前回、自分が理解されるために相手を理解しましょう、と言いました。
ただ、一つ重要なことを強調しておきたいと思います。
それは、「相手を理解すること」と、「相手から好かれること」は同じではない点です。
私たちの中には、人が好きで、ともかく人を喜ばせることに喜びを覚える、人に与えるのが好き、というタイプの人がいます。
そして、いつの間にか、人に好かれたり、人から評価を受けることが自分の価値を測る基準と一緒になってしまっている場合があります。
それがあると、私たちが新しいことを始めようとする時や自分の作品やアイデアを誰かに見せようとすると、とたんにハードルが高くなってしまいます。
ヒューストン大学教授で心理学者のブレネー・ブラウンさんは私たちのパターンを上手く説明してくれています。
1、自分の価値と作品の評価が結びつくと思うと、人に見せようとしなくなる。
見せるにしてもリスクを減らすために、独創性や斬新さをそぎ落してしまう。心のままに生み出したものを差し出すのは、あまりにも大きな賭けだから。
2、期待通りの反応が返ってこないと、ぺちゃんこに潰れてしまう。
独創性をそぎ落とさずに見せたとしても、作品の評価がダメなら自分もダメ。フィードバックを求めたり、再挑戦したり、一からやり直すということもなく、心を閉ざしてしまう。「だからやめとけばよかったのに」、「あなたでは無理だ」とエゴが耳元でささやく。
3、完璧主義にはまる。
では、周りから高く評価されればいいかと言うと、今度は「有能であれ、完璧であれ、人を喜ばせよ」という完璧主義の呪縛にはまって、自分を苦しめることになる。。。
この場合、内なるモーチベーションよりも、他人からどう見られるかを問題にしています。
人からの評価を中心にしていると、自分のために時間を使うことよりも人を喜ばせることを優先して、自分を「犠牲」にします。
そして、いつの間にか、自分の中になったはずの情熱やエネルギーもなくなってしまいます。
なにより、本来の自分の人生の目的を生きることから遠ざかってしまいます。
(なにより、私自身がこのタイプでした。)
そういう人は、代わりにこの質問をしてください。
今日、自分がやったことで、自分で誇りに思えることは何ですか?
小さいことでもいいので、自分で自分を承認できることを探してください。
自分で自分を認めることができたら、自分を信じていられます。
運を下げる人は、自分の評価は他人が決めるものだと感じています。
運を上げる人は、自分を認めることができるのは自分だと知っています。そして、自分を認めるための習慣や時間を持っています。
⭐️キャリアと人生の法則【④】自分を認めることができるのは自分⭐️
⬆️ 運を下げる人は、自分の評価は他人が決めるものだと感じています。
⬇️ 運を上げる人は、自分を認めることができるのは自分だと知っています。そして、自分を認めるための習慣や時間を持っています。