あなたがスピーチで残したい「印象」は何ですか?
さて、突然ですがクイズです。
あなたがスピーチをしたとして言葉で伝わるのはどれ位でしょうか?
a. 7%
b. 35%
c. 80%
さて、答えはいかに?!
答えは、7%以下です。
研究によって多少パーセンテージが変わるようですが、メラビアンの法則も含め、最近の研究でも多くても15%以下だと言われています。
つまり、人はスピーチの内容は正直あまり覚えていないのです。
では何を覚えているのでしょう?
ビジュアルや声のトーンなども含め人は全体的な「印象」です。
だとしたら、あなたのスピーチで残したい「印象」は何ですか?
東京オリンピック誘致スピーチのコンサルタントを務めたマーティン・ニューマン(Martin Newman)さんの講演で質問をする機会がありました。(ちなみに、マーティンさんはキャメロン首相やプーチン大統領のコーチもつとめた人です。)
マーティンさんは講演の中で、東京オリンピックの誘致プレゼンで一番大事だったと思うことを伝えてくれました。
それは、まずどんな印象を残したいのかを決めるということでした。
人は言葉で表現されることの7パーセントしか覚えていない。だから、大切なのはどんな印象を残したいかを決めること。
外国人にとっての当時のTokyoの印象はというと ー 安全だけどなんかつならなそう。。。
「東京チームは自分たちの残したい印象を『Shining』(輝いていること)に決めた。その精神は発表者全員によく浸透して、互いに助けあっていた。練習が上手くいかない時や迷った時には、Shiningしてるかを基準にして決めていった。Shiningの情熱を伝えることをとにかく重視したんだ。」
先にどんな印象を残したいのかを決めるーそして、それを基準にし、それをより効果的に表現する表現や言葉を決めていく。
もし、こんな風に思われたらどうしよう?という心配があるならなおさら、先に自分で自分の残したい印象を決めてしまう、というのは賢い作戦のように感じます。