要らないものが「そぎ落とされていく」と自分にとって大切なものが残るー国連職員だった私がカウンセラーになろうと思ったまで

日本には「一陽来復」という言葉があります。

 

欧米ではこの数年「レジリエンス」という概念が注目されてきました。これらが示唆するように、自分の強みや能力、人生の導きの中には、自分の悩みや痛みの経験の中からこそ発見され、開花するものがあります。

 

とくに、自分が苦労したこと、悩んだこと、それをどう乗り越えてそこから何を学んだのか、という体験です。

 

私自身、国連勤務を経て、燃え尽き症候群と二次受傷(PTSD)から回復する過程で、直観力や洞察力が開花するということを体験しています。

 

聖書には、「自分では隠して忘れてしまいたいと思っている経験こそが、天が他の人を助けるために用いたいと願っている経験である」という意味の箇所があります。

 

私が燃え尽きてしまって、動けなくなっていた時のことを少しお話ししたいと思います。

 

 

長年の海外生活から帰国して、しばらくのんびりしようとは思ったものの、しばらく朝起きれない、という状態が続きました。

 

きっと疲れているからに違いない。しばらく寝て休んだら元に戻るよ。自分に言い聞かせました。

 

でも、身体が空っぽになってしまったかのように、身体にまったく気力が入らないのです。

 

1日のルーティンといえば、ゆっくり起きて近くを散歩するのがやっと。何もやる氣がしない。誰かに会う気力さえないし、こんな姿を誰にも見られたくもない。。。

 

まさか自分が。。。

 

それまでバリバリを仕事をこなしていただけに、この自分の状態を受け入れることにはしばらく時間がかかりました。

 

そして、紛争や世界のニュースに関することをまったく聞きたくなくなり、テレビのニュースを見ることもほとんどなくなりました。

 

 

 

あとで読んだものに書いてあったのですが、「燃え尽き症候群」の本質とは、身体的な疲れもそうですが、それは「精神的燃え尽き」でもありました。

 

これから何を目標にしたらいいのか?ということがわからなくなってしまったのです。

 

それまでバリバリを仕事をこなしていた人が急に何もできなくなったのです。

 

 

私は強烈な劣等感に襲われました。

罪悪感に襲われました。

強烈な「無力感」に襲われました。

 

 

時計の針が「真逆」に触れた気がしました。

 

 

こうした感情・感覚は実は私の中にもともとあったものだったのでしょう。

 

 

こうして、私はこうした感覚との付き合い方を学ぶことになったのです。

 

 

この時の私の心境をとても上手に表現してくれている本があります。

 

ブレネー・ブラウン「本当の勇気は弱さを認めること」2013年です。

 

 

 

人間は誰でも悩み、自分の無力さを感じることを知ること

 

弱みや不完全さを認めず、あるべき姿にそぐわない部分を切り捨て、認められるためにヘトヘトになるのでもなく、それも含めてありのままの自分を受け入れること

 

 

そのために役に立つことは、

・心の痛みを無視したり、自分を批判するのではなく、自分自身の温かい理解者になること

・否定的な感情を抑えすぎず誇張もせず受け入れること。

(痛みを無視したら痛みに共感することはできないから)

・否定的な感情や思考と「一体化しすぎない」こと、です。

 

著者のTEDでのスピーチは全世界総視聴回数ベスト3にランクインしています。

 

本当の勇気は「弱さ」を認めること-ブレネー-ブラウン-ebook/dp/B00GTAV3P6

Brene Brown

 

ああ、これだ。

 

決して、簡単には聞こえなかったけれども、解決の方向が分かった気がして、真っ暗のトンネルの先にかすかに光が見えた気がしました。

 

私は少しづつ、自分の弱さを受け入れることを学び始めました。

 

がんばる以外のやり方がある。。。

 

私は直感的にそう感じていました。

 

そして、

同時に、

これは、

 

少し大げさに聞こえるかも知れませんが、私にとって、生きる意味を再発見していくプロセスでした。

 

一生懸命にがんばることで目の前の課題を解決し、乗り越え、キャリアを築いてきた私にとって、自分の「弱さ」を受け入れることは決して簡単なことではありませんでしたが、

 

私の肩にのかってきた「重荷」がほぐれていくのを確実に感じました。

 

要らないものが「そぎ落とされていく」からでしょうか、

 

自分がどんな人間で、自分にとって何が大切なのかが「残った」のです。

 

 

誰もがただ自分が自分であって、互いを尊重し合う世界があれば、争いも戦争もなくなると思う。そんな世界を見たい。創りたい。自然にそう思いました。

 

私は、その人本来の才能を引き出すサポートをしたいと思い、コーチ・カウンセラーとして、活動を始めました。

 

ブログを書き始めてから、1年半ほどたって、クーリエジャポン(講談社)で連載を始めることになって、「世界」と「より大きな真理」との接点について書き始めました。

 

こうして、私の活動は「世界の平和」と再び「交差」したのでした。

 

 

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投稿者: blossomjp

80カ国以上もの人達が ー文化も言葉も職歴も違う人達が ー アフリカの僻地で出会い、突然「国連軍」として「国連警察」として「国連職員」として仕事を始めることになっった。。。 国連に「出稼ぎ」に来ている人もハーバード卒業の「エリート」もみんな一緒。カオスでにぎやかな現場で80カ国の人たちが一緒に平和を築くためには?!

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