勉強と学びは違うものー私たちは神に似せてつくられたので成長したい、良い働きをしたい

2018年、リクルートワークス研究所発行の「どうすれば人は学ぶのか ―『 社 会 人 の 学 び』を解析する ―」という報告書があります。

 

一年間の授業が終わって、教える立場で学びについて振り返っているのもあって、そのヒントのための資料としてシェアしたいと思います。

 

「どうすれば人は学ぶのか ―「 社 会 人 の 学 び 」を 解 析 す る ―」の全国就業実態パネル調査 2018( 有効回収数 50,677サンプル )によって一つ明らかになった点は、社会人になっても学びの習慣を持っている人は約16.7%ほどで、それ以外の人たちは、「時間がない」、または「忙しいから」という理由よりは、何を学んでいいのか、どうやって学んでいいのかがわからないから、という理由によって学びがあまり促進されていないということでした。

 

多くの人が、何を学んでいいのか、どうやって学んでいいのかがわからないから回答した、とありますが、日本では、「勉強」と「学び」が混合されている面があるように思います。

 

日本語だと分かりにくいのですが、それぞれ英語にして類語を書き出してみるともう少し違いが明らかになると思うので、いくつか書き出して見たいと思います。

 

まずは、勉強(study)です。

Knowledge,

information,

course

examination

exercise

inquiry

inspection

investigation

research

review

subject

survey

analyzing

cramming

lesson

memorizing

 

記憶する、調査する、課題、詰め込む、というようなニュアンスです。

 

他方、「学び」です。

 

Advancement

Research

Literature,

Intellect,

Education,

Culture,

Enlightenment,

Illumination,

Insight,

Understanding,

Wisdom

Cultivation

 

知恵(wisdom)、洞察(insight)、文化(culture)、耕す(cultivate)といった言葉が並びます。文化(culture)と耕す(cultivate)は、同じラテン語を語源としていて、文字取り耕す、文化的なものを育てるというニュアンスです。

 

 

勉強では知識や記憶記、課題といった単線のタスクですが、学びは、敢えて表現するならば球体的で重層的な成長の営みでしょうか。

 

ですので、学びというのは科目と勉強したり、資格をとったりすることとイコールではありません。

 

「私たちは神に似せて」つくられたので、私たちの中には「成長したい」「良い行い」を行いたいという強い欲求が埋め込まれています。

 

「良い行い」とは世間的に評価される立派な行い、という意味ではなく、神に似せてつくられたとあるように、本来つくられた姿に戻りたい、そのようになりたい、という、しゃけが川を一生懸命に泳いで上がってくるようなものだと思います。

 

ですから、学びとは、自分の仕事、日々の生活の中で人に愛を示すことができたり、親切にすることができたり、一見退屈そうな仕事に自分にとっての成長の意義を見つけることができたり、これまでできなかったことができるようになったり、人を助け導くことができるようになったりと、自分が成長をしていることが感じられる、「資格」や「勉強」よりも、より大きい捉え方だと思います。

 

ですから、勉強が得意ではなかった、好きではなかったからといって、新しいことを学んだり、自分が成長することをやめないでください。これは全く違うものです。

 

自分はどこに向かっているのか、

 

自分が成長しているかどうかを定期的に振り返る習慣が持てるとさらにいいと思います。

 

 

verse 2

 

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。」ピリピ2:13

なぜ社会人の学びが大学卒業時のままでストップしてしまうのか?何を学ぶべきかわかっていないから

2018年、リクルートワークス研究所発行の「どうすれば人は学ぶのか ―『 社 会 人 の 学 び』を解析する ―」という報告書があります。

 

なかなかショッキングな結果が発表されています。

 

① 時間ができても 人は学ばない

 

なぜ学ばないか?忙しいから。時間がないから。。。。

 

もちろん、長時間労働を余儀なくされていて、あまりに時間の余裕がなければ、自己学習を する余裕はないでしょう。

 

しかし、労働時間が減れば、人は積極的 に学ぶのか?と言うと、一 年前と比べた週の労働時間の変化を「大きく減少( 時間以 上減少)」から「大きく増加( 時間以上 増加)」まで、段階的にいくつかのグルー プにわけて、自己学習を始めた割合を比 較してみたところ、週の労働時間の増減と自己学習を始める割合には 明らかな関係性はみられないことが明らかになりました。

 

労働時間 が減っても自己学習を始める人が増えるわけではない、ということでした。

 

 

②学ばない理由は、何を学ぶべきかわからないから

 

さらに、「どうすれば人は学ぶのか ―「 社 会 人 の 学 び 」を 解 析 す る ―」の全国就業実態パネル調査 2018( 有効回収数 50,677サンプル )は、「時間がない」とか「忙しいから」は学ばない理由ではなく、「何を学ぶべきかわかっていない」ことが一番の理由である、とも言っています。

 

③学びの習慣がある人は12.6%しかいない

 

さらに分かったのは、「仕事上わからな いことがあるとき、すぐに学び行動をとる、たいていそうすると答えた人は、12.6%でした。

 

 

学びの習慣を持っていない83.3%の人は、何を学んでいいのか、どうやって学んでいいか、わからない傾向があるとのことです。

 

 

さらに同報告書は、「日本の雇用システムは、特段、学ばなくても定年まで企業にい続けることができ、給料も年齢に応じ一定レベルで増加するため、学び 続けるためのインセンティブが弱い」と指摘しています。

 

 

また、退職経験のない人は同 2 回の人と比較して、学びの習慣を持っている確率が 4.0%低いとされ、転職経験が3回以上ある人と同2回の人を比べ ると前者のほうが 4.3%高く、転職を通じて、新しいスキルを身につけたり、新しい環境に対応するた めに学びが促進されることが示唆されています。学びの習慣のある人ほど転職しやすい という逆の因果関係も指摘されています。

 

そして、改めて読むとショックだったのは、大学(または高校)卒業時のままで、学びが止まってしまう可能性もあるということでした。

 

もちろん、会社に入り、毎日仕事をすれば、まったく学ばないということはあり得ないと思います。

 

そして、個人主義だけというのも日本人には合わないと思うので、終身雇用制による安心感と安定感のメリットも、非常に大きいと思います。

 

ただ、これが転職サービスを扱っているリクルートの研究所による報告書であるということを加味しても、気になる結果です。

 

ただ、学びというのは科目と勉強したり、資格をとったりすることとイコールではありません。

 

学びには、自分の仕事、やっていることに、日々の生活の中に意義を見つけることができたり、これまでできなかったことができるようになったり、自分が成長をしていることが感じられることも含む「資格」や「勉強」よりも、もっと大きい考え方だと思います。

 

ですから、学生時代に学びの方法や習慣を習得できたら大きな財産になるでしょうが、「勉強」と「学び」とはまったく違うものなので、逆に社会人になって目覚める人もいると思います。

 

自分はどこに向かっているのか、

 

自分が成長しているかどうかを定期的に振り返る習慣が持てるとさらにいいのではないかなと思います。

 

「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。」ピリピ2:13

 

verse 2