わたしは4歳の姪っ子と全力でかるたをします。
しかも、まだ「あいうえお」が読めないのに力を抜きませんでした。
彼女は本気で悔しがります。
それがあまりに悔しかったのか、それから数週間で一人でひらがな覚えてしまいました。
それで、自分で字を書けるようになったので、私の誕生日にはカードを書いてくれました。
「競争はよくない」という意見もありますが、
競争自体が必ずしもいけないわけではないと思います。
彼女の場合は、親に似て負けず嫌いな性格なのか、最初はとても悔しがっていましたが、
次はどうしたらもっとカードをとれると思う?と問いかけ続けました。
同時に、勝ったからえらいわけでもないんだよ、一番大切なのはベストを尽くすことだよ、とも言いました。
彼女が勝っても私が勝っても同じ態度を続けました。
ただが「かるた」ですが、私たちの中に、「競争」ということにまつわる社会のプレッシャーや「勝たなきゃいけない」みたいな本能的な闘争心?があることに気づきます。
そして、勝つと褒められるけど、負けた時にどうしたらいいかはほとんど習いません。
競争という土俵にいる限り勝つ時もあれば負ける時もあるでしょう。
負けイコール失敗とも恥でもありません。
長いスパンでみると、その勝負は負けてよかったと思えるものもあります。
私は大学四年生の時に就職活動をしていて、いくつかの企業に「落ちました」が、後で思えば、あの時にあの企業に受からなくてよかったと思います。その時にもし受かっていたら、その後大学院や国連にいったか分からないからです。
そして、ある時には競争ということを通じて自分の強みや弱みを発見していくこともあるでしょう。
でも、一番伝えたいことは、「自分の道」を歩んでいる時は、競争することは必要ないこと。
もし、競争する相手がいるとしたら、それは自分。
「自分はこうでなければいけない」という自分の中の「弱み」と闘っているだけなのかも知れません。
自分が自分になにかを証明しなければいけない、と思っているだけかも知れません。
本当の競争は、昨日の自分よりも今日の自分が一ミリでも進んでいるかー
だとしたら、自分が自分のチアリーダーになってもいいですね。