ギフテッドの子供たちの中には、特に感受性が高い、繊細で、内向型のタイプが多いことが知られています。
彼ら・彼女たちは大人が思っているよりもはるかに敏感に社会が理想とする性質と自分の性質との「差」を早々に感じ取るものです。
彼ら・彼女たちは、親がたとえ直接的にそう言わなくても、大人や社会が求めるように「ふるまわない」といけない、というメッセージに常にさらされています。
彼ら・彼女たちが日常的に感じている葛藤やプレッシャーは大人が想像しているよりも、かなり高いと言えます。
自分じゃない人のように振舞わないといけないとしたら、そして、彼女・彼らがもともと持っている才能や能力が削がれてしまったら、とても「もったいない」ことです。
例えば、繊細な面に対して、
「あなたが優しい子でよかったわ」
「あなたがよく物を考える子でよかったわ」などと、
自分の親が「あなたのままでいいのよ」というメッセージを送ってくれたら、
とても心強いことでしょう。
繊細、感受性の高い、内向型の子供にやってはいけないこと
・内向性を治療が必要なものとして扱うこと。オバマ大統領もガンジーも「内向型」です。内向型とはシャイとは違います。内向型の特徴を理解しましょう。
・本人が望んでいないのに無理やり発言を強いたり、無理やり大勢の前で話させること
・自分の子供が学校で人気者でなかったり、少ない友達しかいないと心配すること
たくさんの友達がいるよりも一人か二人とのしっかりした友情が大切だと専門家も指摘しています。
・人前や大勢の前で叱ること。彼らは怒りや非難にとても敏感であり、「恥」として捉える傾向が強いです。
・学校での体験を次々に質問し話させようとしたり、今日は学校でどんな楽しいことがあった?と子供は学校を楽しむものという前提のテンションで聞くこと。
もし、学校がそれほど楽しくない場所だったら、それを正直に伝えることができなくなってしまって「逃げ場」がなくなってしまいます。
・なんで「そんなに繊細なの」「考えすぎるの」と言うこと
本人がすでに悩んでいるので、変われないことを言っても何の助けにもならないどころか親にも「理解されない」と傷ついてしまいます。
繊細、感受性の高い、内向型の子供と接する上で役に立つこと
・内向型の特徴を理解しましょう。内向型をやる気にさせることをみつけましょう。
・信頼する人にしか簡単に打ち明けない傾向があるので、ゆっくりと時間をとって話しを聞き出す姿勢の方が効果的
・リラックスして子供が自然に話したくなる環境をつくる。お風呂に入っている時や眠る前など本当にくつろいだ時だけ話しをする気になる場合もある。
・その子が話したくなるようなトピックを選ぶ。
・どんな習い事やスポーツをしたいのか、出来るだけ本人に選ばせる。(なんでそれをしたいのかなど親が聞き出し、大変な面なども含めてどう取り組めるのか一緒に考える)
・気の合う、知性のレベルの合う友達をみつける(ギフテッドの学校での悩みの一つは気の合う友達がそれ程多くはいないという事。一人でもいいので気の合う友達がいることはギフテッドな子に安心感をくれます。)
・上手な聞き役になること(傾聴する=アドバイスをしたり、意見をいうのではなく、判断なくだた聞くこと。)
・少し大きくなってくると、もしかしたら、本人は、親(母親)に心配をかけたくないという理由で信頼するベビーシッターや、叔母さんや年上のお姉さん・お兄さん的存在の人など、親ではない人にだけ話しをすることがあるかも知れません。その場合には、親のプライドは呑み込んで、その人たちの助けもかりましょう。
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せっかく自分に与えられた才能や能力、経験があるのに、ある一つの指標や基準に合わないというだけで、それらが強みだとも能力だとも判断されなければそれは非常にもったいない残念なことです。
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