スーチーさんが23年ぶりに解放された時に発した言葉とは?

11月8日に行われたミャンマーの総選挙でアウンサン・スーチーさんの率いる野党が圧倒的な勝利を収めました。

 

23年ぶりに海外に出たという彼女のバンコク空港での一声をBBCニュースで聞いた時には涙がでたのを覚えています。

 

ミャンマーで民主化を進めた功績で1991年にノーベル平和賞を受賞しながら、ミャンマーの軍事政権から約14年にもわたって自宅軟禁を繰り返された彼女がその軟禁からようやく解放されたのが3年半前の2012年の5月。

 

日本は先進国の中でも難民を受け入れ数が圧倒的に少ないのですが、その日本が2010年にはじめて第三国定住という制度で難民を受け入れたのがミャンマーの少数民族カチン族という人たちでした。

その時の理由が、「『ミャンマーでの和平の展望が乏しい』ため」だったので、それを考えるととても感慨深いですことです。

 

そして、同じ2012年の6月、1991年にノーベル平和賞を受賞しながら、軟禁のために授賞式に参加できなかったスーチーさんがオスロで21年ぶりに(!)ノーベル賞受賞式典に出席しスピーチをしたのでした。

 

その数日後には、国家元首以外ではじめての女性としてはじめてのアジア人として英国議会で演説もしています。

 

14年もの軟禁を解かれ、23年ぶりに海外に出た彼女が発した言葉とは何だったのでしょう?

 

アウンサン・スーチーさんのノーベル平和賞受賞スピーチを一部紹介します。

 

「自宅軟禁中は私の家が世界のすべてでした。自分が世界から切り離されてしまったように感じることがよくありました。

私の世界そのものである家と、刑務所にいる仲間たちとそれ以外の自由な人たちがあたかも別々の惑星で暮らしているように感じました。

 

自分の家だけが「世界」だと感じた時もありましたが、ノーベル平和賞は、この一見孤立したように見える世界も同じ人類社会とつながっていることを思い出させてくれました。

 

私たちはとても恵まれています。なぜなら、私たちは人道に対する支援というのが尊重されている時代に生きているからです。

世界から忘れられなくなったのです。忘れられるとは、「自分の一部が死ぬこと」というフランス語の表現があります。

 

先月タイのミャンマー人難民や労働者を訪問した時「わたし達を忘れないで!」と言われました。それは、わたし達もあなたの世界の一部であることを忘れないで、という意味なのです。

 

平和のために共に努力することは、信頼と友情のもとに個人を、そして国家を結び付けます。

 

完全な平和というのはこの地球上には存在しないかも知れません。

 

だからこそ、そこへ共に向かう旅こそが、私たちの一人一人、そして国家を結び付けます。

 

そして、そこで生まれた信頼と友情こそが、人類共同体をより安全に、より思いやり(kind)のあるものにするでしょう。

 

思いやり(kindness)ということの価値を私はこの何十年もの体験で実感しています。

 

思いやりがあるとは、共感と温かさを持って人々の希望や状況に反応することです。

 

ちょっとした思いやりでも沈んだ心に光を照らすことができます。

 

一つ一つの考え、言葉、行動が平和への貢献です。」

 

2012年 6月16日 アウンサン・スーチーさん

ノーベル平和賞受賞スピーチ抜粋

Absolute peace in our world is an unattainable goal. But it is one towards which we must continue to journey, our eyes fixed on it as a traveller in a desert fixes his eyes on the one guiding star that will lead him to salvation. Even if we do not achieve perfect peace on earth, because perfect peace is not of this earth, common endeavours to gain peace will unite individuals and nations in trust and friendship and help to make our human community safer and kinder.

I used the word ‘kinder’ after careful deliberation; I might say the careful deliberation of many years. Of the sweets of adversity, and let me say that these are not numerous, I have found the sweetest, the most precious of all, is the lesson I learnt on the value of kindness. Every kindness I received, small or big, convinced me that there could never be enough of it in our world. To be kind is to respond with sensitivity and human warmth to the hopes and needs of others. Even the briefest touch of kindness can lighten a heavy heart. Kindness can change the lives of people.

Every thought, every word, and every action that adds to the positive and the wholesome is a contribution to peace. Each and every one of us is capable of making such a contribution. Let us join hands to try to create a peaceful world where we can sleep in security and wake in happiness.

Nobel Lecture by Aung San Suu Kyi,

Oslo, 16 June, 2012

http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/1991/kyi-lecture_en.html

 

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投稿者: blossomjp

80カ国以上もの人達が ー文化も言葉も職歴も違う人達が ー アフリカの僻地で出会い、突然「国連軍」として「国連警察」として「国連職員」として仕事を始めることになっった。。。 国連に「出稼ぎ」に来ている人もハーバード卒業の「エリート」もみんな一緒。カオスでにぎやかな現場で80カ国の人たちが一緒に平和を築くためには?!

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