ADHD、アスペルガー、学習障害とか発達障害とかだと思われている子たちは実は「ギフテッド」かも知れません。
「日本には、僕みたいな人はたくさんいると思うんです。ただギフテッド教育とか飛び級の制度がないので、表に出てこないだけ。」
2014年、カナダで9歳で『ギフテッド』(天才児)に認定され、14歳にして5つの難関大学に奨学金付きで合格した大川翔さんのコメントです。
私もそう思います。私の世代でも結構いたので、今の世代はもっと割合が高いんじゃないのでしょうか?
アメリカでは、学齢期の子ども達の6~10%、300~500万人の子ども達がギフテッドであると推定されているそう。『NAGC』(全米ギフテッド教育協会:National Association for Gifted Children )より。
だとすると、日本の子供たちや若者の10%以上はギフテッド?!
天才児というと「頭のいい子」と思うかも知れませんが、「頭のいい子」と「ギフテッド」とはけっこう違うので、まず、彼らの特徴を理解してあげて下さいね。
頭のいい子( bright child)は答えを知りたがる
ギフテッドの子は質問したがる。
頭のいい子は記憶が上手。
ギフテッドの子は想定(guessing)するのが上手。
頭のいい子は正確に写し取る。
ギフテッドの子は新しいデザインを創る。
頭のいい子はストーレトに答えに辿り着くのが好き。
ギフテッドの子は複雑さや深みを追求するのが好き。
頭のいい子は成績が大事。
ギフテッドの子は学んでいる事が楽しいかどうかが大事。
頭のいい子は注意深い。
ギフテッドの子は観察する。
頭のいい子は同級生と一緒にいたがる。
ギフテッドの子は大人と一緒にいたがる。
頭のいい子は正確に最後までやる。
ギフテッドの子はオリジナルな方法で常に発展させていく。
頭のいい子は適度に満足する。
ギフテッドの子は自分に厳しい。
ただ、学校や会社に通っている時は、自分を周りに一生懸命合わせようとするものなので、こうした側面を押し殺している人がほとんどでしょう。なので、もう少し自分を知ったり、自分の反応について観察してみないと分からない人も多いかも知れません。
私の場合は、特に「学んでいる事が楽しいかどうかが大事」はとても大きなポイントでした。面白しろいテーマでも、先生の教え方が一方的だったり、考えさせる内容でないととたんに興味を失うことが多かったです。
授業がつまらないと、とたんにモーチベーションが下がり、すぐに成績が下がり、元々、嫌いな科目を克服しようという発想はあまりなく(というかできなくて)、全体的に好きな科目と嫌いな科目の成績の差が大きかったです。
だから、学校が面白くない、やる気がない、成績がよくない、器用にできない、つまらないと持っている人の中には、ギフテッドは多いと思っています。
その変わり、
クリエーティブなこと
インターアクティブ(双方向)で対話があるもの
答えを教えるのではなく考えさせるもの
自分の世界が広がるもの
世界の課題に対して考えたり、発表したり、関われる機会
自分の中の深みに繋がるもの
自分が表現したいことを表現するスキルを身につけること
好奇心を満たしてくれる学びには貪欲です。
自分が「ギフテッド」のタイプに当てはまるかも、と思う人は、テストのためにではなくて、ぜひ自分のために勉強して下さい。
自分の興味のあることについて調べてください。自分のために調べてください。
TEDを聴くのもいいでしょう。自分の関心テーマを探してください。
そして、偉大な人たちの自伝もいいですね。
ネルソンマンデラ、ガンディー、マザーテレサ。。。
例えば、インドを独立に導いたガンディーはなぜ植民地主義を倒すことができたのでしょうか?
時間をかけて探求するに値する興味深いテーマはたくさんあります。
そして自分を表現する方法をみつけてください。
そういうタイプの人たちの中にある、自分の中の「湧きでるもの」を表現する意欲はとても強いです。
短くてもいいので、自分の中の疑問や発見したことを自分の言葉で綴っていく日記をつけるのもいいでしょう。ぜひお気に入りのノートを見つけてください。
私自身が「ギフテッド」について調べてブログに投稿し始めたのも、最初はまったく自分自身の関心からでした。自分が自分について知りたかったからです。
同時に、こうしたタイプの人が元々の特性を才能や強みとして活かされるためにはいくつかの特徴やポイントがあります。
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