この言葉が使われているかどうかで
その組織が
どれだけクリエイティビティーか
どれだけ失敗への寛容かが分かると言われているものがあります。
企業、学校、家庭、どんな組織でも当てはまるそうです。
例えば、このような言葉です。
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わかりません。
助けてほしい。
試してみたいんです。
私には重要なことです。
私はそう思いません。
それについて話してくれませんか?
とても勉強になりました。
はい、やったのは私です。
私にとって~は大切なことです。
私が感じていることは~です。
フィードバックをもらえますせんか?
これを試してもらえませんか?
やり方を教えてください。
そのことは私に責任があります。
手伝いますよ。
力になりたいんです。
次に進みましょう。
とても助かりました。
ありがとう。
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なるほど~~~
今振り返ると、個人的には一行目の「分かりません」がもっと早く言えたらもっと楽にできたなあ~と思います。
私がアメリカ政府のコンサルタントの仕事で国連のPKO活動についての講師を務めることになった時に、
講師たるもの、人の前に立つものはなんでも全て知っていなければいけない、という考えをなかなか手放せずにいました。
だから、一番初めの研修の時には、
2週間の研修の準備のために、
それこそ、国際人道法から、最近のアフリカ情勢から、国連憲章までいろんなことを詰めこみました。
全ては「分からない」と言うのが怖いがために~(汗)
あの準備はずい分疲れました。(笑)
実際にやってみると、人が講師に求めているものは知識だけじゃないってことを肌で感じたので、
二回目からは、もし分からないことがあったら「その件は分からないので調べてお答えします」と言ってもいいんだと思えるようになってずい分と楽になりました。
知識はもちろん必要ですが、相手が知りたいのは知識だけでもなくて、その人自身の考えだったり、体験だったりするのですよね~。
営業の研修でも商品やサービスなどで分からないことは、その件は分からないのですが調べてお答えします、と言う方がいいと教えられているようですね。
変化の激しいこれからの解のない時代。
新しいリーダーシップの定義の一つは、「分からない」と言えることだそうです。
ある状況で正解だったこともこれからの時代は正解であるとは限らないし、
解は一つじゃないという訳なのですね。
リーダーに限らず、
分からない時には
組織全体が「分からない」と言えること、
それを受け入れた上で、
その先に進める資質が求められてきそうです。