不安な時人はどういう行動をとるのか?

不安やプレッシャーを感じる。
ニュースに動揺してしまう。
ストレスを力に変える方法を学びたい。

 

変化の早い今の時代を生きる
私たちのストレスレベルは
上がり気味で、

 

SNS中心のコミュニケーションでは
他人の幸せはより
大きく見えるそうです。

 

こんなに苦しんでいるのは
私だけ???

 

そんな悩みも
世界的な現象だそうです。

 

人はいろんなレベルで
社会の変化を感じている。

 

「未知」や「予測できない」

ことが日常になってきている。

 

私たちはもはや前例のない
「解がない時代」を生きています。

 

答えがない時や不安な時、
人はどういう行動を
とるのでしょうか?

 

私自身、この事を
肌で実感した体験があります。

 

その部屋にいた32人の反応は
本当に様々でした。

 

グループをまとめようとする人あり
なんらかの答えを出そうとする人あり、
議論を始める人あり
イライラする人あり
批判口調になる人あり
沈黙する人あり。。。

 

ハーバード大学
大学院教授の
リーダーシップ研修で
突然始まった実験でしたが、

 

その実験自体に
答えがある訳でもなく

 

どんな行動が
正しかったか、
間違っていたか
という訳ではなく、

 

そのポイントは、

自分はなぜそういう行動をとったのか?
という自分の反応(パターン)を
知るということでした。

 

人は答えがないという状態に
かな~り動揺と不満を
示すことがはっきりと
表れた実験となりました。

 

怖れる。
怒る。
批判する。
コントロールしようとする。
隙間をなくそうとする。
見ないふりをする。
避ける。

 

私たちの反応は
このようなものだそうです。

 

生きている限り人生からストレスはなくなりません。

そして、適度の緊張がないと人は成長しないということもわかっています。

 

私たちは、ストレスや不安、
というものに対処的に対処するだけでなく、

より根本的な対処法を身につける時だとも言えます。

 

根本的な対処とは、

この状況から学ぶことは何か?

これはどのように自分を成長させてくれる機会なのか?

これまではやったことがないことでも、

どのようなことにチャレンジする機会なのか?

この状況から学ぶことは何か?という視点、問いを持つことです。

 

 

例えば、わたしは東日本大震災の際に、東京の23区外にいたので、計画停電を体験しました。

 

その際には、毛布をかぶってもの寒くて、もの寂しい思いをしたのを覚えています。

 

ただ、当たり前のことが当たり前のことではないことが体に沁みました。

 

その時にそのような体験ができたてよかったと思っています。

 

見えない不安にどう対処するかということを学ぶ機会でもあったという点では、今回のコロナウイルスの件とも(それが更に拡大していますが)、つながる点があると感じます。

 

こんな時こそ、当たり前を当たり前だと思わず、感謝の気持ちをもって、大切なことを大切にするという姿勢が一つは大事だと今回も感じています。

 

ストレスに強くなるというのは、
ストレスを失くそうとするのではなく、

状況を受け入れそこに成長の機会をみつけられること、とも言えるかも知れません。

 

 

 

弱みと克服しようとする日本人vs 強みを信じるアメリカ人

強みを伸ばす or  弱みを克服するーどっちが才能を開く?

 

 

強みを伸ばす or  弱みを克服する

どっちが才能を開くのでしょうか?

 

 

 

私たちは、教育システムをはじめ、
強みよりも弱みを克服しよう
とする文化に住んでいるようです。

 

 

ギャラップ社の調査による

 

子供を持つ親ごさんに行われた質問です。

 

「国語5、社会5、理科3、算数1という
成績を子供が持って帰ってきたとしたら、

 

子供と成績を話し合う時に
どの教科に最も時間を割きますか?」

 

 

世界平均で77%の親が算数と答え、
国語の5が6%、
社会の5は1%だったそうです。

 

日本人は世界の中でも
弱みを克服しようとする
傾向が強いそうです。

 

 

強みを知ることと弱みを知ること
どちらがあなたを
成功させると思いますか?
という質問に対しては、

 

アメリカ、イギリス、フランス、

カナダ、中国、日本の中で

 

 

アメリカでは41%が「強み」と
答えているのに対し、

 

強みに対する注目度が
最も低かったのは
日本と中国でわずか24%でした。

 

 

ただ、55歳以上になると、
世界共通で強みを伸ばす方がいいとの
回答が高くなるそうで、

 

自分の弱みをなんとかするよりも
受け入れる方がいいと悟るからでは
ないかと指摘されています。

 

 

似たような例で、
うつ病に関する研究は
4万件以上あるけれども、

 

幸せや達成感に関する研究は
わずか40件だという数字もあります。

 

 

上手くいってないことには
すぐ目がいくけれども、
上手くいっているところは
「当たり前」すぎて
なかなか気づかない。

 

 

弱みを補おうという努力も
必要ではあるけれども、

 

 

上手くいっているところ、

自分の強みや

秀でているところに対して

もっと目を向けていいのです。

 

世界の悲惨なニュースに

注目することもできれば、

その中にきらっと光る
世界で起きつつある
ポジティブな変化を
みつけることもできます。

 

 

コミュニケーション、
語学
人間関係に対しても
同じことが言えますね。

 

コミュニケーションや
人間関係で得意なところ、
上手くいっているところは
どんなところですか?

 

 

***まとめ***

コミュニケーションや
人間関係で得意なところ、
上手くいっているところは
どんなところですか?

 

日々注目するものが
私たちの体験をつくる。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

「ガツガツと自己主張しなくても世界の人と通じる方法を知りたい」

「もっとのびのびと自分の言いたいことを言えるようになりたい」

「海外で働きたい!」

「会社名や職種に限らず仕事を探したい」

「世界で通じる本物のプレゼン力を身につけたい」

 

 

そんな方により自信を持って堂々と世界で活躍してもらうこと、

そして、日本の力を世界の力を共に活かし、

民族や宗教を超えて人をつなぐことのできるリーダーを育てることが

私のミッションです。

 

ここで言う「世界」とは
海外に限りません。

 

知らないことは見えない。

 

世界が広がること=

視野が広がること=

可能性が広がることの

お手伝いになったら幸いです。

 

今日もありがとうございました。

コミュニケーションが苦手? 通じない人、理解できない人がいてもいい!

 

最近、シェア会に参加された方で、
自分はコミュニケーションが苦手だと思っている、という方がいました。

 

ただ、私には、その人がコミュニケーションが
苦手なようには見えなかったのです。

 

もう少し話しを聞いてみて気づいたのは、

その方の悩みとは、
自分の言いたいこと・
伝えたいことが
思うように相手に通じない
「もどかしさ」のように感じました。

 

 

私がその方に伝えたのはこんなことでした。

 

たとえ、

自分がどれだけ饒舌なスピーチができたとしても

自分がどれだけ完璧な英語を話したとしても

スマートな社交術を身につけていたとしても

通じない人はいるし

全員に通じなくてもいい。

 

逆説的なようですが、

もっとのびのびと自分に言いたいことを言いたい、

コミュニケーションスキルを上達させたい、

世界の人と通じたいと思えば

 

通じない人もいるという、

ことを受け入れることです。

 

 

もちろん

人間誰でも

理解されたいし

理解したい、

 

でも、

時には

どう頑張っても

 

理解できない人もいるし

好きになれない人もいるし、

同意できない人もいます。

 

 

別にそれでいいのです。

 

もしコミュニケーションが
苦手だと思っていたら
実は「逆」かも知れません。
もしかしたら、
もっと理解し合いたい
という意欲の表れかも知れませんね。

 

*今日のポイント*

通じない人、
理解できない人、
好きになれない人、
同意できない人もいる。

 

別にそれでいい。

 

それを受け入れると、
「理解しないとけない」から解放されて
「理解できたら楽しい」ドアが開く。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

175カ国の人と一緒に働いて学んだ
ガツガツと自己主張しなくても
世界の人と通じる8つのヒントを
お伝えしています。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

国際機関で働いていた時、
組織の理念には共感するけれども、
我先に自己主張をしたり、
声が強い方がいい、
みたいな風潮に違和感を感じていました。

 

英語をしゃべる=「アメリカ人」になることじゃないし、英語は世界の人と通じるための言語として学ぶのだから、必ずしも「アメリカ人のような感じ」で話さないといけないっていうのもなんだか違和感がある。。。

 

そんな私の実体験などから生まれたヒントが満載です。

次回のシェア会は3月26日(土)16:00~18:00@恵比寿で開催します。

ご興味のある方は、こちらにご登録ください。→ 大仲千華メルマガ登録

国際機関の面接ではなんで失敗体験を聞かれるのか?

 

国連の採用面接では「失敗体験」についてよく聞かれるということをご存知でしょうか?

あまり知られていませんが、よく聞かれる公式な「質問」の一つです。

 

私も面接官を務めた事がありますが、面接官はいじわるをしたいわけではありません。

 

では、なぜこの質問がされるのでしょうか?

 

なぜなら、よく計算されたスピーチのようにペラペラと饒舌に話す人がいたとしても、それは必ずしも面接官が知りたいことを満たすことにはならないからです。

 

面接官が知りたいのは、

***************

この人はどんな体験をしてきて、

そこから何を学んだのか

何を大切だと思っているのか

***************

 

という「リアルな」あなたについてだからです。

 

だって、誰も完璧な人なんていないし、足りない知識があったらこれから学べばいいのだから、「失敗した体験とそこから何を学んだか」の方が、リアルにその人のことが分かるからです。

 

面接とは自分のことをアピールをするものだと思われがちですが、ゴールはあくまでも相手に届くことです。

 

ならば、「失敗体験」を話すことは、自己開示をすることで相手との距離を縮めたり、相手の共感や信頼を得るという意味で、実はお互いにとても効果的なメソッドなのです。

参考記事⇨http://goo.gl/VDDndS

 

 

 

 

「面接やプレゼンがプレッシャー。。。」

「面接でもっとのびのびと自分の言いたいことを言えるようになりたい」

「海外で働きたい!」

「世界で通じる本物のプレゼン力を身につけたい!」

「自分の考えやアイデアを社会のために役立てたい」

 

そんな人たちのために、成功体験を積める安全でな場を創ることにしました。

 

面接やプレゼンの一番の上達法は場慣れをすることです。

 

語学やプレゼンには学習曲線があるのです。練習してるけど上達している気がしないと思っても、ある日突然!ああ!出来る!となる日が来ます。(ほんとです)

 

リーダーシップスキルの一環として、相手をエンパワーする効果的なフィードバックのし方をガイドをします。

 

今回のシェア会では、みんなで一緒にこの自己開示の力を体験します。

時間の範囲内で1~3分づつ、何回かお互いに練習していきます。

 

《テーマ例》

⭐️ なぜ国連の採用面接では「失敗体験」について聞かれるのか?

⭐️ 「失敗」について話すことがなぜ自信や信頼と関係するの???

⭐️ 「失敗体験」について話すことが成功になる時、失敗になる時

⭐️ リーダーシップとしての相手をエンパワーするためのフィードバック

⭐️ 東京オリンピック誘致プレゼンに学ぶあなたの印象をアップさせる一つの質問

 

プレゼンや面接についてのコツは時間内でシェアしますが、基本的にはプレゼンや面接についてレクチャーをする会ではないことをご了承ください。

 

参加する人たちがお互いにお互いをサポートし、より効果的な面接やプレゼンをするためのコツを学び、練習するための安全な場所です。

 

面接、プレゼン、発表、スピーチはもちろん、会社での人間関係、上司や部下との関係、人にお願いする時、グループをまとめる時などにも役に立つでしょう。

お互いの成長を楽しく助け合うコミュニティーを一緒に創りましょう。

《残席3席》です。

2016年3月20日(日)14:00-16:00

恵比寿カルフール(恵比寿駅徒歩5分)

 

《体験談》

「千華さんの実体験からのシェアだったので心に響いて、すぐに使えるものがたくさんありました。」

「人と人が向き合うことがとても神聖なもので特別なことだと気づきました。転職の面接の怖さが優しい時間へと変わる気がします。」

「今日の2時間の体験のすべてが私が味わった事のない空間でした。一対一で親友と会話をしている時に感じる心地良さを全員で初対面の方と感じることが出来ました。」

 

今後、大仲千華が主催する講座などの情報を受け取りたい方はこちらからご登録ください⇒登録

Meet Up March 13 2016

Meet Up March 13 2016 感想

⭐️Power of Vulnerability⭐️ 国際機関の面接ではなんで失敗体験を聞か­れ­­る­の? 面接とプレゼンがちょっと優しくなる会­­­­️

Sunday, Mar 20, 2016, 2:00 PM

恵比寿カルフール
東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビルB1 Tokyo, JP

6 enthusiasts Went

国連の面接ではなんで失敗体験を聞かれるの???なぜなら、面接官が知りたいのは⭕️⭕️だから。。。「面接やプレゼンがプレッシャー。。。」「面接でもっとのびのびと自分の言いたいことを言えるようになりたい」「海外で働きたい!」「世界で通じる本物のプレゼン力を身につけたい!」「自分の考えやアイデアを社会のために役立てたい」これはそんなあなたのためのmeet upです。Have you ever wondered how you can better gain trust of others?Are you Looking for a way to express your passion in a more creative way?Do you want to learn…

Check out this Meetup →

 

ハーバード大学リーダーシップ研修: リーダーとは答えを示さない勇気を持てる人

米軍の特殊部隊を採用するために使われる試験のうちで、もっとも難しいものは、射撃技術でも格闘能力でもなく、人里離れた道をただ走らせるという試験だそうです。

この試験がなにより苦しいのは、フル装備をつけて走ることもさることながら、どれだけ走るのかを教えてもらえないこと。

 

5キロでいいのか、20キロなのか、はたまた50キロか?

勢いよく飛び出す人もいれば、慎重にエネルギーを温存して走り出す人。。。

27キロのフル装備を背負い、体力を消耗する中、もっとも辛いのは、肉体的疲労よりも、精神的な疲労。

 

どこまで行けばこのレースが終わるのかわからないという重圧に耐え切れず、多くの候補生が脱落する。。。

 

この試験が見ている状況とは何なのでしょうか?

 

この先に何が起こるのか明確に分からない状況に耐え、モーチベーションを保ち、自分の意思と判断を信じて進むという資質です。

 

この資質ことが、特殊部隊としての任務を遂行するための能力だけでなく、個人の関係であれ、ビジネスでも、子育てでも役に立つものとして捉えられているのです。

 

別の言い方をすると、「不確実性に耐える力」です。

 

では実際のところ、私たちはどれだけ不確実性に耐えられるのでしょうか?

不快な時や不安な時、人はどういう行動をとるのでしょうか?

 

私自身、32人のグループでこの事を肌で実感した体験があります。

 

ハーバード大学大学院ケネディースクールの教授によるリーダーシップトレーニングに参加していた時のことです。

 

その実験は突然始まりました。

企業、大学、NGOなどから参加者が集まった32人の反応は本当に様々でした。

 

グループをまとめようとする人あり、

なんらかの答えを出そうとする人あり、

議論を始める人あり

イライラする人あり

批判口調になる人あり

沈黙する人あり。。。

 

 

その実験自体に答えがある訳でもなく

それぞれの行動が正しかったか、間違っていたかという訳でもなく、

 

その実験のポイントは、自分はなぜあの時そういう行動をとったのか?という

自分の反応(パターン)を知るということでした。

 

Harvard Kennedy School.jpg

 

まさに「不確実性」に対して人はどう反応するかという模擬体験でしたが、

人は答えがないという状態にかな~り動揺と不満を示すことがはっきりと表れた実験となりました。

 

怖れる

怒る

批判する

コントロールしようとする

隙間をなくそうとする

見ないふりをする

黙る

 

 

間違える不安、見くびられる不安、自分は劣っているという不安で

新しいアイデアを引っ込めてしまったり、本当に必要な意見を言わない。。。

 

見えないところでイノベーションを潰しているのはこうした不安や恥の意識なのです。

 

ハーバード大学で「一番影響を受けた教授」にも選ばれリーダーシップを教えるディーンウィリアムズ教授は、

 

本物のリーダーとは答えを示さない勇気を持てる人だと言います。

 

なぜなら、今の時代の課題は複雑すぎて、たった一人の人が「正しい解」を示せるわけではないし、その時には上手くいっていたことでも、これからはより柔軟に適応していくことが求められるからです。

 

別の言い方をすると「答えがない状態をホールドできる力」です。

そして、そこから学びを促せること。

 

なるほど、

変化の激しい今の時代、

リーダーが全てを仕切り、何でも分かっていると考えるのは時代遅れであるばかりか、むしろ害になるのだとしたら、一見「弱み」をさらすようだけれども、これこそこれからの時代に求められる勇気のあるリーダーシップの資質かも知れません。

 

私自身、米海軍のコンサルタントとして

あるプログラムの講師を務めることになった時に、

 

講師たるもの、人の前に立つものはなんでも全て知っていなければいけない、と思っていたので、

たった一言「分からない」と言うのが怖かったがために、

研修の準備のために、かなりの時間に費やしたことがあります。

あの時はずい分疲れました。(笑)

 

今なら分からないことは「分からない」と言ってもいいと思えるので、もっと楽にできると思います。

 

人はいろんなレベルで社会の変化を感じている。

「未知」と「予測できない」ことが日常になってきている。

 

不確実性は私たちを避けてはくれないけど、選べることがあるとしたら、そういう状況に対してどう対処するかということ。

 

だからこそ、まず、不確実性に対して自分はどんな反応をするのかに気づきを持つことはとても大切になりそうです。

新しい時代のリーダーの資質は「分からない」と言えること

 

この言葉が使われているかどうかで

その組織が

どれだけクリエイティビティーか

どれだけ失敗への寛容かが分かると言われているものがあります。

 

企業、学校、家庭、どんな組織でも当てはまるそうです。

例えば、このような言葉です。

 

*************

わかりません。

助けてほしい。

試してみたいんです。

私には重要なことです。

私はそう思いません。

それについて話してくれませんか?

とても勉強になりました。

はい、やったのは私です。

私にとって~は大切なことです。

私が感じていることは~です。

フィードバックをもらえますせんか?

これを試してもらえませんか?

やり方を教えてください。

そのことは私に責任があります。

手伝いますよ。

力になりたいんです。

次に進みましょう。

とても助かりました。

ありがとう。

*************

 

なるほど~~~

 

今振り返ると、個人的には一行目の「分かりません」がもっと早く言えたらもっと楽にできたなあ~と思います。

 

私がアメリカ政府のコンサルタントの仕事で国連のPKO活動についての講師を務めることになった時に、

講師たるもの、人の前に立つものはなんでも全て知っていなければいけない、という考えをなかなか手放せずにいました。

 

だから、一番初めの研修の時には、

2週間の研修の準備のために、

 

それこそ、国際人道法から、最近のアフリカ情勢から、国連憲章までいろんなことを詰めこみました。

 

全ては「分からない」と言うのが怖いがために~(汗)

あの準備はずい分疲れました。(笑)

 

実際にやってみると、人が講師に求めているものは知識だけじゃないってことを肌で感じたので、

二回目からは、もし分からないことがあったら「その件は分からないので調べてお答えします」と言ってもいいんだと思えるようになってずい分と楽になりました。

 

知識はもちろん必要ですが、相手が知りたいのは知識だけでもなくて、その人自身の考えだったり、体験だったりするのですよね~。

 

営業の研修でも商品やサービスなどで分からないことは、その件は分からないのですが調べてお答えします、と言う方がいいと教えられているようですね。

 

変化の激しいこれからの解のない時代。

新しいリーダーシップの定義の一つは、「分からない」と言えることだそうです。

 

ある状況で正解だったこともこれからの時代は正解であるとは限らないし、

解は一つじゃないという訳なのですね。

 

リーダーに限らず、

分からない時には

組織全体が「分からない」と言えること、

それを受け入れた上で、

その先に進める資質が求められてきそうです。

最高級エアラインと国連トレーニングの意外な共通点

機内にはバーラウンジがあって、

席はベッド付きの個室で

バスタブ付きのシャワー室まで用意。

『セックス・アンド・ザ・シティ2』の映画の中で、ケリー、ミランダ、サマンサとシャーロットの4人はアブダビ行きの超豪華旅行に招待されます。その4人が揃って飛行機に乗るところから映画は進んでいくのですが、その飛行機は「えっ?!これ本当に機内?!」とびっくりするくらいの豪華仕様なのです。

 

さて、あの映画で使われたエアラインは、どこかと一部のファンの間で話題になりました。

 

ドバイを拠点とするエミレーツ航空です。

エミレーツ航空は、ドバイを本拠地とするエアラインで、2013年には「ワールド・ベスト・エアライン」を受賞。世界150都市に就航するなど、最近最も存在感を増している航空会社です。

 

2014年バンクーバーでのサッカーワールドカップを覚えている方も多いと思いますが、優勝表彰式で赤い帽子の制服姿でメダルを持って並んでいたのはエミレーツ航空のクルーで、他には、ACミランなどのサッカーチームのユニフォームや競技場でもEmiratesの広告をたくさん見かけます。

 

emirates_world cup

私がスーダンで働いている時、お世話になっていたのがまさにこのエミレーツ航空で、スーダンの空港でエミレーツの機内に足を踏み入れた途端、緊張から解放された私はいつも安心して深い眠りに落ちてしまうのでした。

 

エミレーツ航空がここまで存在感を増した理由は、豪華な設備と洗練されたサービスだけでなく、世界の中継地(ハブ)としてのポジションです。アジアとヨーロッパ、アフリカと中東、アメリカをつなげる場所がまさにドバイなのです。

 

エミレーツやドバイの誇る「豪華さ」には個人的には、「わ!石油王国っ」(笑)と感じる部分もありますが、UAEを拠点とする他のエアラインと比べてもそのブランド力は圧倒的です。

 

エミレーツ航空はどの写真にも、白人、アジア人、中東系、ブラウン系の人などなど写真には必ず幅広い顔立ちの人たちを揃えています。

 

 

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2016年3月現在で、なんと164カ国もの(!)クルーが乗務しているそうです。

 

エミレーツ航空に乗ると、他のエアラインではほとんど聞かれない機内アナウンスが流れます。

 

「この便には、◯◯カ国のクルーが乗務しております。クルーが話す言語は英語の他、日本語、中国語、タガログ語、フランス語、ハンガリー語、アラビア語、ヒンディーです。ご要望の最にはどうぞご遠慮なくお申しつけください。」などなど、その便によって国籍はほんとにいろいろです。

 

ここまではっきりと「多様性」を武器にしているエアラインを他に知りません。

 

「Diversity」(ダイバーシティー)は、エミレーツ航空のブランド力の大きな核なのです。

 

 

日本航空ならば、お客さんは基本的に日本人。

ユナイテッド航空ならば、お客さんは基本的にアメリカ人。

ルフトハンザ航空なら、お客さんはドイツ人が多い、といった具合ですが、

 

でも、エミレーツ航空の場合、UAEの国のお客さんをターゲットにしている訳ではありません。

ドバイが中継地であるということは、エミレーツ航空のお客さん自身も世界中から乗ってくる人たちだということです。

 

だから、乗ってくる人たちは、ほんとうに様々です。

 

しかも、

あの二階立ての巨大なエアバス380を世界で一番多く所有していて

豪華エアラインというブランドイメージを固めているのだから、

高水準のサービスを期待してくるお客さんも沢山いそうです。

 

Emirates Suite Two Seats

 

そんなエアラインの印象を決めるのは実際に接するクルーの人たち。

 

さて、

 

この164カ国もの人たちにエミレーツ航空はどうやって「サービス」についてトレーニングしているのでしょう?

何十カ国もの文化やサービスの方法を覚えないといけないのでしょうか?

それとも、なんらかの統一されたサービスの基準やマニュアルがあるのでしょうか?

 

なぜ私がエミレーツ航空に興味を持ったかといえば、私は175カ国もの人が働く国連というで働いていたので、いろんな国の人と働くこと自体に大きな楽しみがあるのと同時に、いろんな国の人とチームを組み一緒に働くには、それなりの努力とトレーニングが必要だと何度も痛感した体験があるからです。

 

そんなことをなんとなく思っていたら、エミレーツ航空のベテランのパーサーで、ドバイでクルーのトレーニングを務めている友人から連絡をもらいました。

 

「来週、日本便でTokyoに行くからお茶しよう。」

Yes! 😊 もちろん!

 

彼女との再会が楽しみでした。

ちなみに、私が彼女と出会ったのは高校生の時。いまだに連絡を保っているのはとても嬉しいことです。

大学生の頃には、バンコクの彼女の家族の家に泊まらせてもらったり、彼女の家族にもとてもよくしてもらったこともあるので、お互いの近況報告にも花を咲かせました。

 

さて、話しをエミレーツに戻します。

 

彼女は、ベテランです。

仮に機体がA380だと、最大800人もの乗客を載せます。

クルーも15人を超えます。

 

彼女はパイロットに次ぐ全クラスと全サービスの責任者なのです。

 

さて、今回の日本便のクルーは、ブラジル人、ホンジュラス人、エストニア人、フィリピン人、日本人などなど。

 

まさにそんな多様なチームメンバーがいて、時にはユニフォームの着方が違う時もあるそうです。

 

その時には、その国の文化を尊重しながら、その人の性格なども見極めながら、その点を指摘することも彼女の仕事だし、10時間も超えるフライトならば時にはいろいろなことも起こるでしょう。

 

ちなみに、彼女はファーストクラスもビジネスクラスもエコノミークラスでも直接サーブはしないそうですが、彼女は全クラスのサービスをマネージすると同時に、彼女は自分の重要な仕事の一つをこう説明してくれました。

 

「最高の笑顔をたたえて機体の端から端までを歩き、時にはバーカウンターにいるお客さんとおしゃべりをすること。」

(エミレーツ航空のA380のビジネスクラス、ファーストクラスにはバーがあります。)

 

 

彼女はもともと人が好きなタイプの人でしたが、経験を積んで、彼女の笑顔には貫禄と優雅さが加わっています。

 

もし私が機内で彼女の笑顔をみかけたら、その凛とした姿からきっとエミレーツ航空に対して信頼や安心感を感じるだろうなと思いました。

 

 

 

さて、164カ国もの人たちが働くエミレーツ航空のクルートレーニングでは何を学ぶのでしょうか?

なんらかのサービスの基準というものは存在するのでしょうか?

 

彼女の答えは、こうでした。

 

「機内設備の使い方やサービスの流れは習うものの、

サービスはこうあるべきだという基準も、

こうしないといけないというマニュアルもなくて、

一人一人が何を求めているのかを分かるようになるのがサービスの基準。」

 

 

「もし、なんらかの『トラブル』が起こった際には、

相手がお客さんだからと言って、

全てに従うわけでもないけれども、

相手の言っていることを受け止め、

本当にその人が何を言おうとしているのかが分かるようになること、

その状況で相手の要望を満たすためにできる最善の方法を探ること」。

 

なるほど〜ですね。

 

相手はどこの国の人かも分からないし、

仮に分かったとしても人が求めるものはそれぞれ違うのだから、

究極的にはそうなるのかも知れません。

 

彼女の体験談には、

お客さんからのクレーム処理しかり、

多国籍チームのメンバー間のコミュニケーションのコツしかり、

私が国連の研修で習ったり、紛争国の現場で力を発揮してくれた聴く力、観察力や共感力が満載で、

 

国連人事部がやっている研修とエミレーツ航空のトレーニングには

実はけっこう共通点が多いんじゃないかと思いました。

 

同じ仕事に対して、「食事を配る仕事」だと思う人もいれば、「いざという時に安全を確保する仕事だと」思う人もいるだろうけれども、彼女の話しから感じたのは、どんな仕事にも「極める」と「見える世界」があるということ、そして、彼女自身が自分の仕事に対して常に自分にとっての「プラスアルファー」の意味をつくってきたんじゃないか、ということです。

 

 

さらに、4歳の息子さんのママでもある彼女は、計画中の「次の展開」についても教えてくれました。

 

今まで目の前の仕事に向き合ってきたからこそ、すべての体験が次に生かされていくーそんな展開がのように聞こえました。

 

 

今日も彼女は、教官として、またはクルーとして、笑顔と凛とした美しさを世界中の人たちに届けていることでしょう。

 

また日本にフライトして来てね😊

 

Have a safe and pleasant flight!