突然質問です。
三日前に食べたランチを覚えていますか?
なんでランチかと言うと、「自分を知る」ということの一つだからです。
「自分を知る」というと、とても大きなことのように聞こえるかも知れませんが、ごくごく日常の中にあります。
先日あるカフェで、ケール&キーウィージュースをオーダーしました。
私の身体は疲れている時によくケールを欲しがります。ビタミンやミネラルが多いので、身体に浸透する感じがします。
出てきたのはとてもとても小さいジュースでした。
しかも、ほとんどケールの味はしませんでした。
その瞬間いろんなことが頭に浮かびました。
ーああ、これなら自分でつくった方がいいな
ーあのスーパーで最近ケールは見なくなったけど、どこのスーパーにあるのかな?
ーケールをみかけたら買っておこう(希少だから)
ー他に自分にエネルギーをくれる食べ物は何だろう?(エネルギーの高い物を口にしたい)
ーどんなものを食べる時に身体の調子がいいのだろう?
難しい結論でもなんでもないけれども、「そんな思い」をとても強くしました。
こうやって私たちは、日々何かを「感じ」、「発見し」、「思い」、「修正し」、「決めて」います。
しかも、体験したものが「期待外れだったりすると、じゃあ「次はこうしよう」「だから、今度はこうしたい」と、その反対に対する思いを強くします。
私の場合、スタバのラテよりも数百円高かったジュースが期待ハズレだったので、自分でケールスムージを作りたくなりました。
私はこの店で同じジュースを買うということは「繰り返さない」でしょうし、この体験は、自分の身体やエネルギーの状態に意識を向けるきっかけの一つになりました。
こうして、私たちは日々何かを発見したり、「学んで」います。
そして、自分について発見しています。
これを「体験」というのですね。
体験というのは、単なる「事実」の列挙ではなく、その出来事を通じて自分は何を感じ、思い、結論づけたか?ということだそうです。
自分がやりたいことが分からない人は多いようですが、
そんな人こそ、自分が食べるランチを「完全に」「意識的に」「全責任をもって」選んでみてください。
なんで、私はこれを食べたいと思ったのか?
美味しかったですか?自分で星をつけるとしたらいくつ?
あまり美味しくなかったですか?自分で星をつけるとしたらいくつ?
なんでそのお店・メニューを選んだのですか?
外見はどうだったのか?
お店の雰囲気はどう感じたのか?
お店のスタッフやシェフの印象はどうだったのか?
直感的な第一印象は何と言っていたのか?
その感覚はあくまでも主観的です。
それでいいのです。
自分が感じることに「正解」も「間違い」もないからです。
大事なのは、じゃあ次はこうしたいな、というサイクルに繋がっていることです。
食べ物は私たちの感覚を正直に刺激してくれるものの一つです。
「美味しい」と単純に満足を感じるし、「美味しくない」とイマイチだったな、と単純に感じるからです。
食に対する意欲は人生に対する意欲と比例する、といった友人がいました。
私たちは日々食するもので成り立っているので、それを聞いた時になるほど!と思ったことがあります。
美味しいものがわかることは一流の音楽や「ほんもの」がわかるということにも繋がっていると個人的には思います。
そして、「いいお店」が分かること・知っていることは、大人のリソースとしてはとても重宝されるものです。
「今日の私」は、日々の体験の結果です。
どんな体験にも無駄はありません。
「体験」こそが私たちを学ばせてくれます。