内向型の人は話すのが苦手なのでしょうか?
内向型でも外向型でも話すのは苦手な人も得意な人もいるとは思うのですが、もしそういうイメージがあるのだとしたら学校や社会の中で内向型の特質がスピーチが苦手であることと結びつけられてきた点はあるかも知れません。
(学校という場所は基本的に「外向型」の文化を元にしていいて、先生になる人にも外向型が多いです。)
ただ、内向型の人が話し下手であるとは限りません。実際、内向型として知られるオバマ大統領はスピーチの名手として知られています。
内向型が話すことが苦手がどうか判断する前に、話すことに対する「内向型」の傾向を知っておくのがよさそうです。
外向型の人が考えながらとりあえず口を開く、というのに対し、内向型の人にはこのような傾向があります。
⭐️ 考えがまとまるまでは話さない
⭐️ まず周りの人が言うことを観察する
⭐️ 自分の中である程度全体像が分かってから話す。
⭐️ 「ただしゃべる」というよりは、彼らにとって意味があると思っていることしか話すべきではないと思っている
⭐️ わざわざ人を遮ってまで自分がしゃべることは好きではない
なので、内向型の人は発言の数が少ないかもしれないし、人によっては意見を述べるまでに時間がかかる場合もあるかも知れません。
ただ、内向型の人は持ち前の観察上手さを生かして、他の人が気付かない視点を持っている場合も多いので、内向型の視点を引き出すには内向型が話しやすい環境をつくってあげることも大切です。
外向型の人は内向型の人には事前にテーマを伝えておくことも役たちます。
同時に、内向型の人も外向型の人に何を考えているのか分からないと思われたらお互いに損なので、小まめにいろいろな形でコミュニケーションをしておくといいでしょう。
例えば、
⭐️ 会議があるのなら、事前に内容を把握し、発言内容をポイントでいいのでまとめておく
⭐️ 事前に会議担当者に会議の内容について確認する(会議に貢献する意欲がある姿勢を示す)
⭐️ 会議室に入っていく時にみんなに笑顔で挨拶する。
⭐️ 会議がはじまる前に挨拶を交わしたり、世間話をする
⭐️ うなずく、目を合わせる、など言葉以外で自分が聞いていることを周囲に知らせる
⭐️ 出だしの言葉をはっきりと大きく、周囲の注意を引きつける。
⭐️ 「今のAさんの点について私も同じ意見です」などと、誰かの意見について同意したり、「今のAさんの提案ですが、こういう点についてとてもいいと思いました」と言い換えたり、自分の視点を加えたりとともかく発言する。
⭐️ ポジティブなことは言いやすいので、自分が話しやすい切り出し方を覚えておく。
⭐️ 考えをまとめるために時間が欲しいと思った時には、「ここまでのお話しを聞いた時点での私の意見は〜です。最終的な意見に関しては、もう少しお話しを聞いてから・何人かの意見を聞いてから、私の意見についてお伝えしたいと思います」などと、まず短くてもいいので意思表示をしておく。
⭐️ 会議の後、伝えられなかった意見がある場合には、意見をまとめたメールや簡単なメモを送ったりする。
ただ、内向型の人は自分の頭の中で考えている10分の1くらいも実際には求められていないと思えば、より気軽に発言できるかも知れませんね。