私たちは何をしたら「自信」を感じられるようになるのでしょうか?
TOEICのスコアがあがる?
会議で発言する?
上司に認められる?
いい出来の資料ができる?
給料があがる?
うまくプレゼンができる?
資格をとる?
大学院へ行く?
MBAをとる?
人によっていろいろな体験や考えがあると思います。
私自信も国連で働いた時でも、長い間自信を感じられずにずい分悩んだので、「自信」というのは私にとってもとても興味深いテーマです。
それがなんであっても、自分で決めた目標をやり遂げる体験は、それが何であっても自信をくれる体験となると思います。
ただ、もし自信を「外からの評価」を求めるのならば、究極的にはキリがないとも思います。
私がオックスフォード大学の大学院で勉強していた時に驚いたのは、オックスフォード大学の学生さえ、あまり自信がなかったことでした。
オックスフォード大学といえば、日本の皇室の人たちも留学する世界の名門校。
2016年度の全世界の大学ランキングではハーバード大学やスタンフォード大学をおさえて堂々の2位を保っています。
そんな大学院で勉強する人なんだから、きっとみんなすごい優秀なんだろう、自信満々なんだろうと入学前にはずい分と緊張していました。
ところが中に入ってみたらー 確かに一部の天才のようなタイプの人はいるのですがー ほとんどの学生は、優秀でありながら「誰が私の論文を読むんだろう」と悩んでいたのです。
それを知った時、ああ、みんな一緒なんだ、とすごく「ホッとした」のを覚えています。
そんな体験も含め、自分のその後のキャリアを振り返ってみると、
「自信」ということに対するより根本的なアプローチは、人と比べることをやめ、自分が自分を知り、自分が自分を認めること、だと感じます。
そのためには、モーチベーションを保つためにも、自分が自分で日々の成長を確認できる方法があるといいと思います。
そのためにできる簡単なノート術はこちらで紹介しています⇨
どうしたら「できる自分」になるんだろう?」と思ったらー毎日確実に自信をあげるノート術①
そして、自分が自分の成長を客観的に評価できる視点や基準をもっていることも大切だと思います。
まず日々の生活の中では、「うまくいっていないところ」だけでなく、「うまくいっていること」に目を向けることを訓練することができます。
これは単に「気休め」に言っているわけではありません。
日本人は、強みではなく、弱みを克服しようとする傾向が世界的にも最も強いことが研究からも明らかになっています。
自分の弱みばかりに意識が向きがちですが、「うまくいっていること」に気がつき、自分の強みを把握していることもプロフェッショナルとしてもとても大切なことなのです。