南スーダンで身にしみて体感した。
戦争に勝者はいない。
みんな負け。
「勝者」がいるとしたら、なぜ戦争に向かったのかという課題に向き合える人。
緒方貞子さん(国連難民機関のトップを務めた人)は学者畑なのに世界のどんな紛争・課題にも的確に指示を出す。
あまり知られていないけど、彼女が博士論文で追求したのはなぜ日本は戦争に向かったか、というテーマ。
彼女の強さの一つは、戦争に向き合ったことにあるのではないか、と個人的には思っている。
戦後70年たった今も「日米関係」は異常。紛争国で働いてリアルに気づいた。
この前訪れたキャンプ座間。米軍基地にあんなにお金を払うのは日本だけ。
国連PKO以外はみんなアメリカの戦争。
「おーい国民はこっちだよー!」
首相が仕えるのは国民。
アメリカじゃない。
日本の「戦後」はまだ終わってない。
自分たちが体験したからこそ、似たような体験を持つ人たちに耳を傾け、争うよりも平和の方が得だよと伝えることができる。
日本人は本来こういう役割ー
特に仲裁(mediation)が世界の中でも最も得意な人たちだと思う。
日本には戦争をした国だからこそ世界に伝えられることがある。