さて、オバマ大統領の広島訪問に関してクーリエジャポン向けに記事を書いています。
今日の午後の報道で取りやめが発表されたものの、今回の来日には元捕虜の人(バターンでの生き残りの3人)が同行されることが報道されていました。
バターン(@フィリピン)は、安倍首相が昨年4月のアメリカ議会でスピーチをした際に、パールハーバーと並んではじめて公式に言及された場所。いわばアメリカ人にとっての「広島」です。
日本では、オバマ大統領の謝罪に注目が集まっていましたが、
オバマが広島へ訪問するのなら、今度は安倍首相は、パールハーバー、または、バターンに訪問するべきだ、という意見がアメリカでは起こっています。
私は出張先のフィリピンで、そのバターンに滞在し、バターンの記念碑を
アメリカ人とカナダ人、
元軍人で祖父がインパール作戦に
従軍したインド人と一緒に訪れたことがあります。
https://chikaonaka.com/2015/03/17/相手にとっては全く見え方が違うとしたら?ー同/
当たり前ながら、それぞれの側にはそれぞれの体験と歴史、物語があります。
その上で、これから日米の物語はどんな「接点」を持つことができるのでしょうか?
自分の視点や価値観を押し付けずに、いったん相手の意見を受け止め、なぜ相手はあのような事を言うのか、と相手の視点で物事を見ることー
自分の視点と考えから一旦距離をおいて、相手の視点と立場に立ち、相手の相手の思考のフレームワーク、価値観や感情を理解することー
相手と見ている全体像が違ったとしても、同意するかは別として、相手の立場から同じ状況を見て、そこから互いの共通点を探っていくこと。
これは、「パースペクティブ・テイキング(perspective taking)」と呼ばれます。
相手の視点と立場から物事を見て、相手の考え方や感情を理解する力です。
シンプルに聞こえながら、この「パースペクティブ・テイキング(perspective taking)」は、
多様な意見や人をまとめる立場にある人はもちろん、これからますます多様なバックグラウンドを持つ人たちと接することになるであろう私達を助けてくれる一つの鍵でもあろうと思うのです。
実際、この「パースペクティブ・テイキング(perspective taking)」は、南スーダンなどの紛争地の最前線において、多国籍チームのリーダーを務めた時、とても大きな力となってくれました。
相手の視点や考え方を理解すると、どんなことが可能になるのでしょうか?
どうしたらそうした力が身につくのでしょうか?
どんな時にそれが力になるのでしょうか?
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ありがとうございます〜💛(*^-^)ニコ