人口の半分から三分の一は内向的 (introvert)なタイプだそうです。
現代社会では、活動的なこと、積極的であること、社交的であることが評価される傾向が強いけれども、最近は、内向的な人の資質が注目されています。
きっかけは、2012年にアメリカで出版されたミリオンセラー Susan Cain (スーザン ケイン)著、’Quiet ‒ The Power of Inroverts in a World That Can’t Stop Talking’ ー邦題「内向型人間の時代、社会 を変える静かな人の力」です。
この中で、スーザンは、内向的の人はクリエイティビティーやリーダーシップといった分野で大きな役割を持っていると指摘していて、内向的なタイプの著名人を挙げています。
例えば、ガンジー、ビルゲイツ、オバマ、アインシュタイン、オードリー・ヘプバーン、エイブラハム・リンカーン、「ハリー・ポッター」の作者 J・K・ローリング、ウォーレン・バフェットなどなど。
ちなみに、内向的であるというのは、内気とかシャイとイコールではなくて、
内向的か外向的かの違いは、エネルギーの取り込み方のことを言います。
外向型は、他人と関わりなど外からの刺激によってエネルギーを得るのに対して、内向型は、エネルギーをアイデアや感情など内から得るので、一人でいる時にエネルギーを充電するのだそうです。
例えば、オードリー・ヘプバーンは、「私は1人でいるのが好きで、犬と散歩をしながら木や花、空を眺めるのが好きなの」とよく言っていたそうです。
そして、内向的であるというのは、内気とかシャイであるとも必ずしもイコールでもなく、
スーザンケインによると、ビル・ゲイツは、もの静かで家で読書をしているのが好きというタイプだけど、他人の意見に動じない強さを持った、シャイではない内向的な人の典型だそうです。
ウォーレン・バフェットには、知的な粘り強さと用心深い思考、市場が荒れ周りの人間が気が動転しているときも、慎重に考えられる力があって、それが彼の力となってきたのではないか?と指摘されています。
という訳で、
目立つことや自己主張が強いことと、
能力やリーダーシップはイコールではなく、
内向的なタイプには、内向性の強みがあるそうなのです。
そういう私も内向型で (本人の自覚はあるし、いつだか研修の一環で受けたテストでもそう表れたこともあります)、
当時は「内向型」という言葉は知らなかったけれども、国連という自己主張が強い機関で働いていながら、声が大きい方がよいみたいに自己主張をするのが好きではない、私みたいなタイプはいったいどうしたらいいだろうと悩んだこともあり、
それ以来の自分の中の答えに、スーザンの洞察が合わさって、
頭の中でたくさんのライトがピカピカ💡💡💡と点滅中です。
内向型な強みとしては、例えば。。。(続く)