「自分のやりたいことが何かわからない」その本当の原因ーほんとうはNOと言いたいのにYESと言うPeople Pleaserな人たち

先日、コーチングにいらした方で、やりたいことがあるのに、思うように進まないんです」、という方がいらっしゃいました。

 

その方のお話しを聞きながら、私が直観的に感じたことは、もしかしたら自分よりも他人を優先するタイプなのかな?ということでした。

 

世の中には、生まれながらに、大きいハートの持ち主で、人の役に立つことに大きなやりがいを感じるというタイプの人が存在します。

 

本人の自覚があるかどうかは別にして、こういう人はたいてい共感能力が高く、聞き上手だったりします。そして、内なる強さを秘め、直観的な能力や創造性など大きな能力と才能を持っています。

 

ただ、断ることが得意ではありません。

 

人に親切にしてどうして悪いの?、と思われる方もいるかも知れません。

 

それもその通りなのですが、こういうタイプの方は、自分の時間や自分の仕事までを犠牲にしてまで、他人を優先させる、傾向があるのです。

 

なので、すでに家に帰る頃には、エネルギーを使い果してしまって、すでにヘトヘト。

正直、とても自分のことを考える時間もエネルギーも残っていない。。。

 

「自分は何をやりたいのかわからない。。。」という人も多いですが、実はこれが大きな原因一つじゃないかな?と思うケースは実は少なくありません。

 

 

 

この方には、次回のセッションまでに、日常生活の中で、友人、同僚、家族、上司との関係を観察して、特に、「自分よりも他人を優先する時」に気づいてきて下さい、とお伝えしました。

 

この場合の「自分よりも他人を優先する時」とは、

 

◎自分の意見を言わない

◎自分よりも他人のニーズを優先する

◎他人のために時間を優先する

◎ほんとうはNOと言いたいのに、YESと言う。

◎いつも他人に振り回されている気がする

◎本当はしたくないのにそれをする。

◎自分の願望や欲求に気づかない。気づいてもそれは重要ではないと自分に言い聞かせようとする。

◎自分のためにお金を使ったり、楽しんだりすることに罪悪感を覚える。

◎相手から認められたい、という強い思いがある。

◎自分が利用されていると感じて怒りを感じる。

◎友人と食事に行って、相手が一方的に話すのを聞くだけで疲れて帰ってくることがある

 

こうした特徴を表す言葉として、英語では、People Pleaserという表現があります。

 

または、心理学用語では、「共依存」(co-dependence)と言われます。

 

共依存というと、なんだか深刻なことかのように聞こえるかも知れませんが、「人に認められるためにがんばる」という部分は誰の中にでも大なり少なりあります。

 

人間は、社会的な生き物でなので「人に認められたい」と思うからです。

 

ですが、それが知らぬ間に自分を動かす動機になってしまうと、高いストレスとうつ的な症状に悩まされることがあります。

 

人生に対する情熱や意欲を失ってしまうこともあるかも知れません。無気力にもなりがちです。

 

他人の評価はコントロールすることはできないし、「キリ」がないし、なにより、自分が自分に「がっかり」し続けるからです。

 

私の個人的な感覚ですが、他の国と比べても、日本はこうした傾向が強いように思います。自分の意見よりもムラや社会の意見が尊重されてきた文化背景と関係しているのかな、と感じます。

 

このループから抜けるための大きな方向性は、「他人の基準」ではなく、「自分の基準」で「自分はこれでいい」と思えることです。

 

自分が自分を大切にすることです。

 

自分が自分を認めることです。

 

究極のところ、自分のことを認められるのは自分しかいないのです。

 

 

さて、彼女のケースに話しを戻すと、そのセッションから3週間後、彼女はそれからの発見をこう話してくれました。

 

「私あれから、気がづいたんですが、残らなくてもいいのに、付き合いでなんとなく残業している時間が少なくとも200時間はありました。もっと、自分のことを大切にしたいと思います。」

 

 

「残業200時間」は一つの象徴ですが、この時間を自分のために使えるかどうか、使ってもいいと思えるかどうかは、人生の質にも日々のゆとりにも大きな差を生みそうです。

 

自分が自分を大切にする ー そんな一歩を踏み出した彼女の勇気に拍手を送りたいと思います。

 

 

「共依存」についてもっと知りたい方へ

 

参考文献:

共依存かもしれない―他人やモノで自分を満たそうとする人たち (10代のセルフケア)

共依存症 いつも他人に振りまわされる人たち (講談社SOPHIA BOOKS)

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投稿者: blossomjp

80カ国以上もの人達が ー文化も言葉も職歴も違う人達が ー アフリカの僻地で出会い、突然「国連軍」として「国連警察」として「国連職員」として仕事を始めることになっった。。。 国連に「出稼ぎ」に来ている人もハーバード卒業の「エリート」もみんな一緒。カオスでにぎやかな現場で80カ国の人たちが一緒に平和を築くためには?!

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