オックスフォード大学大学院から奨学金をもらった私だけど、マイケルジャクソンのビデオにはまっていて、中学校に入るまで勉強はほとんどしなかった。
小学校は、ローラースケートとバレーボール三昧。夏休みは祖母の島沖縄の小浜島で熱帯魚と泳いで過ごす。
バレー部では、背は低かったけどレシーブが上手で都大会ベスト8の予選まで進む。
マイケルジャクソンのビデオを毎日みてダンスの振り付けを練習。洋楽が大好きで、フィルコリンズ、ジェネシス、マドンナ等、80’sはほぼ網羅。
勉強はほとんどせず卒業。
中学校に入り、どうやらそろそろ勉強というものをしないといけないらしいと子供ながらに感じ、名案を思いつく。
私:「ねえ、5を5つとったらマイケルジャクソンのコンサートに連れて行ってくれる?」
母:「いいわよ」(理由はなんでもいいわ!)ー即答。
無事に交渉成立。(笑)
母はまだ塾なんて行かなくていいわよーというマイペース派だったので、塾に行かせてーとお願いする。
制服を着るのは苦痛で、中学校の授業はつまらなくて、退屈だったけど、塾は楽しかった。
塾の先生が格好よくて、やさしくて
解けなかった問題が解けるようになる体験、
成長している感覚が楽しくて、成績は自然に上がる。
一学期目で目標の「5を5つ」を達成。
2年生の夏休みは、家族で韓国人の友人家族を訪ね韓国へ。初めての海外旅行。その時の体験を書いた作文が作文コンテストで入賞。
たしか内容は、同じ戦争でも相手の国から見たら全く違っていたっていう衝撃について(笑)
中学校2年生後半から、塾の先生が偏差値の話しをはじめた時から、なんのために勉強をするのか?クライシスにおちいり、成績が下がり始める。学校で座っているのも苦痛になり始め、仮病で休むことが増える。
そんな中、マイケルジャクソンは来日しなかったけど、代わりに、母はマドンナのコンサートに、父はホイットニーヒューストンのコンサートに連れて行ってくれた。(やさしゅい。。。涙。。。)
手を抜いて歌ったホイットニーヒューストンにはがっかりしたけど、マドンナの超一流エンターテイナーぶりに超感動。
なんのために勉強をするの?って誰かに聞ければよかったけど、誰かに聞いたわけでもなく、中学校時代で解決された訳ではなかったけど、成績はまあまあ保ち、私立高校に合格。
担任の先生も含め素晴らしい先生方が何人もいらして、公立校ではとても恵まれていたけど、正直、卒業式の日にはホッとしたのを覚えています。
当時を振り返ると、
学ぶ体験自体が楽しいという事と、
なんのために勉強をするのか?に自分が納得している事が、
ギフテッドなタイプにとってはとても重要で、
今覚えば、偏差値という基準が導入された瞬間からやる気がなくなってしまったのでした。
同時に、
とても負けず嫌いで、
というか、とても完璧主義で、
自分が一番でないと知った途端、
自分は完璧でないという事実を受け入れられなくて葛藤していた、
という事が起きていたのだと思います。
これは、Impostor シンドロームと呼ばれ、
自分に過度なプレッシャーをかけ、
燃え尽きてしまったり、またはそこから引きこもるという
ギフテッドの子たちが直面しがちなチャレンジであると後で知りました。
こうした一見矛盾したように見える二つのことを同時に体験した中学校時代でした。
