ビルゲイツも応援する授業料が無料の大学が開講 !

最近、世界では教育におけるイノベーションが急激に進んでいます。

ついにこんな取り組みがはじまりました!

なんと、授業料が完全無料の大学、University of the People
(ユニバーシティー・オブ・ザ・ピープル)が開講です。

同大学のミッションは、
地球上のあらゆる人、
特に途上国の恵まれない人々に対し、
所得、居住地域、人種、年齢、性別等にとらわれることなく、
高等教育へのアクセスを提供すること。

学費の無料化を実現しているのは、ハーバード大学やスタンフィード大学など既存大学の公開講義コンテンツを用いているから。

教育ビジネスの起業家シャイ・レシェフ(Shai Resef)が、Global Alliance for ICT and Development (GAID)の支援をとりつけ、2009年に事業開始、アメリカの四年制大学の卒業資格を出せるようになったとのことです。

入学条件は高校を卒業していること、英語で授業を受けられること。

面白いのは、世界140カ国から参加するクラスメ-トが20名前後でクラスを組み、
オンラインで課題を提出しながら、互いに学び合う仕組みです。

UofthePeople

ルワンダの虐殺を生き延びてきた生徒が同じクラスになったり、
パレスチナとイスラエルの生徒が同じクラスになることもあるんだとか。

そんな中で、自然に「敵の国のやつ」が、だんだん「えっ?敵じゃないかも?」と
なっていくこともあるのでしょうね。

そんな身近な友好が一番堅実な「平和」へのステップじゃないかと思ったりします。

あなたがそのクラスの一員だとしたら何を伝えたいですか?どんな質問をしたいですか?

わざわざ大金をかけなくても意欲さえされば高等教育を受ける機会がある。しかも学びようによっては本当の意味でのグローバルな体験ができそうです。

日本からも参加する人が増えて欲しいなと思います!

3.11に遭遇したあのイギリスの人たちは

はじめての体験でした。指揮棒が振りおろされる前から涙があふれてくるなんて。。。全員が泣いていました。

一年前にBBCフィルが東日本大震災のための鎮魂のレクイエムを演奏してくれた時です。それはBBCフィルにとっても特別な体験でした。

2011年3月11日、

BBCフィルは公演のため横浜みなとみらいホールに向かっている途中で東日本大震災に遭遇。本国の決定もありやむなくツアーをキャンセルして帰国します。

ただ、「こういう時だからこそ音楽を届けよう」という想いも強くあって、途中で帰ることになったのもつらく、絶対に戻ってこようとみんなで誓ったそうです。

そんな体験を経ての復活ツアーでした。震災は彼らにとってもショックな体験で、「正直怖れもあった。だけど日本に戻ってきたかった。」彼らの音色には、今度はぜったいにやり遂げるぞという意気込みと日本への大きな愛が溢れていました。指揮者佐渡裕さんとピアニスト辻井信行さんからもこの復活ツアーにかけてきた想いが伝わりました。

レクイエムが始まった瞬間、

辻井さんが鍵盤に触れた瞬間、

隣の人もその隣の人も、会場全体が涙を流していました。最後は前代未聞のスタンディングオベーションでした。日本であんな反応を見るのは初めてでした。

BBCフィルの人たちにとっても特別なツアーになったそうです。最後のリハが終わった時、普段は真っ先に食事に走るメンバーたちが、誰も席を立ち上がろうとしなかった。そして、みんなが次々に佐渡さんと辻井さんに「I miss you」と言い始めたそうです。イギリス人ってシャイな人多いし、世界中のいろんな指揮者と演奏するBBCフィルは普段はそんなことを言わないんだとか。

日本を代表する指揮者&ピアニスト × BBCフィル。それは、日本と世界による共同作業を象徴するようでした。

助けることで助けられる。

助けられることは助けること。

今日は3.113周年。

日本って何でも自分でやろうとしちゃうから、こうやって世界に助けられることを学んでいるのかも知れません。助けられ上手になって、再び世界にお礼をしていきたいものですね!

ハーバードで「生徒に最も影響を与えた教授」が教えるリーダーシップ(3)

【地球時代のリーダーシップ(3)】

ダライラマなどあらゆるリーダーをインタビューし、ガンジーやマンデラを研究し、松下幸之助に感銘を受け、変革とリーダーシップ(リアルリーダーシップ)には法則があると言うディーンウィリアムズ、ハーバード大学教授。

にんげんは自分の「境界」をなかなか超えられないという意味で同じ課題に直面しているらしいということが見えてきました。

ディーンいわく

「金融危機の時に指揮をとったゴードン・ブラウン元イギリス首相にもインタビューしたんだ。彼のチャレンジはまさに今の『地球時代』の課題を示唆していたよ。1つの国だけでは解決できないことが明らかだったのに、みんな(EUの首相たちは)自分の「部族」(国)しか見なかったから。。。」

一見違う現象でも、その本質に目を向けると世界で起きていることと、自分の周りで起きていることの根っこは実は同じかも知れない?!というわけです。

ディーンは言います。

「日本は黒船によって開国し、第二次世界大戦終結によって再び大きく国の枠組みが変わることになった。今回は内からそれが起こることが求められているんじゃないかな?世界が日本から学ぶために、日本が世界から学ぶために。」

リーダーシップとは、「本当に大切なこと」を見分け、真の課題に人々の関心を向けさせ、人々を真の成長に向けることだと言います。「変革」は、人々が望んでいる価値観が理解されてこそ起こるというわけです。

リーダーシップは崇高で胸湧きおこる壮大な「アート」。IBMの改革も、明治維新も、ボルネオの部族の変革にも一定の法則があり、一人一人の関わりの結果だと言います。

ディーンは最後に、「わたしの大好きな日本は必ず困難を乗り越えられると信じている」とメッセージを残してくれました。

激動の時代に人々を揺り動かして目覚めさせ、変革を導くリーダーシップモデルを描いた「アース・シェーカー(Earth Shaker)」という新しい著作が今年(2014年)の秋には出版されるそうです。

最後に。。。

世界が日本から学ぶことは何なのか?

日本が世界から学ぶことは何なのか?

そして「本当に価値あるもの」とは何なのか?

複雑な現象の中に真理を見いだし、自ら教えていることを体現しているディーン。そのような方に会えたことに感謝です。

【地球時代のリーダーシップ(了)】

ハーバード「生徒に最も影響を与えた教授」が教えるリーダーシップ(2)

【地球時代のリーダーシップ(2)】

世界には「変人」がいるものです。19歳の時に北海道に住んで日本語を話し、明治維新について研究し、パプアニューギニアの「未開の部族」と暮らし、大統領や世界的企業のCEOのアドバイザーをつとめ、時には大統領と村を回る。「MBAは問題を解決しない」と言っちゃうのに(だから?!)ハーバード大学ケネディースクールで「生徒に一番影響を与えた教授」に選ばれたディーンウィリアムズ(Dean Williams)が伝えてくれたこと。

まず問題のレベルに対する認識をはっきりさせよう、とディーンは言います。今の問題って複雑に絡み合っていて、前代未聞で、誰も答えを知らない。もはや問題は1つの会社や業界、いやいや1つの国の範疇を超えている。。。

今の「次元」では限界でより高い視点が必要だとみんな感じている。なのにやることなすこといつもの延長 (business as usual) 。。。

もしこの難局に光を求めるとしたらヒントは「部族」の限界を認め、部族の「境界」を超えることにあるんじゃないか?組織、業界、世代、カルチャー、営利、非営利、構造の「境界」を超え、互いに「橋をかける」ことこそが鍵だというわけです。

彼の表現を使うと、

bust the boundary(境界を破り)

cross the boundary(境界を超え)

connect the boundary(境界をつなげ)

transcend the boundary(境界を超越する)

ディーンはフクシマを例にあげます。事故の原因が「人為的」(man-made)だと結論されていることに触れて、「トーデンは他のセクターや他の国から事例を学ぶこと(助けを求めること)ができなかった。。。そういう意味でも『人為的』だ」と。

その昔、オーストラリアではアボリジニーの人が食事を与えてくれたのに「野蛮人」とは交流できないと言って砂漠で遭難したまま死んでいった白人が多かったのだとか。。。

ふ~

この視点で見ると、対立しているグループ同士お互いの「境界」を超えられないという意味において同じ課題に直面しているとも言えるわけです。

【地球時代のリーダーシップ(3)】に続く

ハーバード「生徒に最も影響を与えた教授」が教えるリーダーシップ(1)

【地球時代のリーダーシップ(1)】

とっても刺激的な3日間を過ごしました。彼の一流っぷりにすっかり心が揺さぶられてしまいました。一流とは学び続ける人のことを言うのですね。リーダーシップとは「境界」に関係することだった?!

ディーンウィリアムズ(Dean Williams)ハーバード大学ケネディースクール教授による3日間のGlobal Change Agentコース@アカデミーヒルズを受けました。

人はいろんなレベルで社会の変化を感じている。「未知」と「予測できない」ことが日常になってきている。でも怖いから人は自分の「部族」に縮じこまって安心を求めようとする。

「部族」(会社、政府、組織、NGO, etc.)は問題を専門的に「テクニカル」に議論したりするけど、問題の「本質」は議論されない。「部族」の見方も認識も硬直してるから解決策はいつも似たりよったりで、問題は相変わらずそのまま。。。

部族は「長」に忠誠を誓って「長」に依存する。違う部族は自分の存在を脅かす存在にしか見えない。。。

最近世界で政情不安やナショナリズムが激しくなってるのは、世界の変化に対する「部族化」を求める人間の動きも関係してるとか・・・

企業の経営でも教育でも貧困解消プロジェクトでも同じパターンが生まれる。。。この部族化現象はチンパンジーと一緒なのだとか。。。(人間は98%チンパンジーとDNAを共有しているそうです。)

「部族」は「長」に簡単な答えを求めます。今度の「長」こそなんとかしてくれるだろうと期待しては失望します。。。かくして「長」はコロコロと変わります。追いやられたら困る「長」はニセモノの課題と答えを「部族」に示し、部族は迷走を続けます。トホホ。。。

ディーンはホンモノのリーダーとは答えを示さない勇気を持てる人だと言います。なぜなら、今の問題は複雑すぎて、リーダー一人が「正しい解」を示せるわけじゃないからです。

コース中ある実験が行なわれました。企業、大学、NGOなどの32人の参加者の反応は様々でした。場をコントロールしようとする人あり、早く答えを出そうとイライラする人あり、沈黙する人あり。。。

その実験自体に答えはなく、それによる学びは何だったか?というわけです。なんで自分はその時そういう行動をとったのか?=自分の反応(パターン)を知ることでした。人は答えがないという状態にかな~り不満や動揺を示すことがすごく表れた実験でした。

だから、それに対する自分の反応を知っておこうというわけです。そして相手の感情的な反応を予期して必要なケアをしようというわけです。

ブレークスルーは「境界」に関すること?!なぜなら。。。

【地球時代のリーダーシップ(2)】に続く

日本が東日本大震災海外の時に海外から受けた支援額は世界一

改めてびっくりです!

世界に対して感謝を述べるためにまとめられた報告書が完成しました。日本が東日本大震災海外の時に海外から受けた支援額は世界一であることが報告されました。

合計額は1640億円にのぼり、2011年にソマリアが国外から緊急人道支援を受けた713億円の2倍以上で、短期間における支援額ではダントツで世界で一位。

合計174カ国もの国・地域が金銭的支援をしてくれ、うち119 ヶ国・地域が日本の ODA 対象国で35 ヶ国が最貧国と呼ばれる国。

99カ国が捜索、医療などの人的支援を提供。中国の救援隊は3月11日には日本行きを求め、12日には全隊員が集結。

この額が世界的にダントツに高いのは、日本がかつて支援した病院や学校、研修OB、留学生による支援、韓国や香港の芸能人の寄付、アート展示会を通じた募金、バイアスロンの選手による優勝金額の全額寄付など個人による支援が圧倒的に多かったからだそうです。駐日バングラデシュ大使館のように職員全員が給料一日分を寄付してくれた例もあったそうです。

一方、課題もありました。

外国政府や国際機関の支援の受け入れは政府が担ったものの、海外のNGOや企業からの支援申し入れは「想定外」だったため、国や自治体、多くの団体で受け取り体制がありませんでした。

結果、

言語を含む海外対応の壁を理由に支援を断ったり、この報告書ができるまで民間企業やNGO、個人の支援を含めた海外からの支援の記録も存在しなかったそうです。

文化的な側面もあって、ある団体が海外の支援でランドセルの購入を希望したところ、支援国の基準ではランドセルは高価だから適切ではないとされたりして、日本の文化と習慣を理解してもらうのに時間がかかったというケースもあったそうです。

支援される側になってはじめて、支援される体験が分かるという面がありますね。支援する側に時にはこの体験を活かしたいものです。

2011年、

世界ではアラブの春や経済危機の影響がありました。この額の大きさを知る時、感謝の気持ちと同時に世界から日本に寄せられた思いを改めて感じます。同じ助け合いの精神がいま世界で助けを必要としている人に届くことをお祈りします 。

Close to the 3rd anniversary of the 2011 Tsunami. The report shows that Japan was the biggest recipient of governmental financial support and individual donation for the past years. The amount offered to Japan was more than twice as much as the amount offered to Somalia. Big gratitude from Japan. May the same interdependent spirit reach all overcoming challenges!!!

報告書・Report(English & Japanese) → http://www.idcj.or.jp/activities/inhouse.html

Tokyoオリンピック誘致プレゼンに見る世界を動かすコミュニケーション(2)

東京オリンピック誘致チームは東京をどう世界にプレゼンしたのか?東京オリンピック誘致のコンサルタントチームのコメントを見ていくことで、世界を動かすコミュニケーションのコツが見えてきます。

2016年の時にTokyoの魅力を上手く伝えられなかったという反省から、Tokyoの強みとストーリーを再定義することから準備が始まったことを前回紹介しました。

ではプレゼンの練習で重要だったことは?プレゼンコーチ、Martin Newmanさん(キャメロン首相やプーチン大統領のコーチもつとめた人です)が、誘致プレゼンにとって一番大事だったことを講演で伝えてくれました。

(3)どんな印象を残したいのかを決める

人は言葉の7パーセントしか覚えていない。だから、大切なのはどんな印象を残したいかを決めること。当時のTokyoの印象は、安全だけどつならなそう。。。

「まず、東京チームは自分たちの残したい印象を『Shining』(輝いていること)に決めた。その精神は発表者全員によく浸透して、練習が上手くいかない時や迷った時には、Shiningしてるかを基準にして互いに助けあっていた。情熱を伝えることをとにかく重視した。猪瀬知事は英語が苦手で日本語でやってもいいと言ってあったんだけど、自分も輝いていることが大事だって言って一生懸命英語のスピーチを練習していたよ。」

(4)表現力を高める

「太田選手には『銀座のパレードには50万人もの人が集まりました』の感動が本当に伝わるまでそれこそ何百回も練習してもらった。佐藤選手のスピーチは感動的だったので、それが伝わるように彼女には間をとることを意識してもらった。」

(5)頭とハートを繋げる

「画像を通じてTokyoのワカモノの躍動感を伝えることを意図したように、舞台でも佐藤選手、太田選手や滝川クリステルさんといった若い才能ある人達に思いっきり彼らの魅力を表現してもらうことを心がけたよ。

こうして『安全だけどつまらなそうな東京』は『安全かつエキサイティングで行ってみたい東京』になって、IOC委員の頭とハートの両方を勝ち取ることができたと思うよ。」

なるほど。どんな印象を残したいのか?を先に決めておく。それに従ってどんな言葉回しがいいかを決めていくー。私たちはかっこいい言葉使いを考えることに時間を使ってしまいがちですが、メラニアンの法則が教えてくれているように人は言葉の7%しか覚えていないのですよね(笑)。とすると、自分が伝えようとしている内容と一環したエネルギーを放っているのか?その一点に尽きるというわけですね。納得です。

最後の言葉も印象的でした。「『日本には出る杭は打たれる」というフレーズがあるらしいけど、今回発表してくれた若い人達が見せてくれた。思いっきり出てしまえばいい。そしたら金メダルだよ!」