ビルゲイツが支援している大学でMBAも授業料完全無料!194カ国の学生とタダで一緒に勉強できるのに、なぜ日本の大学なのか❓❓❓

なぜ日本の大学なのか?

海外の大学ではなくなぜ日本の大学なのか???

日本の大学を出ると、どんなスキルが身につけることができてどう役立つのか???

 

 

これまで、海外(アメリカやイギリス)の大学を出ることことの一番のネックは学費と語学力、そして、治安(実際の治安状況というよりは親の心配)でした。

 

授業料は高いし、生活費もかかります。

 

オンラインで、アメリカの大学卒業資格が無料(試験料あり)で得られる時代になった、とお伝えしました。

 

オックスフォードやハーバードの教授たちが軒並み顧問に就いていている、University of the Peopleです。

 

ビルゲイツが、アメリカの教育費が高すぎることが問題だとして、しかもオンラインの時代にあった教育改革をしようという試みの一つとして、支援しています。

 

なぜ無料でできるかというと、ハーバードやMITなどの無料公開講座を講義コンテンツとして利用しているからです。

 

無料公開講座とは言え、質はかなり高いです。

 

しかも、名門ニューヨーク大学(NYU)とも提携をしています。

すでに、3千人以上の卒業生がいて、世界194カ国❗️以上もの学生が学んでいるそうです。

 

2009年に事業開始、卒業はアメリカの四年制大学の卒業資格として認められます。

 

入学条件は高校を卒業していること、英語で授業を受けられること。

 

面白いのは、世界194カ国から参加するクラスメ-トが20名前後でクラスを組み、
オンラインで課題を提出しながら、互いに学び合う仕組みです。

 

ビルゲイツも応援する授業料が無料の大学が開講 !

University of the Peopleに入ってみました

 

そもそも大学を出ることは必要なのか?という議論もありますが、

 

いろんな国の人たちと一緒に学ぶこと、多様性に降れることはそれだけでも十分に価値があると個人的には思います。

 

そして、この大学では科目は主に、Business Administration(MBAの大学版)とMBA、そしてプログラミングとHealth Scienceに特化しています。

 

3年前に初めて聞いた時には、MBAはありませんでしたが、MBAも始まっていました。

こちらも無料です!

 

大学ではもっと幅広い教養を身につけるべきだ、という意見もあります。

 

私個人は、大学では考える力を身につけることが大事だと思っていますが、実業に近いものを学ぶという選択は理解できます。

 

 

さて、では次の質問です。

日本の大学を出ると、どんなスキルが身につけることができてどう役立つのでしょうか❓❓❓

 

この数年、このギャップがかなり深刻な問題として認識されてきています。

 

最近もある現役女子大生の方から、大学で勉強していることと自分が知りたいことが全然違う、という声を聞きました。

 

 

もう一つ、海外の大学卒業生は日本の企業の就職に不利だと言われてきました。

 

4月一斉入社前提で大企業に雇われることを最優先としたら、10年間にはそういう面も確かにあったでしょう。

 

でも、グルーバル人材をなんとしても欲しいという企業にとってそういう人は即戦力になります。

 

ちなみに、イギリスの大学を卒業をした友人で、通常の採用プロセスを経たら倍率何十倍だったであろうところを、外国人のマネージャーとの面接たった一回で、五つ星ホテルに就職を決めた人がいます。

 

しかも、これまで日本のホテル業界の慣習だった、専門学校をでて、ベッドメイキングから修行をするというコースを、ベッドメイキングもドアベル(玄関でお迎えする人)も各一日で終え(人事がそうしてくれたそうです)、一気にそれを飛び越して、フロントを経て希望だったマーケティング部署に一気に行ってしまいました。

 

彼女は、イギリスの大学で勉強していたのですが、最終学年在籍中に、ロンドンの「ザ・サボイ」でアジア人女性初のインターンとして雇われました(ちょっと時代錯誤に聞こえますが、本当の話しです)。

 

彼女は学校から奨学金をもらい、インターン最終段階でサボイに属したまま日本へ調査に来ます。

 

当時、東京で外資系の5つ星ホテルがちょうど進出ラッシュだった時期で、「世界のホテルの中のホテル」と言われる「サボイ」ブランドの力はすごくて、どこも快く調査に協力してくれたそうです。

 

それだけでなく、5つ星ホテルの人事担当者からそれとなく採用の話しをもちかけられたそうです。

 

そして、すでにお話したように、採用されただけでなく、これまでの日本の慣行とされてきたベッドメイキングから修行をするというコースさえも一気に飛び越えていってしまいました。

 

Savoy

Reardon-Savoy

London Hotel Savoy

 

この話しをしたポイントは、「そもそもなんで?」という質問をあえて提起したかったからです。

 

そもそもなんで日本の大学なのか?

 

そもそもなんで日本の企業なのか?

 

 

日本の企業には、どこに配属されるのか分からない、そしてどんなキャリアパスがあってどんなスキルを身につけられるのか分からない、という点があります。

 

専門家よりも、その会社特有のやり方や会社人間を育てることに重点がおかれます。

 

だからこそ、入る方も目的意識をもたないといとも簡単に目的を見失ってしまいます。

 

 

いちおう大学はいこう。

とりあえず塾はいこう。

とりあえず受験勉強はした方がいいだろう。

 

 

「とりあえず」、「いちおう」ばかりに時間を費やすほど人生は長くありません。

 

 

受験勉強⇨大学⇨流企業

 

このモデルの限界をどこかで知りつつあるのに、そうでない自分にとっての幸せのモデルがわからないという面もあるのでしょう。

 

日本全国とりあえず受験勉強、いちおう大学、やっぱり一流企業という「思考停止」状態に陥っているように見えます。

 

受験勉強に向かって努力をしていれば、がんばっている感も得られるので、それ自体がそれなりの安心や満足感にもなるのでしょう。

 

 

でも、今こそ「そもそも」が大切な時代です。

 

そもそも何のために、この勉強をしているのか?

そもそも何のためにそれを目指しているのか?

そもそも、それをすると自分は幸せになれるのか?

 

 

そういう「そもそも」に一人一人が向き合う時代なのです。

広告

日本人はいつからロボットのようになってしまったのか?!ー言われたことはできるけどマニュアル外のことができない人の本当の理由

ベジタリアンのカナダ人の友人と一緒に出かけた時のことです。

ベジタリアンなので、食べる場所を選ばなくてはいけません。

 

カフェメニューで、アボガドサーモン丼というものがあったので、そこからサーモンを除いていただいて、アボガドとサラダだけ出していただくことはできますか?

と聞きました。

 

ご飯の上にそれを盛るだけだから、単純にできそうだと思います。

 

こういう時、お店(店員さん)の対応は見事に二極化します。

キッチンも店員さんも、「できません」というケース。

 

なんとか考えてごめんなさいね、というのではなく、マニュアに書かれたことは出来るけど、そこをちょっとでもずれると自分で考えて対応できない、という態度がくっついています。

 

そして、「今あるものでなんとかしたいと思います」と言ってくれるケース。

 

時には、シェフの方がわざわざ出てきて、今あるのはこういうものですが、こちらは大丈夫ですか?と聞いてくれることもありました。とうぜん、こういうお店の印象はアップ。次回も寄りたいなと思います。

 

けっこう前者が多いのでびっくりします。

 

しかも、ロボットのように「できません!」と言う人が(けっこう)いることに驚きます。

 

ランチ時の忙しい時でもないし、スーパー難しいことを頼んでるわけでもないのに、何がどう「できない」のでしょうか???

 

マニュアル的な決められたことはできるけど、自分で対応できない人が増えてる、とは聞いたことがあるけど、まさにこういうことか!と思いました。

 

できない!とパニクったり、いっぱいいっぱいになってしまうのかもしれません。

 

常に携帯でググれば「答え」がでてくることに慣れてしまって、やり方が一から最後まで書いてあるのをなぞることは出来るけど、

 

自分で判断する機会があまりないのかもしれません。

 

こういう場合に求められているのは、

お客さんは何を求めているのか?ちゃんと聞く・理解すること

キッチンに伝えること

または自分がシェフだったらアボガド(または何が出せるのか判断する)を出す

ということです。

 

 

イレギュラーな件にパニクる人たちは、

極点に失敗を恐れているにも感じます。

 

自分で考える=判断する=間違うのが怖い

 

でも、そもそも、「正解」も「間違い」もないのです。

 

そして、「正しくやること」に価値があるという誤解をしています。

 

「完璧」「ちゃんと」やらないといけない、と思ってます。

 

客が求めているのはそんなことじゃないのに。

 

自分に意識が向いている典型的な守りの姿勢です。

 

お客の立場をして感じたことですが、こちらの要望・言っていることをほとんど聞いていない人さえ多いのです。

ベジタリアンだって人間なんだから、ただご飯が食べたいのに、でも困ってるんだよ、というだけなのに。

 

そのことをただ理解してくれて、もし少しでも共感してくれたなら、お店の印象がどれだけアップすることか!

 

ロボット人間じゃなくて、人間が増えてくれることを願います!

国連での勤務の1年目、苦い体験を通して学んだ本当の議論のためのルール

自分がある出来事についてどう思っているかは、自分が決めればいい、というお話しをしました。

 

でも、みんながそれそれ違う意見を持ったらどうなるの?

という漠然とした疑問というか、不安を持つ人もいるようです。

 

 

それは、

日本では、

議論のルールというものを習ったことがない

議論というものをしたことがない

または、本当に違う意見を交わしてより理解が深まったという体験したことがない、

または意見はトップダウンで決められるものでただ従えばよい、

答えは「上」から与えられるもの

という権威主義的なやり方を当たり前とする文化や経験の問題だと思います。

 

 

でも、自分の意見を言わないことは、

相手を尊重していることにはならないし、

本当の関係を築くことにならないのも事実です。

 

そして自分の意見を持つことを止めるものに、いろんな誤解が理由としてあるようですが、

 

その一つは、人の意見と人格を同一視してしまうというものです。

 

 

私はその誤解を国連での勤務の1年目、苦い体験を通して学びました。

 

国連勤務の1年目初めての赴任地東ティモールでの出来事でした。

 

初めて、オーストラリアのダーウィンから初めて国連機というものに乗って東ティモールの首都、ディリに向かった日のことは今でも覚えています。

 

一緒に働くことになったのは、

チリ生まれのオーストラリア人、パキスタン人、イギリス生まれのパキスタン人、カメルーン生まれのドイツ人、オーストラリア警察から出向中のオーストラリア人の女性と日本人のわたしでした。

 

さて、チリ生まれのオーストラリア人はチリ人っぽいのか、それともオーストラリア人っぽいのか?

国籍を聞いただけではこの人たちはどんな人たちなのかさっぱり分かりません。

 

さて、始めての会議。

 

その中でチームリーダーに選ばれた一回り年上のパキスタン人の同僚の口からは、ショックな言葉が続きました。

「女は仕事ができない。」

そして、男性には挨拶をして、女性は無視するかのような態度。

 

オーストラリア警察から出向していた女性と私は顔を見合わせてまず怒りました。

そして、悩みました。

 

結論から先にいうと、そんな言動が続き、本部からヒアリングと事実確認、調停を担当する人が派遣されてきました。

 

その調停人の方は、まず双方の言い分を聞き、事実確認をするための質問をいくつかしました。

私は事前に書面で伝えていたことと同じことを伝えました。

 

そして、何回かそのようなやり取りが続きた後、

途中「だからこの人は何もわかってない!」と

私の方がカッとなってしまいました。

 

私がよく覚えているのは、その時の調停人の言葉です。

 

彼は落ち着いた口調でこう言いました。

「事実と人格を分けてください。」

「ここで聞いているのは(確認をしている)のは事実関係です。

何があったのかという「事実」だけを述べてください。

相手のパーソナリティーに言及することは慎んでください。」

 

私は、その瞬間にハッ!と気づいて本当にその通りだと思ったのです。

 

「「事実」だけを述べてください」とは、日本人の感覚からするともしかしたら冷たい印象を与えるのかも知れません。

でも、その時に私はすごく解放された気がしたのです。

 

 

この人はイスラム圏で生まれ、おそらくこれまで女性と働いたことがなかったんだろう。

そういう文化背景で、おそらくそういう考え(女性は仕事はできない)を持つようになって、

ただそれだけなのだ、と。

 

 

そういうことを平然と言い続ける人と一緒に働くのは決して心地よかったわけじゃないけど、

私個人に向けられたものではなかった、と。

 

 

私たちは、自分とまったく違う意見と持っている人に会ったり、自分の意見が否定されたりすると、あたかも自分という個人が否定された、と感じがちです。

 

相手の意見と人格をごちゃまぜにしてしまいがちです。

 

でも、その人の意見は世界の72億あるうちのたった一つの意見であって、

 

自分にとって真実でもなければ、同意する必要もないし、

その人の意見個人的に捉える必要はまったくないのです。

 

最近続けて職場でハラスメントを受けている・受けていたという相談を受けていますが、

それを聞く中でも、そこにショックや傷ついた体験がごちゃまぜになっていることが多いのを感じます。

 

まず、事実と感情を分けること、

事実と人格を分けることが大切です。

 

すると、事実関係が自然に整理されていきます。

 

 

《まとめ》

事実と感情をわける

意見と人格を分ける

事実を淡々と整理する

人の意見が自分の意見と違うからといって、それは個人的に嫌われたとか、尊重されていないとは違う

もしそういう感情や感覚があるとしたら、それは本当にそうなのか確認すること。

就活、婚活…なぜ日本人は「○○活」が好きなのか? 「答えを求めない勇気」

日本人は学歴や職種、収入などあらゆる面で格付けし合うのが好きだ。世間が認める指標で評価していれば、自分の頭で考えて判断する必要がないので楽だからだ。

 

だがその反面、唯一無二の理想を追い求めなければならず、常に満たされない感覚を味わう。日本人が自分に自信を持てない原因は、そこにあると筆者は指摘する。

 

では、どうすれば自分なりの「軸」を確立し、自信を持つことができるのか。それには、「呼吸法」などの身体を使ったアプローチが効果的だという。

なぜ日本人は「○○活」が好きなのか?

 

就活、婚活、妊活、終活……「○○活」という言葉を見るたび、どう英訳したらいいのかと悩みます。これらは日本にしかない特有の言葉だからです。

 

「○○活」という言葉には、ある1つのモデルが存在していて、それこそが正解であるというニュアンスがあります。この「唯一無二の理想がある」という考え方は、日本人のランキング好きにも関係しているように思います。たとえば、偏差値、人気企業、芸能人のランキングなどです。

 

そんな話をしていたら、テレビ番組のプロデューサーをしている友人が、芸能人が神戸牛とオージービーフの2つを目隠しして味わい、どちらが高級かを当てる日本のテレビ番組の話をしてくれました。

 

番組の説明の後に彼はこう付け加えました。

 

「おそらくあの番組は、米国では人気が出ないと思う。だって、美味しいかまずいか決めるのは自分だから。仮に安いほうを美味しいと思っても、別に誰も気にしないから」

 

私もそれには一理あるなと思いました。

 

ブラジル人の友人に、こんなことを言われたこともあります。

 

「日本ではみんな太陽をオレンジ色で描くけど、ブラジルだったらピンクや緑色で太陽を描いてもいい」

 

人間は社会的な生き物なので、米国人だってそれぞれの社会階層のカルチャーに従うでしょうし、ある社会階層では高級肉の味がわかる能力は珍重されるでしょう。

 

ただ、ランキングがある限り、1つの指標に従った上下関係が生まれます。つまり「勝者」と「敗者」が作られるのです。

 

私たちの社会がある一定の指標を前提としている限り、その構造は変わりません。ランキングがあれば、自分の頭で考えて判断しなくて済みますから、人間はある種の「秩序」というか、一見もっともらしい理由にすがって安心したいのかもしれません。

 

しかしながら、そうした指標が妥当かどうか、または自分にとって役に立っているかどうかはまったく別の話です。

常に満たされない日本人

 

日本人はよく自信がないと言われますが、それにも「○○活」好き、「ランキング」好きの国民性が深く関係していると思います。

 

なぜなら、ある1つのモデルを理想にしていると、いつも何かが「足りない」からです。

 

ある理想像のもとでは、私たちは常に「減点評価」の対象になります。すると自分の能力や努力が足りないという強迫観念に急き立てられ、いつまでたっても満たされることがありません。

 

しかも、SNSが広く普及している現代は成功者の華やかな生活が目に入りやすく、作られた理想像と自分を比較して、自信をなくしたり、焦燥感に悩まされたりしやすい環境にあると言えます。

 

また、とても残念なことに、自分に与えられた才能や経験を誰もが過小評価しがちです。理想に合わないというだけで、自分の持っている資質を強みだと思えないのです。1つの指標や理想像に価値を見出し続ける限り、その構造は続きます。

 

かくいう私も、ニューヨークの国連本部で働いていたときには、この「足りない」という感覚にずいぶんと悩まされました。ストレスと海外出張が重なり出張中の機内で倒れたこともあります。一番苦しかったのは、いくらやっても自分のなかで「これでいい」と思えなかったことでした。

 

そこから解放されるためには、他人がつくった指標や理想を追うのではなく、「自分にとっての指標」「自分はこれでいい」と思える軸を作ることです。

 

それこそ、「美味しいかまずいかは、自分で決めればよい」というスタンスは1つの方向性です。そこまで極端な言い方をしなくても、ある物事に対してどう思うかは自分が決めればいいのです。

 

では自分なりの「軸」を確立するにはどうしたらいいのでしょうか? それには、身体面からのアプローチをおすすめしたいと思います。

イチローもジョコビッチも実践!

 

すでに自分のなかでできあがった思考パターンを置き換えるには、新しい脳内の配線(シノプシス)を刺激して、より太くしていく必要があります。

 

なぜ身体からのアプローチがいいかといえば、頭であれこれ考えるよりも、身体を通じて脳に心地よい「快」情報をたくさんインプットするほうが、ネガティブな思考をポジティブなものに速く置き換えられるからです。

 

私が身体のアプローチに興味を持ったのは、トラウマケアの手法を学んでいたときでした。その過程で、一流アスリートや音楽家のトレーニング、トラウマケアにはある共通点があることを発見しました。

 

それは、身体と心は密接につながっていて、「体が変わると意識も変わる」という考え方がベースにあるということです。

 

たとえば、アスリートや音楽家は、身体を柔らかくしていつでも最大限のパフォーマンスを発揮できるように気を配っています。楽器を鳴らす前に複式呼吸をしたり、身体を動かしたり、身心がリラックスした状態であることが大切だと経験的に知っているのです。

 

シアトル・マリナーズでイチロー選手のトレーナーを務めた森本貴義氏は、著書『一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方』(SB新書)で、イチロー選手のパフォーマンスを支えているのは一連の所作(ルーティン)だと指摘しています。

 

イチロー選手の、バッターボックスに入りユニフォームの袖をまくってバットを振る一連の所作はすっかりお馴染みですが、彼は他の選手よりも2時間早く球場に入り、誰よりも時間をかけて毎日念入りにストレッチをするそうです。

 

彼のルーティンは、バッターボックスに入る数時間前からすでに始まっているのです。こうしたルーティンを持つことによって、心身の状態をいつでも理想の状態に「起動」させることができ、最善の状態を保つことができるのです。

 

スポーツ科学や音楽家、コーチ・カウンセラーの間で知られている表現に、「筋肉に感情が宿る」というものがあります。緊張して身体が固まるのではなく、固まった筋肉が緊張を起こすという考え方です。

 

身体や筋肉に刺激を与えたり、ほぐしたりすることで、視野が広がったり、新しい気づきやひらめきを得やすくなると言われています。

 

なかでも効果が高くて実践しやすい運動が、呼吸法や気功、太極拳です。

 

テニスのノバク・ジョコビッチ選手も、世界ランキング1位になるまで太極拳やヨガ、瞑想をトレーニングに取り入れていました。

 

彼いわく、アマチュアからプロになったとき、100位になったとき、30位になったとき、そして10位になったとき、さらに5位前後から3位、そして1位を獲得したときのそれぞれの節目で大きな壁があったそうです。

 

彼はその当時をこう振り返っています。

 

「人間が起きている時間でやれることはすべて試した。専属の栄養士、コーチ、トレーナーはもちろん、マネジャーがそれこそ私のサーブ1本から飲みものの成分と分量まで、すべての動きを見守ってくれた。それでも順位が上がらなかったときがしばらく続き、役に立ちそうだと思ったものはともかく試そうと思った」

 

ジョコビッチ選手は2015年から2016年にかけて世界ランキング1位のほか、ウィンブルドンや全米オープンなど4つのグランドスラム大会を制覇。男子史上3人目となるグランドスラム4大会連続優勝の記録を達成しました。彼が偉業を成し遂げた後、ヨガや瞑想を取り入れる選手が増えたそうです。

効果絶大! 40ヵ国で支持される呼吸法

 

紛争地のトラウマケアの現場でも呼吸法や太極拳が取り入れられており、スポーツ界と同じトレンドが見られます。

 

理由はいたってシンプルで、アフガニスタンやルワンダといった緊急性が高い現場では、誰もが簡単にすぐ試すことができて、効果があるものが求められるからです。

 

そんな紛争地の最前線でいろいろなトラウマケアの手法が試された結果、手軽に出来て実際に効果があるという理由で定着していったのが、身体を使ったアプローチ、特に気功や呼吸法だったのです。

 

スポーツ科学でもトラウマケアでも、重度の緊張状態にある心身の状態をより早く効果的に整えることが求められます。「心身が一致している」という考え方や「呼吸法」は両者にとって非常に効率がよく、理にかなったものなのです。

 

AfghanistanPeaceWorkers

⬆️パトリシア・ケーン博士の呼吸法を実践するタリバン時代に生まれたアフガニスタンの若者たち。タリバン時代に親の世代が教育を一切否定された反動で、男子には教育に対する期待が強い。女子の場合は、まだ親が女子が教育を受けることに反対している場合もあり「勉強を続けたいから強くなりたい」と気功と呼吸法を学びにくるという

 

そもそも人間にとって、運動は特別なことではありません。古くから人間の生活には心身を落ち着けるための動作が組み込まれていたし、踊りや儀礼を通じて共同体内のコミュニケーションを深めてきました。

 

たとえば、ヨガには「太陽礼拝」と呼ばれるポーズがあります。胸の前で合掌した後に両手を天に向かって伸ばしていくものです。そこには、「1つの礼拝ごとに煩悩を1つずつ浄化していく」という意味が込められています。

 

アスリートや音楽家たちは、この手法を使って身体と精神を整え「ゾーンに入る」状態を日常的に作り出しているのです。

 

別にポーズの意味やそのメカニズムがわからなくても、実際に身体を動かすことで不安が解消されて視野が広がるのが、身体を使ったアプローチのいいところです。

 

最後に、日常的に取り入れられるおすすめの呼吸法をご紹介します。

 

 

 

この呼吸法は、身体を心理学的な観点から研究するパトリシア・ケーン博士(Capacitar International代表)によって開発されたもので、太極拳や呼吸法、ヨガなどのエッセンスが15分程度の動作にまとめられています。

 

現在、日本や英国、米国など世界40ヵ国で教えられているこの呼吸法は、もともと南米エクアドルで地元の女性たちが抱える紛争のトラウマをケアするために開発されたものですが、いまではリラクゼーションや能力開発にも応用されています。

 

私はケーン博士から、直接この呼吸法を教わることができました。この呼吸法をおこなうと、モヤモヤした気持ちが晴れて気分が落ち着きます。そして前向きになり、生産性があがります。

 

なにより、「自分はこれでいい」という自分の軸が強くなっていくのを感じます。

 

頭でいくら考えても答えが出てこないときに身体を動かしていると、ふとアイディアが浮かぶことがあります。それは、私たちの身体のなかにすでにある「知恵」が、身体と連動することによって呼び覚まされるからなのでしょう。

 

スマホから少し離れて、ぜひ身体を動かす感覚に意識を向けてみてください。それが自分の軸を持つための大きな鍵です。

 

中央:パトリシアケーン博士、パレスチアからの参加者と一緒に。

 

クーリエジャポン2017年6月8日掲載

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

12/10(日)開催「正解」がないなら「自分の答え」をみつけよう!考える順番と考えるための型学んでつく本当の力

 

《日時》

2017年12月10日(日)9:30-12:00

 

《場所》

スクエア荏原第2会議室

南北線・目黒線・三田線武蔵小山駅より徒歩10分 アクセス

 

詳細はこちらより➡️

12/10(日)開催「正解」がないなら「自分の答え」をみつけよう!考える順番と考えるための型学んでつく本当の力

⭐️お申込み⭐️はこちらの ⭕️フォーム⭕️よりお願いします。

 

《参加費》

3,000円(税込み)

 

《講師 大仲千華 プロフィール》

国連ニューヨーク本部、東ティモール、南スーダン等で現地国政府の人材育成や元兵士の社会復帰支援に約10年従事に従事。米軍の専門家として、世界的な研修プログラムにおいて唯一の日本人女性として講師を務める。リーダーシップや仲裁について研鑽を積む。

帰国後、燃え尽き症候群とPTSD(二次的外傷性ストレス)になり、心理学やコーチングを習い回復。直観力が飛躍的に開花する。同じ頃、似たような体験を持つ人たちから相談を受けるようになる。

日本人がもっと自由に生きること、個人として生きる人を増やしたい、新しい時代をつくるための本当の力を身につけることをサポートしたいと思い、コーチングを始める。

医師、国連職員、 ビジネスパーソン(銀行、製薬、メーカー等)、 政府機関職員、 公務員、 NGO職員、 通訳、 カウンセラー、 クリエーター、学生などから支持を得ている。

リーダー、NGO・国連関係者に感情リテラシーなど新しい時代をつくるためのリーダーシップについて教えている。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

子どもがオックスフォード大学から奨学金をもらうか or そんなの関係ないと思うか? ー中学生165名にお話しして気づいたこと💡💡💡

今回、初めて中学生にお話ししました。

 

中学3年生総勢約165名。「総合的な学習」の時間です。

 

大学生に話すのとほぼ同じピッチで、

 

しかも、たぶん、ノーベル賞受賞者の方とお話しさせていただいた時とあまり変わらない次元で(笑)お話ししていました。

 

だって今の若い子たちはとても賢くて、本質をわかっているし、知りたいと思っているから。

 

私が話すテーマは表面的には、

 

南スーダンをの事例を中心に、世界の平和のために行われている国連などの活動・取り組みや紛争はどうしたら防げるのか?

 

だったりしますが、

 

本当にお伝えしているのは、

 

もっといろんな生き方があるし、正解はないし、答えはひとつじゃないんだから、自由に探求していい!

 

もっと世界(視野)を広げようよ、世界は楽しいよ!ということ、だと思っています。

 

 

6年続けて年末に大学で講義をして、上智大学で講義をして、就活生のコーチングもしたりとミレニアル世代と接した体験から確信をもって言えるのは、

 

彼らもそういうことをもっと知りたいし、探求してみたいのです。

 

彼らが知りたいのは、彼らが疑問に思っていることに、一人の大人がどう向き合ってきて、何を感じ、何を体験し、何が大切だと思っているかというその人自身の言葉です。

 

 

大人の正直な感想を聞きたいのです。

 

 

私はみなさんの前に立っているけど、答えを知っているわけではありません、と先に言うし、

 

すごい人である必要もないし、実際、「答え」を知っているわけじゃない。

 

そして、いろんな国の同僚の写真を見せたり、南スーダン軍とスーダン軍と一緒に座ってとった写真を見せたりします。

 

軍や国は争いあっていても、個人同士では信頼関係ができるのを見たよ、という仲裁のお話しは興味を引くようです。

 

今は、YuutubeとかFacebookとかこれまで大きな組織しかできなかったことが個人でもできるようになったから、アイデア次第ではいろんなことができるよね。

 

そのためにも、いろんな人の意見がいるよね。 

 

 

だから、みんなも自分の目で見て、感じて、たくさんのことを体験してきてね、

というようなことを言います。

 

 

彼らは、実際、今の自分の勉強がどんな意味があるのか知りたいし、社会の役立つことに関わりたいと思っています。

 

 

先日、Facebookの創業者マークザッカーバーグがハーバード大学で行ったスピーチが、スティーブジョブスのスピーチを超える!と話題になりましたが、その中でも注目されたのは、「ミレニアル世代は、Purpose(目的、意義)を大切にする、そしてそれを全員に広げること」というPurpose(目的、意義)という単語でした。

 

マークザッカーバーグのハーバード卒業式スピーチに何度も出てくる単語「Purpose」ーこれこそ日本の問題を解決する鍵だ!

 

 

 

ミレニアル世代にとって、「Purposeが大事」と世界的にはこの数年よく語られるところですが、日本でも同じことが起きていることを肌で実感します。

 

 

彼らが必要としているのは、

 

ー今自分が勉強していることがどうより大きな世界と繋がるのかという動機づけ

 

ー何をどう調べてたらいいのか、というきっかけ

 

ー「答えはひとつじゃないからいいんだよ」自由に考えて感じていいんだよ、と言ってくれる人

 

ー彼らの問いを受け止めてあげて、一緒に興味を持ってくれる人

 

ーそんな疑問を「おかしい」と言うのではなく、それを励ましてくれる人

 

ー問いを追求する楽しさを教えてくれる・一緒にやってくれる人

 

ー問いを探求していい!という、奨励されるような環境

 

ーかわいそうな人でも悲惨な世界でもなく、それを超越して世界のことを見ることのできる人の視点

 

ーそして、「職業も可能性も世界に視点を広げてみたら。だってそれ思ってるより簡単だよ」と言ってくれる人

 

 

そういえば、今回、オックスフォードでのチュートリアルでは、「答えは一度も言われなかった」というお話しをしました。

 

変化の激しい時代こそいかに学ぶか①: オックスフォード流「考えるステップ」

 

 

まだ暗記式の受験勉強の世界にいる中学生たちは、みんなびっくり!😆していましたが、

 

一度学校を卒業したら、答えのある問題なんてないし、そういう課題にも向き合えるようになるための土台を身につけようね、と言いました。

 

 

問いを持つことが、

私にオックスフォードで勉強する機会(奨学金)をくれ、

国連で働き紛争地へ行く言動力となってくれたので、

「問い」を持つことが私の人生を引き上げてくれたと言っても言い過ぎはないと思います。

 

そんな話しをしたら、こんな感想をいただきました。

 

「答えを提示するわけでもない」という言葉に触れて、「自分の考えが間違いでも答えが一つだけではないと教えてもらい、私の支えとなりました。」

 

 

「私が使っている教科書には、紛争が起こる原因として宗教の違いと書かれて、私もそうだとずっと思っていました。

 

でも、大仲さんのお話しの中で、ケニアの難民キャンプでは宗教が違くても普通に暮らしていたと伺いました。それを聞いて、紛争が終わらない理由は、みんなが宗教の違いが原因だと思い込んでいるからだと思いました。」

 

 

「一番印象に残っているのは、『大人になったら答えのない問題に立ち向かわないといけなくなる。だから、学生のうちから答えのない問いに立ち向かっていく勇気を持つことが大切』というお話しです。これからはこのことを意識して生活していきたいと思います。」

 

 

「現代社会の先端を生きる大仲様の話しはとてもおもしろかったです。」

(笑)

 

 

子どもの好奇心の芽をつぶさない為にも、ぜひ以下のことを意識していただきたいと思います。

 

大人が言ってはいけない言葉

(子どもの好奇心をつぶしてしまう言葉)

ーそんなの無理

ーそんなの無駄

ーそんなことやって何になるの?

 

そして、もしそう言いたくなったら、それはあくまでもあなたの世界や体験の中での考えや思い込みであると気づいてください。子どもの可能性は本当に測りしれないのです。

 

そして、子どもが自分とは違った分野で、チャレンジをしてくれる、違う世界を見せさせてくれる(「成果」や「結果」があろうとなかろうと)と思いましょう。

 

オックスフォードは別に一つの例に過ぎませんが、

 

大人自身が、「どうせ無駄」「そんなの無理」といった心の中にある諦めや失望感、無力感を下の世代へ受け継ぐのではなく、一人一人がそれに気づき、癒し、自分ができることを選ぶことができます。

 

 

例えば、少額の寄付でもなんでもいいから自分も「参加する」ことは、自分自身をあきらめや無関心、無力感から救うことにもなります。

 

 

そういう意味では寄付でもなんでも、自分のためにやっているとも言えますが、それでもいいんです。

 

 

世界を大切にすること=自分を大切にすること

自分を大切にすること=世界を大切にすること

だから。

 

 

ただ、その時は義務感ではなく、自分で調べて納得して、心から応援したいものを選びましょう!

 

 

 

講演の依頼受け付けています。(^^)ニコ

 

講演テーマ例

 

ー子どもの好奇心を引き出す対話術

ー紛争の話しなのに気分があがる大人が学ぶ戦争と平和についてのなぜ?

ー日本にいながら海外の教育を取り入れる方法

ーオックスフォード式 本当の考える力を身につける方法

ーすべての考えは「問い」から始めるー自分の答えを引き出す「問いの力」

 

 

お問い合わせは以下までお気軽にどうぞ❗️

info(at)peaceblossom.net

内なる「才能」を呼び覚ましたいなら一流との「同期現象」を活用せよ!

長年、破られていなかったスポーツの記録が更新されると、次々とそれに続く新記録が樹立することがある。この「同期現象」を利用すれば、誰でも眠っていた才能を目覚めさせ、「一流」を極めることができるという。

 

一流になるための近道「同期現象」

 

メキシコオリンピック(1968年)の100m走で米国のジム・ハインズが9秒95の記録を出して以来、長らく「10秒の壁」が破られることはありませんでした。ところが、1983年にカール・ルイスが9秒台を出すと、それに追随する選手が次々と現れました。

 

スポーツ競技では、このようなことがときおり起こります。これは以下のような現象と原理を同じくしています。

 

●心臓をつくっている筋肉(心筋細胞)がリズムをそろえて、心拍数を一定に保つ。

●臓器が互いに影響しあって、起床や就寝時間などの体内リズムを作る。

●何万匹もの蛍がいっせいに発光を始める。

●フラストレーションや不安を感じている人が、感謝や慈愛を感じている人のそばにいるだけで、落ち着く。

●一緒にいる女性の生理周期が同じになる。

 

また、スキップができない人ができる人に挟まれて練習を始めると、スキップができるようになるという実験結果もあるそうです。

 

このように個々はバラバラに動いているのに、全体がなぜかそろってしまうことを「同期現象(synchronization)」と呼びます。

 

科学的な説明はハーバード大学のサイトに詳しいのですが、論より証拠で、ぜひこちらの動画を2~3分ご覧になってみてください。

 

最初はバラバラに動いていた32個のメトロームが、次第にそろっていきます。

 

同期現象のメカニズムは、生物学、物理学、数学の研究対象として、さまざまな分野で研究・応用されているそうです。

 

これと同じ原理で、私たちは一流の人たちに触れることによって、自分のなかに眠っている才能を目覚めさせることができます。

 

最近、世界的指揮者のズービン・メータ(81歳)の指揮に触れたとき、私は身体全体が震えるような衝撃を体験しました。

 

メータは、世界最高峰のオーケストラ「ウィーン・フィル管弦楽団」のニューイヤーコンサートで、最も多く指揮を振ったことで知られています。

 

また、2016年のウィーン・フィルの日本公演では、小沢征爾氏と共に指揮をつとめました。彼の指揮する演奏を聴いた後、「『巨匠』ってこういう人のことを言うんだ」と感動し、しばらく恍惚状態に陥ったことを覚えています。

 

 

メータはどうやって、あの域に達することができたのか? ──どうしてもそれを知りたくなり、私はメータが登場するインタビューの動画を片っ端から視聴しました。

 

彼の指揮に触れた1週間後、今度はある英国人指揮者の演奏を聴く機会がありましたが、私の心にはまったく響かず、かえって巨匠メータの演奏がいかに「別格」だったかを再認識することになりました。

 

一流を通じてより高い世界を見ることができる

 

フランス人の指揮者シャルル・ミュンシュが書いた『指揮者という仕事』(春秋社)という本があります。彼は小沢征爾が影響を受けたことでも有名で、同書はリーダーシップ本の名著でもあります。

 

ミュンシュは、指揮者という仕事の本質についてこう語っています。「壇上に立ち、第一拍を振り始める瞬間、あなたには無数のまなざしが向けられ、観客はそれぞれが自分の光と熱をそこから汲み取ろうとする。

 

(中略)

 

指揮者(conductor)という言葉自体には統率するという意味も含まれていますが、大事なのは、命令を与えるというよりも、自分自身がそれを身振り、態度、そして抗じ難い放射によって、表すことです。」

 

つまり、人は、指揮者のように自分の前に立つ人を「鏡」と捉え、その人物のなかに自らの顕在化していない才能や可能性を見ることができるのです。

 

ミュンシュはこうも言っています。

 

「指揮者が楽曲を忠実に再現することによって、聴いている人の思考や感情が指揮者の思考や感情と同時に再創造される」

 

確かに、ときに演奏会で演奏者と会場があたかも一体になることがあります。ジャズピアニストのキース・ジャレットや盲目のピアニスト辻井伸行さんの演奏会などがそうでした。

 

そんな演奏に触れると、何かが腑に落ちたり、それまで分からなかったことが突然わかったり、悩んでいたことが些末に感じたり、視点が高くなってまったく違う世界が見えたりといった、洞察やインスピレーションを受けることがあります。

 

音楽や数式は、言語よりもより抽象度の高い情報形態です。別の言い方をすると、音楽は、言語や思考に伴う偏見や日常的な制限を超えさせてくれます。

 

音楽には瞑想と同じような効果があり、脳の前頭前野が刺激されることがわかっています。音楽を通じて創り出されるコヒアランスや調和の状態が、誰のなかにもある直感や内なる声とつながりやすくしてくれるのでしょう。

 

そもそも私がクラシック音楽に魅了されるようになったのは、南スーダンなどの紛争国で働いた後、一瞬にして言語や理屈を超えて人をつなげてくれる音楽の力を実感したからでした。

 

まったく個人的な感覚ですが、メータから醸し出される音色からは「人類への祝福」すら感じました。こうした超一流音楽家、作家、表現者などが作り出す世界を通じて、私たちは、より高い世界や景色を垣間見ることができるのです。

 

一流の「周波数」に共鳴する

私は5人のノーベル賞受賞者の方と会議などで同席して、直接質問をする機会をいただいたことがあります。

 

そこで改めて確信したのは、それがどんな分野であろうが一流は「一流の周波数」を持っているということでした。音楽家でも料理人でもアスリートでも、私たちが彼らから吸収するのは技術でもなければ専門知識でもありません。

 

私たちは彼らの作り出す、「一流の波動」を感じとっているのです。

 

それを自覚していなくても、人間の体の70%は水分でできているので、身体の細胞が自然と「一流の周波数」に共振するのでしょう。

 

「100年に一人の天才指揮者」からわかること

 

「もう限界」だと感じた時点では、人間は潜在能力の2割も使っていないと言われています。

 

カール・ルイス選手が100m走で「10秒の壁」を破ったとき、彼は「超人」と呼ばれました。しかし、人間の身体能力はそれほど変わっていないはずなのに、その後9秒台で走る選手が続出。「できる」ことが当たり前になってくるからです。

 

私たちは身体全体で、一流の考え方や世界観をどんどん吸収することができます。また、一流に触れていると「そうでないもの」に触れたときに「気持ち悪い」と感じるはずです。自分に合うものや必要なものに対する感覚が研ぎ澄まされていくからです。

 

最後に、「100年に一人の天才指揮者」と呼ばれるベネズエラ出身の指揮者、グスターボ・ドゥダメルをご紹介したいと思います。

 

ドゥダメルは、2009年に米誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれ、 史上最年少でウィーン・フィルやベルリン・フィルを指揮して、世界的に注目を集めています。

 

プロの指揮者や音楽家は、エリート音楽教育を受けているのが当然だと思われています。そんな業界で彼がユニークなのは、貧民街で音楽を習ったというバックグラウンドです。

 

ドゥダメルは暴力や貧困から若者を守るために音楽を教える「エル・システマ」というプログラムで音楽を学び、ウィーン・フィルを指揮するまでになりました。

 

クラシックにラテンのリズムを融合させるなど、これまでの音楽の枠を軽々と打ち破り、彼が指揮するレナード・バーンスタインの「マンボ」の演奏には思わず体が動いてしまいます。

 

 

彼を見ていると、一流になるまでには決まったコースがあるわけではなく、「自分が自分であること」に遠慮をしないことが重要なのだと実感します。

 

皆さんもぜひ、たくさんの本や音楽、そして人に触れて、自分の心に響くものを見つけてください。それが一流になる近道なのです。

 

2017年5月29日クーリエジャポン掲載

脳中心からハート中心の文明への「心臓に脳と知性があった!」記事が面白しろかったのでまとめてみたよ

メンターの先生と「ハートメタ」が雑誌で紹介されています。

⇨ 頭脳中心から ハート中心の文明へーメンターの先生と「ハートメタ」が雑誌で紹介されました!

 

「脳中心の文明からハート中心の文明へ」特集の一つです。

 

ハートの効果についての研究が急速に進んでいて、その中で紹介されているハートマス研究所(heartmath institute)の発見がとても面白いので内容をまとめてみました。

 

何が面白いかというと、心臓にも、脳と同じような、学習し、記憶し、決定する能力があることが解明されてきたからです。

 

これまで身体への指令は脳が担っているとされてきましたが、心臓にも脳とは別の指令系統があることが分かってきたのは、革命的です。

 

 

例えば、身体がなんらかの危機を感じると、心臓は脳の指令を受けずとも心拍や血圧を上げて対応します。

 

そして、臓器としての心臓と心のあり方としてのハートが密接にかかわっていることも分かってきました。

 

例えば、ハートのコヒアランス(心が調和の状態にあること)は、他の臓器の心拍リズムを同期させ、若返らせ、さらには、脳の機能(生産性)も高まります。

 

ハートのコヒアランスは、愛情ホルモン、絆ホルモンと言われる授乳中に出ると言われるオキシトシンを分泌させると言われています。

 

 

コヒアランス②

 

脳の知性はいわゆるIQと呼ばれるもの。

 

ハートの知性は、EQ(感情知能)、SQ(精神的知能)、HQ(人間性知能)に近いものです。

ハートは、個人を超えた普遍的な知恵、宇宙の叡智を直感的として受信する入り口(ポータル)と言えます。

 

例えば、いわゆるシンクロ現象や未来を予知する直感は、実際に出来事が起こる4.8秒前に心臓が感知します。

 

その1.5秒後に心臓から脳へ伝わることが心拍変動の実験によって確かめられているのです。

 

それから、心臓から電磁場を通して脳へ送られる情報量は、脳が心臓へ送る情報量よりも1000倍多いのです。

 

電場は脳の60倍、磁場に至っては、100倍も強いのです。

 

その電磁エネルギーは、身体の周り2.5メートルも広がっているそうです。

 

 

「ハートコヒアレンス」(heart coherence)とハートマス研究所については、昨年8月に「ハートメタ」認定プラクティショナーのトレーニングを受けた時に聞いていました。

 

そして、表現が少し違いますが「同期現象」については、先月クーリエジャポンでの記事に書いたところでした。

 

Vol.12 内なる「才能」を呼び覚ましたいなら一流との「同期現象」を活用せよ!|大仲千華 「答えを求めない勇気」

 

 

例えば、上の記事の中で、

・心臓をつくっている筋肉(心筋細胞)がリズムをそろえて、心拍数を一定に保つこと

・臓器が互いに影響しあって、起床や就寝時間などの体内リズムを作ること、

 

そして、

最初はバラバラに動いているのに、全体がなぜかそろってしまう「同期現象」とメトロロームの実験を紹介しました。

 

 

その前後に、ナチュラルスピリット(雑誌 STAR PEOPLEや書籍アナスタシアなどを刊行)の今井社長にお会いすることがあって、「今度の特集ではハートコヒアランスについても紹介しますよ」と聞いてはいました。

 

そして雑誌が届きました。

 

今回の記事を読んで初めて、 IQじゃなくてHQというものがあることも知りました。

 

ハートのコヒアランスによってオキシトシンが分泌されるなど、なんとなく直感的に感じていることが解明され、言語化されていくのを見るのは面白いです。

 

なにより。ハートコヒアランスについては、日本語で紹介されたものは初めてだったので、それだけでも意義深いと思いました。

 

ハートの効果はこれからますます科学的に解明されていくように思います。

 

これからも楽しみです!!!🌟🌟🌟