キャリアと人生の法則【①】「もう信じらんない」時に何を学ぶのか

キャリアと人生の法則【①】受容と学びの法則

 

ある女性のお話しです。

彼女は、国連の平和支援の一環で独立前の東ティモールに赴任しました。

彼女にとって初めての国連での仕事。

 

オーストラリアのダーウィンと東ティモールの首都のディリでブリーフィングを受け、同僚と一緒に車で山の中を4時間ほど登りました。

 

これから一緒に仕事をする人たちはどんな人たちだろう?

これから住むところはどんなところだろう?

 

もうドキドキです。

同僚のメンバーはオーストラリア人、パキスタン人、イギリス人、カメルーン人、チリ人と日本人の彼女でした。

 

そこで一番年配だったパキスタン人の男性がグループリーダーという役を担うことになりました。

 

初めての国連。

はじめてのミーティングってどんなんだろう。

ドキドキ。

 

ただ、そのミーティングで、パキスタン人のチームリーダーの口から聞いた言葉に彼女は驚くことになります。

 

「これからやらなければならない仕事は山ほどあるが女には無理だな。」

 

えっ???

今、この人、みんなの目の前で「女には無理だ」って言った?!

 

彼女は、隣にいたオーストラリア人の女性の同僚の方を見ました。

国連という組織のことも、仕事内容も、東ティモールという国の事情についても分からなかった彼女は、聞き間違いじゃないかと思って(願って)、その時は黙っていました。

 

しかし、そうした彼の言動は更に続きます。男性のチームメンバーには挨拶をするのに女性の同僚には、一言も挨拶はなく、召使いに接するような「命令」口調で私たちに指示をだしてくるのです。

 

女性は医師や教師以外は補助的な業務にしかつかず、一般的に男性が先に食事をし、女性は台所で食事をするというパキスタンでは、彼は今までの人生の中で女性とはほとんど働いたことがなかったのかも知れません。

国連って女性の権利とか平等を謳ってる機関じゃないわけ?!

 

彼女はそれから、「こういう場合はいったい相手に何と言って、どうやって対処して、どうやってこの問題を正式に提示したらいいんだろう」と悩みます。

 

そんな日々を終えて戻る部屋はかろうじて屋根があって、ほのかに灯がともされるろうそくがあるだけ。

 

ニュースで聞く「国連」と現場での「国連」のギャップに大きなパンチをお見舞いされたような気分でした。

 

国連なんて理想的な職場にいたのだから「ブラック」な問題もないだろう、と、もしかしたら思う人がいるかも知れませんが、どんなことにも物事には両面があるものです。「理念」が大きい分、組織としての課題(影の部分)も大きいものです。

 

彼女はその事実にしばらくショックを受けていましたが、しばらくたって、彼女は他の同僚たちに協力を求め、仕事ができるように助けてもらい、丁寧に地元の人たちに向き合い、信頼を勝ち得ていきます。

 

そして、たくさんの失敗を重ねましたが、彼女はこの経験を通じて沢山の大切なことを学びました。

 

特に、

◎ 必要であれば「ノー」と言うことを含め、自己主張をすべき時を知ること

◎ 同僚たちに助けを求めること

◎ 事実(facts)と人(person)を分けること

 

です。

 

それから数年たって、彼女はこの時に学んだことが、その後、彼女が国連という組織でキャリアを積んでいくためにとても役立っていたという事実に気づくのです。

 

運を下げる人は、そうした状況を受けれられず「こんなこと信じられない」と文句を言います。

 

運を上げる人は、そこで留まらず、与えられた状況を一旦受け止め、その状況は何かを学ぶ機会をくれているのだと捉えます。

 

⭐️キャリアと人生の法則【①】受容と学びの法則⭐️

 

⬇️ 運を下げる人は、そうした状況を受けれられず「こんなこと信じられない」と文句を言います。

 

⬆️ 運を上げる人は、そこで留まらず、その状況を一旦受け止め、その状況は何かを学ぶ機会だと捉えます。学ぶべきことを学び、自分ができることをを探します。

 

 

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投稿者: blossomjp

80カ国以上もの人達が ー文化も言葉も職歴も違う人達が ー アフリカの僻地で出会い、突然「国連軍」として「国連警察」として「国連職員」として仕事を始めることになっった。。。 国連に「出稼ぎ」に来ている人もハーバード卒業の「エリート」もみんな一緒。カオスでにぎやかな現場で80カ国の人たちが一緒に平和を築くためには?!

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