわからない、自分が何者なのか分からず、さまよい、物理的にサバイブしないけいけないだけでなく、不安の中で生きているというような状態です。

 

その大きな特徴は、何かをしてこそ、何かの成果をあげてこそ、愛されると思っているので、常にがんばることです。

 

しかも、がんばることで成果や結果を出してきたので、その何が悪いの?と思います。

 

誤解のないように付け加えますが、努力をすること、勤勉であることはとても大切なことです!

 

しかし、わたし自身もそうでしたが、自分の存在価値を業績や成果で証明し続けなければならず、心が休まらないのです。

 

これは本当に本当に大変なことです。

 

なにより、より本質的な問題は、すべてをコントロールしたくなる、権威(学校、先生、政府、上司、リーダー)に対して、批判的な見方を持っている、(ゆえに)神様に対しても誤解した見方を持ってしまう(神様からの無条件の愛を素直に受け取れない)ということにも関係している場合があります。(E1 Life Renewal Camp Textbook, 21st Century Christ Church p.48)

 

日本人は真面目なので、すべてを捧げた末に先の戦争に負け、屈辱的な占領期を迎えた際に、それがあまりにもショックで、見放されたように感じて(実際の孤児も多くいました)この孤児の霊の影響を受けるようになったという見方もあります。

 

そして、日本社会で、父性不在という問題があること(実際に父がいないこととは違います)も指摘されています。

 

でも、神様はそんな私たちの社会にあるかもしれないそのような要因さえも癒すことができるお方なのです。

 

王の娘というのは、文字通り王の娘です。

ですから、孤児ではありません。孤児とはまったく違います。

王の娘には、天のお父さんがいます。

天のお父さんは自分の子どもである娘にこう言ってくれています。

 

「あなたの神であるわたしがいつもあなたと一緒にいますよ。

神の力があなたにあるので、戦いはすでに勝利しています。

わたしはあなたのことを思って喜んでいます。

神の愛によって、あなたのいのちはいつも新しくされています。

わたしはあなたのことをとても喜んでいるので喜びの歌を歌います。」

(Good News Translation (GNT)より意訳 ゼパニヤ3:17;)

 

The Lord your God is with you;

his power gives you victory.

The Lord will take delight in you,

and in his love he will give you new life.[a]

He will sing and be joyful over you,

Zephaniah 3:17 Good News Translation (GNT)

 

「見よ。わたしは川のように繁栄を彼女に与え、あふれる流れのように国々の富を与える。あなたがたは乳を飲み、わきに抱かれ、ひざの上でかわいがられる。」(イザヤ66:12)

 

「あなたは祝福される。あなたは、町にあっても祝福され、野にあっても祝福される。あなたの身から生まれる者も、地の産物も、家畜の産むもの、群れのうちの子牛も、群れのうちの雌羊も祝福される。

あなたのかごも、こね鉢も祝福される。あなたは、はいるときも祝福され、出て行くときにも祝福される。

主は、あなたに立ち向かって来る敵を、あなたの前で敗走させる。彼らは、一つの道からあなたを攻撃し、あなたの前から七つの道に逃げ去ろう。

主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。ただ上におらせ、下へは下されない。」

(申命記 28:2-7、13)

 

まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。(詩篇23:6)

 

この内容も素晴らしいですが、すごいと思うのは、これは、何をやったからでも、頑張ったからでもなくて、文字通り娘(息子)だから無条件に与えられていることです。

 

こういうよい言葉に触れていくと、自分の頭の中の思いがネガティブな思いからよい方向へ向きが変えられていくのを感じます。

 

わたしたちの戦いは頭の中の思考・考え方にあるという世界的ベストセラーの本もあります。

 

だから、予防策のように、聖書からよい言葉を書き出したノートを用意して鞄に入れてあります。

 

そのノートをいつも開いているわけではなくても、守りが共にあるような安心感と心の落ち着きを感じます😊

 

”The Lord will make you the head and not the tail, and you shall only go up and not down.” 「主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。ただ上におらせ、下へは下されない。」(申命記 28:13)

 

これを読んでくださっている方々にたくさんの祝福がありますように!

 

May peace and blessings be with you!

2020東京五輪ホスト国として知っておきたいことー1964年東京五輪から2016年リオ五輪参加国はなぜ2倍になってるのか?

1964年東京オリンピック参加国はいくつでしょうか?

なぜリオではおよそ2倍になってるのしょう❓

1964年から2016年の間に何がおこったのでしょうか?

 

国連加盟国よりもリオ五輪参加国が多いのはなぜでしょうか❓

 

東京オリンピック vs リオ五輪.001

 

まず先に答えをお伝えします。

 

1964年東京オリンピック参加国は=94

2018年国連加盟国数=193

2016年リオデジャネイロオリンピック参加国=207です。

 

リオ五輪参加国がおよそ2倍以上になっているのは、1964年当時アフリカは多くの国がまだ「植民地」だったからです。

 

まだ独立国として東京五輪に参加できていなかったからです。

 

zambia

 

「1964年10月24日、東京五輪閉会式の日、アフリカのザンビア共和国は独立した。
開会式とは違った新国旗を持って、残留したたった一人の選手が、誇りたかく入場行進してきた。満員の観覧席からは、精一杯の拍手が送られた。」 吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)「新・徒然草」より

 

当時の読売新聞にはこうあります。

 

「ザンビアのプラカードと旗手が入場し、最後に開催国日本の旗手・小野喬(体操)が入場した直後、各国の選手たちが一丸となって入り混じり、互いに手を握り、肩を叩き、抱き合い、踊りながら入場してきた。そして、すぐさま追いついた、日本とザンビアの旗手を肩車にして担ぎ上げた。」

 

1964年東京五輪は、敗戦後の悔しさから日本が国際社会への復帰をアピールする機会だと捉えられました。

 

では当時参加する人たちにとって1964年東京五輪はどんな機会だったのでしょうか?

 

アメリカの選手団もほとんどが白人選手です。まだ人種差別が公然と行われていた時代でした。

 

「平和の祭典」と言っても、世界の半分も参加していないということになりますね。

 

では2020年東京五輪に参加する人たちにとって、五輪というのはどういう場なのでしょうか?2020年五輪には国籍のない人たちや「難民」と呼ばれている人たちも参加できるのでしょうか?

 

ほんとうの意味での「平和の祭典」にするには、ホスト国として「私たちの視点」だけでなく、「彼らの視点」も持ちたいものです。

 

さて、中学校の総合的な学習の時間ではそんなお話しもしました。

 

なにより、国連の現場で見て感じたことをそのまま伝えることを一番大切にしています。

 

専門用語は使わず、わかりやすく心に届くようにお話しします。

 

「世界のことをもっと知りたいです!」
「勇気をもらいました!」

 

本何十冊読んでもピンとこなかったことが、腑に落ちる、

世界の最前線の現場の生の声に触れることで、もっと知りたいと思うようになったーそのような感想をいただいています。

 

他にはこのような感想をいただいています。

 

「答えを提示するわけでもない」という言葉に触れて、「自分の考えが間違いでも答えが一つだけではないと教えてもらい、私の支えとなりました。」

 

「私が使っている教科書には、紛争が起こる原因として宗教の違いと書かれて、私もそうだとずっと思っていました。でも、大仲さんのお話しの中で、ケニアの難民キャンプでは宗教が違くても普通に暮らしていたと伺いました。それを聞いて、紛争が終わらない理由は、みんなが宗教の違いが原因だと思い込んでいるからだと思いました。」

 

「一番印象に残っているのは、『大人になったら答えのない問題に立ち向かわないといけなくなる。だから、学生のうちから答えのない問いに立ち向かっていく勇気を持つことが大切』というお話しです。これからはこのことを意識して生活していきたいと思います。」

 

「現代社会の先端を生きる大仲様の話しはとてもおもしろかったです。」(笑)

 

九段中感想①.jpg

 

詳細はこちら➡️goo.gl/stsivZ

 

どうぞご連絡ください。

たくさんの人にお話しできることを願っています!

 

⭕️⭕️がないと 受験だ、就活だ、婚活だとベルトコンベアに乗せられていくだけ「これでは薄っぺらい自分のない人間しかできあがりません」

自分で考えたことがないと、「受験だ、就活だ、婚活だと、『そんなものだ』とベルトコンベアに乗せられていくだけ。これでは薄っぺらい自分のない人間しかできあがりません。」

 

 

「『自分のアタマで考える子』の育て方」の中で、子どもの能力を伸ばす教育で知られる高濱正伸さんはさらに続けます。

 

「『生きるってなに』『私ってなに?』『何のために学ぶの?』『就職ってしないといけないんだろうか?』とさまざまに悩み、本を読み、誰かと議論する中で、「生きていくための軸」となるものを掴んでいくのです。

中略

それ(自分で考えること)をしなければ、根なし草のような自分しか持てなくなります。

 

そんな状態でいくら自分探しをしたところで見つかるわけがありませんし、聞こえのいい言葉を並べるだけの中身のない人間にしかならないでしょう。

 

それは『自分で考える』ところからしか生まれてこないものなのです。」

 

そもそも人間は思春期から青春記にかけては、人間は本来「哲学」するものとも言っています。

 

わざわざ「哲学」という言葉を使わなくても、子供は小さいながらにいろいろなことを感じています。

 

それを口にするかどうかは別にして、例えば、なんで戦争は起こるの?なんで戦争はなくならないの?環境問題はどうしたらいいの?

といった疑問を純粋に持ちます。

 

「生きる」とは真逆のことをなぜするのか?、

お互いになぜ殺し合い、傷つきあう行為をするのか?、と単純に思うのです。

 

「考えること」の本質は「疑問を持つこと」なので、子供の方が本能的に物ごとの「核心」をわかっていることも珍しくありません。

 

なので、

こうした疑問を持つことは、考えること、そして、なにより人生の中でもとても重要な問いである、自分にとって大切なことは何なのか?と同義語です。

つまり、自分はどう生きたいのか?何をしたいのか?の土台となる部分です。

 

今思えば、高校の時に「本質的なことを追求することをよし」とする校風で学ぶことができたのはとても幸運でした。

 

校長先生や倫理の先生が「人として生きるとはどういうことか?」と毎週本気で伝えようとしてくれました。

 

国連での勤務などを経て、10数年ぶりに先生を訪ねた時に改めて気づいたのは(今は校長先生になられています)、当時私たちが見せてもらっていたことは、人生には常に続く「問い」が存在すること、同時に、問いや自分の価値観をもって生きている人は美しいという姿でした。

 

こうした時期に、自分にとって大切なことは何なのか?=つまり、自分はどう生きたいのか?と考え、模索した体験がなかったら、南スーダンなどの紛争地で働くことも、紛争という事実に直面するような「ふんばり」も持てなかったかも知れません。

 

ただ、

そうした課題意識や探求心が尊重され評価される欧米と違って、日本ではそうしたことを話しあえるような場も機会も限られていて、ニュースは表面的な出来事しか伝えません。

 

テレビにしろ、必ずしも本当に重要なことが話されている訳でもなく、そもそも関心がない、またはどう答えていいのか分からない、大人が諦めてしまっているという事実に子どもはショックを受けます。

 

大人の社会にはがっかり、失望、無力感や諦めさえも蔓延しています。

(日本社会は残念ながらこの感覚が世界の中でも強いように感じます。)

 

そんな体験を重ねるうちに、そんなことを考えても無駄だ、無意味だ、とショックや落胆、失望が深く抑圧されていきます。

 

ただ、人間にとって、「理解されない痛み」は実はとても大きいものです。

「理解されないと人は生きていけない」と指摘する人さえいます。

 

もちろん、表面的には生きていけます。

 

これは、クライアントさんとのセッションで見せていただいたことですが、

 

例えば、医師としてプロフェッショナルに活躍されておられる方でさえ、

(そしてある意味、そうした体験や問題意識こそが、その人を医師にさせた言動力となった面もあるのですが)

ある段階になると、そうした体験が人生において「重荷」として浮上してきます。

 

わざわざ「重荷」という表現を使ったのは、

 

プロフェッショナルとして活躍され、尊敬もされる立場にあり、日常的には問題なくコミュニケーションがとれている人でも、

 

理解されない・わかってもらえないという体験や思いから、無意識に自分の意見を正当化しようとしたり、相手を説得しようとしたりすることがあったり、

または、ある部分が「満たされない」ような感覚として体験する人もいます。

 

人間にとって、「理解されない痛み」はそれ程までに大きいのです。

 

そして、これもまたセッションで見せていただいたことですが。そうした体験や想いが受け止められ、「理解される」体験をすると、文字通りその人の中の大きな「重荷」が解放され「次の扉」が開きます。

 

力がみなぎるのを感じて、身体が自然と動くようになったり、今までできなかったことができるようになった人もいます。

 

おそらく「理解されない痛み」によって奪われていたエネルギーや本来の力が戻ってきたのでしょう。

 

そして、理解されると、人を受け止める「器」が大きくなっていくのです。

 

そうした「重荷」が受け止められ、解放されると、今度は、その方自身が周りの似たような体験や想いを持つ人を受けとめ、理解していくことができるのです。

 

そうして個人から「平和」が周りに広がっていくのですね。

 

「理解されたかったらまずは相手を理解せよ」とはよく言われることですが、

 

相手を「理解する」ためにも、その余裕を持てるためにも、まずは自分が「理解される」ことを満たしてあげてください。

 

「『だからこそ』あなたが輝くための55の質問」配布中です!

 

ダウンロードは⭕️こちら⭕️よりどうぞ 

 

だからこそあなたが輝くための55の質問目次.001

 

目次

あ、今の自分の状態について把握する

い.自分の「ストレス反応」を知る

う.今気になっていることについて観察する

え.喪失(後悔、自責、サバイバーズギルト)に気づく

お.自己像、自己肯定感、自己受容度に気づく

か.自分の中の「不安」を意識化・言語化する

き.自分のコーピングスタイルを知る

く.自分と相手との優先順位(境界線)と当事者レベルを知る

け.自分のストーリー(解釈・認知)に気づく

こ.回復のストーリーをみつける

さ.試練の中の「意味」について知る

し.再結合・新しい自己の創造

す.回復・再生のためのステップ 

せ.トラウマからの回復・再生のプロセスで体験しうること

そ.トラウマからの回復の三段階

 

ダウンロードは⭕️こちら⭕️よりどうぞ 

【メディア掲載】時代の転換期ー世界情勢の異変の背景にあるものとは?

頻発するテロ、世界的なポピュリズムの台頭、ナショナリズムー

 

いったい私たちは今何を理解することが求められているのでしょうか?

 

いま世界中で起きているこうした異変の背景には「恐怖に対する無自覚」があります。

 

いままで対峙したことのない「恐怖」に出会ったとき、我々はどう向き合うべきなのか? 

人間はチンパンジーに退化するのか?それとも??

 

 

クーリエジャポンでの連載「答えを求めない勇気」の第三回目の記事が配信されました!

 

「答えを求めない勇気」大仲千華 Vol.3 「チンパンジー化」が進む地球の上で、未知の恐怖に打ち勝つ方法

 

ご一読いただけましたら幸いです。

 

キャリアと人生の法則【⑧】「失敗体験」をあなたの最大の武器にする方法

国連やアメリカの大学の出願や欧米組織では、「失敗体験」について聞かれることが多いということをご存知でしょうか?

 

2014年度の全米大学共通願書における設問にもまったく同じ質問が書かれていました。

 

実際、国際機関なり、欧米の大学や企業なり、米国政府幹部養成プログラムの採用面接や奨学金の面接でも、そうした場で聞かれる項目や質問には多少表現は違っても、かなりの共通点があるようです。

 

では、なぜ、失敗について聞かれるのでしょうか?

 

私自身、国連で採用面接官を務めたことがありますが、面接官は別にいじわるをしたいわけではありません。

 

それは、仮によく計算されたスピーチのようにペラペラと饒舌に話す人がいたとしても、それは必ずしも面接官が知りたいことを満たすことにはならないからです。

 

面接官が知りたいのは、

この人はどんな体験をしてきて、

そこから何を学んだのか?

そして、何を大切だと思っているのか?

 という「リアルな」あなたについてだからです。

 

だって、誰も完璧な人なんていないし、実際には、物事が計画通り上手く行くことの方が珍しいものです。

 

だとしたら、「そういう時にあなたはどうするのか?」「失敗した体験から何を学んだのか」の方が、その人のことがリアルに分かるからです。

 

ちなみに、他によく聞かれる質問には以下のようなものがあります。

⭕️ これまでチームとして働いた時、うまく行かなかったのはどんな時でしたか?それはどうしてですか?どう対処しましたか?

⭕️ 難しい課題に直面した時にどう対処してどう切り抜けましたか?

⭕️ 仕事上で自分の苦手分野を発見したことはありますか?それに対してあなたはどうしましたか?

 

こうした質問は全て同じ発想から来ています。相手が知りたいのは、チャレンジに直面した時、あなたという人はその状況をどう判断し、どう対処したのか?です。

 

こうした質問はbehavioral questionを呼ばれますが、全てCARの法則で答えることができます。

 

(C)hallenge=こんなチャレンジがありました。

(A)ction=私はその状況をこう理解し、このように対処・行動をしました。

(R)esults=結果、このようになりました、それによってこのようなことを学びました。

 

「失敗」が「失敗」で終わらず、そのチャレンジから学んだ自分なりの結論が最後にきちんと導き出されていることが大切です。もし、それによるなんらかの成果があるのならそれも付け加えましょう。より説得力が増します。

 

面接と聞くと、「大きなこと」や「立派なこと」を話さないといけないと思う人もいるかも知れませんが、身近なことでもいいので、「ああ、この人は、チームで成果を出すための自分の役割とは何かを分かっているんだな」、または「失敗はあったかもしれないけど、例えば、『リーダーシップ』について自分なりに学んだ体験があるんだな」という事が具体的な例と共に相手に伝わることの方が重要です。

 

私の友人で、長い間ビザがおりなかったために正式な職歴が短かく、本人も半分諦めていたのですが、アメリカ政府の幹部養成プログラムに受かった人がいます。

 

彼女と一緒に考えた方法は、ウェートレスとしての「リーダーシップ」体験を話すことでした。

同僚の間で常に信頼が高かったこと、

若い人たちのよき相談役になってきたこと、

職場内のいざこざを解消してきた事、

ビザがおりない時期でも諦めずに英語をコツコツ覚え続けたこと、

フルタイムで働きながら大学院を修了したこと、

どんな状況でも諦めずに道を切り開いてきたこと、

を全面に押し出しました。

 

そして、移民としての体験があるからこそ、相手国政府の状況がよく分かります、と言うことにしました。

 

あまり正式な職歴はありませんと言うのか、こんな経験がありますと言うのか、「言い方」「魅せ方」で印象は全く変わります。

自信を持って堂々と言ったのがよかったのかも知れません。彼女は現在、ワシントンDCのアメリカ合衆国国際開発庁(USAID)で働いています。

 

「失敗体験」を話すことは、自己開示をすることで相手との距離を縮めたり、互いの共感や信頼を得るという意味でも、実はお互いにとても効果です。

 

⬇️流れを止める人は、失敗が失敗のままで終わってしまい、失敗とはぜったいにしてはいけないものと思う。

⬆️流れに乗る人は、失敗したら、学ぶべきことを学び、「ネタ」が増えたと思って喜ぶ。

 

キャリアと人生の法則【ワーク⑧】

最近の「失敗体験」をCARの法則を使って、そこから何を学んだのか振り返ります。

(C)hallenge=こんなチャレンジがありました。

(A)ction=私はその状況をこう理解し、このように対処・行動をしました。

(R)esults=結果、このようになりました、それによってこのようなことを学びました。

 

⭐️キャリアと人生の法則【⑧】「失敗体験」はあなたの最大の武器になる⭐️

 

⬇️流れを止める人は、失敗が失敗のままで終わってしまい、失敗とはぜったいにしてはいけないものと思う。

 

⬆️流れに乗る人は、失敗したら、学ぶべきことを学び、「ネタ」が増えたと思って喜ぶ。

コミュニケーションが苦手? 通じない人、理解できない人がいてもいい!

 

最近、シェア会に参加された方で、
自分はコミュニケーションが苦手だと思っている、という方がいました。

 

ただ、私には、その人がコミュニケーションが
苦手なようには見えなかったのです。

 

もう少し話しを聞いてみて気づいたのは、

その方の悩みとは、
自分の言いたいこと・
伝えたいことが
思うように相手に通じない
「もどかしさ」のように感じました。

 

 

私がその方に伝えたのはこんなことでした。

 

たとえ、

自分がどれだけ饒舌なスピーチができたとしても

自分がどれだけ完璧な英語を話したとしても

スマートな社交術を身につけていたとしても

通じない人はいるし

全員に通じなくてもいい。

 

逆説的なようですが、

もっとのびのびと自分に言いたいことを言いたい、

コミュニケーションスキルを上達させたい、

世界の人と通じたいと思えば

 

通じない人もいるという、

ことを受け入れることです。

 

 

もちろん

人間誰でも

理解されたいし

理解したい、

 

でも、

時には

どう頑張っても

 

理解できない人もいるし

好きになれない人もいるし、

同意できない人もいます。

 

 

別にそれでいいのです。

 

もしコミュニケーションが
苦手だと思っていたら
実は「逆」かも知れません。
もしかしたら、
もっと理解し合いたい
という意欲の表れかも知れませんね。

 

*今日のポイント*

通じない人、
理解できない人、
好きになれない人、
同意できない人もいる。

 

別にそれでいい。

 

それを受け入れると、
「理解しないとけない」から解放されて
「理解できたら楽しい」ドアが開く。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

175カ国の人と一緒に働いて学んだ
ガツガツと自己主張しなくても
世界の人と通じる8つのヒントを
お伝えしています。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

国際機関で働いていた時、
組織の理念には共感するけれども、
我先に自己主張をしたり、
声が強い方がいい、
みたいな風潮に違和感を感じていました。

 

英語をしゃべる=「アメリカ人」になることじゃないし、英語は世界の人と通じるための言語として学ぶのだから、必ずしも「アメリカ人のような感じ」で話さないといけないっていうのもなんだか違和感がある。。。

 

そんな私の実体験などから生まれたヒントが満載です。

次回のシェア会は3月26日(土)16:00~18:00@恵比寿で開催します。

ご興味のある方は、こちらにご登録ください。→ 大仲千華メルマガ登録

最初混乱した学生は、最初から理解していた学生よりもいい成績をとるーネガティブな感情の効果

新しいことに挑戦するのが億劫。

すぐにイライラしちゃう。

面倒なことはいや。。。

どうやら世界的な現象のようです。

 

快適さへの欲望が満たされれば満たされるほど、私たちの経験の幅は狭まり、人生の困難を切り抜ける練習の機会を失っている、という指摘があります。

生活は確かに便利になったものの、何もかも便利になれば、面倒なことはしなくなり、列に並んで順番を待つことも、渋滞でなかなか進めないことにも耐えられない。。。

渋滞で前に進めないイライラや割り込みされた不快さに対する耐性は減っているそうです。

ただネガティブな感情が悪いわけでもなく、人は直感的に感情の効果を知ってるそうです。

例えば、習ったことがすぐに分からなくても、最初の混乱した状態を脱した学生は、最初から理解していた学生よりも、その後のテストで高い成績をとるそうです。

 

「ポジティブ」だけでは私たちは本当の意味でポジティブに感じられないこと、本当に心が落ち着いて感じられる時というのは、ポジティブもネガティブも両方の体験を受け入れている時だとも言われています。

 

当たり前ながら、人生には順調な時もあればそうでない時もあります。

親を失くす、離婚する、期待していた成果が上げられなかった、などなど。。。

そして、誰でも挫折、自信喪失、倦怠感などを体験します。

だとしたら、ポジティブもネガティブも含めた両方を受け入れる能力を身につけて、人生の出来事に効果的に対応することを学ぶ方がよっぽど効果的なのではないか?

だとしたら、本当の意味での適応能力というのは、ネガティブ感情を受け止められる事と、そこからポジティブ感情に移る努力がバランスよくできることなんじゃないか?

自分の人生におけるポジティブとネガティブの両方の感情を受け止められる時、人はその後順調に気分が回復していくそうです。

例えば、流産で子供を亡くしたばかりの夫婦の人たちがこんなことを言っています。

「この2週間はとても辛い気持ちでした。妻は妊娠9週目だったのですが、経過も順調だと言われて夫婦で喜んだのもつかの間、流産してしまったのです。私は失業中で、仕事がなかなかみつかりません。おまけに妻の祖母が余命わずかなので妻のことを思うと悲しくなります。不幸はもうたくさんだという気持ちです。それでも、私はそれなりに自信もあり、幸せも感じています。気持ちは確かに沈んでいますが、妻といい関係になるなど、恵まれている点に感謝しています。」

参考:「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」(ロバート・ビスワス=ディーナートッド・カシュダン 著)

 

人間は感情の生き物。感情はなくならないのだから、上手くおつきあいする方法を習いたいものです。

 

これまで無視したり、否定してきた自分のネガティブな部分も認め、心を開いて受け入れることー

明るい部分と暗い部分、

強さと弱さ、

成功と失敗

闇と光

を受け入れてこそ、

才能も

可能性も

より開いてくるんじゃないか?

 

そんなことが自分の体験としても最近腑に落ちつつあります。

 

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相手はどう感じているの?内向型と外向型の頭の中は?

内向型と外向型同士のコミュニケーションのコツとはどんなものでしょうか?

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それぞれが違うスタイルを持ちながら、おそらく両方ともが、それぞれのスタイルで精一杯「自己表現」をしてますよね。

わたしはこう感じているけど、あの人はどう思っているんだろう?と、互いのスタイルや「言い分」を少しでも理解できたら、お互いのコミュニケーションはずい分と楽になりますよね。

 

さて、内向型と外向型のそれぞれのスタイルを見てみましょう。

 

内向型のコミュニケーションはー

・自分の情熱や興奮をごく親しい人と分かち合う傾向がある。

・質問に答える変えに考える時間を必要とする。

・一対一のコミュニケーションを好む。

・熟考を好む。

・話しを引き出してもらうとしゃべりやすい。

・自分の考えがまとまってから、または全体像を掴んでからでないと分かち合えないと思う。

・話す時には自分にとって意味のあることを言わないといけないと思う。

 

外向型のコミュニケーションはー

・自分の情熱や興奮を誰とでも分かち合う傾向がある。

・質問や外界の出来事に対する反応が早い。

・一対一でもグループでも気楽に会話する。

・自分の中で考えが途中でも声に出して、他人とのやり取りの中で結論に達する。

・言ってることに深い意味がなくても構わない。

・直接的なコミュニケーションを好む。

 

あなたがどっちのタイプであっても、

あなたはどう感じているの?

あなたにとってはどうなんですか?

あなたにとってなぜそれが大切なの?

 

どんな形や表現であっても、そこに少しでも目を向けられれば、コミュニケーションのヒントが開きそうです。

えっあの人も?! 内向型の著名人・有名人

内向型の有名人は意外に多いですね。

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ビルゲイツ

エイブラハム・リンカーン(アメリカ大統領)

ヒッチコック(映画監督)

マイケルジョーダン(バスケットボール選手)

トーマスエジソン(発明家)

グレースケリー(女優)

ローラブッシュ(ファーストレーディー)

クリントイーストウッド(俳優、映画監督)

ハリソンフォード(俳優)

ジュリアロバーツ(女優)

オードリーヘップバーン(女優)

マハトマガンジー

 

「私はとても長い間、『内向的でもいいじゃないか』と直観的に信じる気持ちを否定し続け、ウォールストリートで弁護士になりました。本当は作家になりたかったのに。

ある意味、私が弁護士になったのは「私だって大胆になれる、人を言い負かすことができる、自信満々に威勢よくいられるのだ」と自分自身に証明するためでした。

そして、本当は親しい友人とレストランで美味しい食事と会話を楽しみたいところを、混み合ったバーに顔を出して社交的に振る舞っていました。

私はそのように、自分の信念や自分自身を否定するような行動を条件反射で取っていた。しかも、意図的にではないものの、気づかぬうちに自分自身を否定していたのです。

多くの内向的な人が、このような状況に陥っています。そしてこれはとてももったいないことです。内向的な人々自身のためにならない、というだけではなく、内向的な人と、働く人々やコミュニティにとっても損なのです。」

 

2013年に出版された Susan Cain(スーザン ケイン)著「Quiet ‒ The Power of Inroverts in a World That Can’t Stop Talking、内向型人間の時代、社会を変える静かな人の力」がミリオンセラーになったのは、

たくさんの人を「外向型のように振舞わないといけない」というプレッシャーから救ったからじゃないかと言われています。

Susan

このブログでは、内向型の長所がいかに外向型の限界を補えるか、に焦点をあてています。

さて、内向型の強みとはどんなものでしょう?

内向型の持つ強み②

 

内向型診断の30のテスト

あなたは外向型ですか?内向型ですか?

人口の3分の1は内向型だと言われています。

内向的であるというのは、内気とかシャイとイコールではなくて、外向型は、他人と関わりなど外からの刺激によってエネルギーを得るのに対して、内向型は、エネルギーをアイデアや感情など内から得るので、一人でいる時にエネルギーを充電するというエネルギーの取り込み方の違いをいいます。

さて、あなたはどちらでしょうか?

以下の30の項目に当てはまるものをチェックしてください。

どちらがいい悪い、正しい間違いもないので、リラックスして気楽にやってみてください。迷ったら直観に従いましょう。

 

(1) 休息が必要なときは、グループで過ごすよりも自分だけか、二、三人の親しい人と過ごす方が好ましい。

(2)  プロジェクトに携わるときは、細切れでなく、まとまった長い期間を与えてもらう方がいい。

(3) 話しをする前に予行練習をすることがよくあり、時には自分用のメモをつくる。

(4) 概して話すよりも聞く方が好きだ。

(5) 人から物静かだ、謎めいている、よそよそしい、冷静だとも思われることがある。

(6) 祝い事は、大きなパーティーを開くより、ひとりの人か、数人の親しい友人だけでしたい。

(7) 通常、返事をしたり、話したりする前には、考えなくてはならない。

(8) たいていの人が気づかないような細かなことに気づく。

(9) ふたりの人が喧嘩をした直後には、緊迫した空気を感じる。

(10) 何かをすると言ったら、ほとんどの場合、その通りに実行する。

(11) 仕事に締め切りや緊急性があると不安を感じる。

(12) あまりに多くのことが同時進行していると朦朧としてしまう。

(13) 何かに参加するかどうかを決めるのは、しばらく見学してからにしたい。

(14) 長期的な人間関係を築くほうだ。

(15) 他人の邪魔をするのは好きではない。邪魔されるのも好きではない。

(16) たくさんの情報を取り込んだときは、整理するのにしばらく時間がかかる。

(17) 刺激の多すぎる環境は好きではない。世間の人がなぜホラー映画を見に行ったり、ジェットコースターに乗ったりするのか、さっぱり分からない。

(18) 匂い、味、食べ物、天候、騒音などに強い反応を示すことがある。

(19) 創造的で想像力に富んでいる。

(20) たとえ楽しんだとしても、社交的な催しの後は消耗してしまう。

(21) 人を紹介するより、紹介されるほうが好きだ。

(22) 人のなかや活動の場に長くいすぎると、不機嫌になることがある。

(23) 新しい環境には、しばしば居心地の悪さを感じる。

(24) 人に家に来てもらうのは好きだが、長居されるのは好きではない。

(25) 怖くて折り返しの電話をかけられないことがよくある。

(26) 人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある。

(27) ゆっくりと、あるいは、とつとつとしゃべる。疲れてる時や、考えながら話そうとしているときは、特にその傾向が強くなる。

(28) ちょっとした知り合いは、友達とは考えない。

(29) ちょっとしたかたちになるまで、自分の作品やアイデアは他人に披露できないと感じる。

(30) 周囲の人に、自分で思っているより頭がいいと思われて驚くことがある。

20-30: 内向型の傾向高い。自分の考え、印象、希望、価値観を通じて世の中と関わっている

10-19: 両利きの人のように内向型でも外向型でもある。一人になりたいという気持ちと、外出して人と関わりたいという気持ちの板挟みになることがある。それぞれの時に自分を元気にさせるのはどちらなのかに意識を向けましょう。

0-9: 外向型の傾向が高い。

確信が持てなかったら、ストレスを感じた時や「危機」の時に自分がどんな反応をするか考えてみましょう。ストレス下にある時、人間は生来の行動様式に立ち返るからです。

「人間がみな同じだったら、この世界はひどく退屈だろう。世の中を豊かにするには、わたしたち全員の能力と限界が必要だ。」

マーティ・レイニー

「内向型を強みにする」より引用

こちらの長所は相手の短所。

こちらの短所は相手の長所。

 

人間は基本的に誰もが誰かの役に立ちたいと願っているとしたら、それぞれの気質が補え合えたら理想的ですね。

 

私たちの誰もが、外向型と内向型の気質を両方持ち合わせています。世の中のバランスを保つためには両方の気質が必要です。自分の内向型を気質を受け入れるほど、逆に外向型の気質が表れるなど、私たち自身の中でもバランスがとれてきます。

このブログでは、内向型の長所がいかに外向型の限界を補えるか、に焦点をあてています。

内向型を強みにしている内向型の有名人

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