それは私が6歳の時の体験でした。
テレビをつけるもののNHKしか映らない(しかもよく乱れる)。。。
ラジオをつけるも英語か中国語の方がはっきり入る。
海辺を歩けば、台湾側のビーチには中国語の漂流物がいっぱい(台湾がすぐそこだから)。。。
台風がやってきて丸3日間停電。。。(それまで停電など体験したことがありません。。しかも3日間も!)
それなのに、誰も動じた様子もなく、叔母たちが淡々とろうそくで食事の準備してくれます。
お店は全部で3件。いつものお気に入りのお菓子はまったく見つからない。
みんな私には「標準語」で話してくれるけれども、島の人同士が話している言葉はさっぱり分からない。。。
うーん?!
お母さんは海のきれいなおばあちゃんの島で遊びたい?って私に聞いてきたけど、「外国」に行きたい?って聞かなかったよなあ。。。
海辺を歩きながら、子供ながらにこう思いました。
国境なんてしょせん人が作ったものなんだ。
それは私が6歳の時の体験でした。
そして、島の人達が大変身する島の祭事。
いつも見かける叔父さん達が、突然「きりっと」笛や太鼓、さんしんの名手に変身し、丸3日間、島の人は神に豊作を感謝するために踊りと歌を捧げます。
かっこいい!!!
だから、この島の子供達の憧れは三線か笛か太鼓、それから踊りが上手い人。
台風が来たらすべてが寸断される環境において、こうした「祭事」は、一人ではけっして生きれない島で生まれた「生き抜く知恵」。
あまりにカッコよくて、
そして子どもながら感じた荘厳な雰囲気に、
大人になったら私も踊りたい!
東京での生活とは全く違う次元での生活や文化というのがあるんだ。
もっといろんな文化や国をみて見たい!
ともかくそう思いました。
小浜島は、東京から那覇まで飛行機に乗り、さらに那覇からは、南西航空というプロペラ機(当時)に乗って石垣島へ行き、さらにフェリーに乗ります。
ちなみに、東京ー石垣間は1950キロで、東京ー上海よりも長い羽田発の一番長い路線だそうです。
この小浜島での体験は、強烈な「異文化体験」を私の心に残し、私の外の世界への興味を一気に開いてくれたのでした。
“マイストーリー①日本語が入らない?! 台湾のそばの島で” への 1 件のフィードバック