世界13ヵ国で行われた調査で、65%の人が、女性のリーダーが増えれば信頼や公正さが増して戦争や不祥事は減ると思う、と回答。
経済危機後の理想なリーダー像は、感傷的ではなく賢明で静かな強さがある、プライドや権力よりも全体の理念に集中できるリーダー。
世界的な企業のブランディングにかかわってきた専門家が、経済危機後の消費者行動の変化を追っていくうちに気づいたことー
経済危機後のアメリカで活躍する起業家やリーダーが示す特徴は、共感力、誠実さ、コミュニケーション力、忍耐強さなどで、どちらかといえば女性的な特徴を持つ人たちだった。
従来、女性的とされてきた資質が産業界・政・官界で優勢になっているのではないかとその証を著者は探し始めます。
世界13ヵ国で調査を実施。
まず分かったのは、どの国でもリーダーの派閥・権力闘争に人々の苛立ちが大きく、それが戦争や収入格差にもつながってると感じていること。
今日の課題の解決にはどんな特徴が求められると思いますか?との問いへの回答は面白いことに13ヵ国(ブラジル、ドイツ、インド、日本、韓国等)でほぼ同じ。
押しが強くて自分の思うままに物事を動かそうとするではなく、忍耐や柔軟性がある人
ご都合主義ではなく長期的な視点で一過性でない解決策を導き出すこと
プライドや私欲よりも全体の理念に集中できること
権力よりも直感を大切にし、他人の気持ちを理解できる等
一定のパイを奪い合うゼロサムゲームではなく、協働できること
感傷的なのではなく、賢明で静かな強さをたたえていること。
そして、面白いのは、ミレニアム世代と呼ばれる2000年以降に成人した世代の回答です。
ジョン・ガーズマ
「女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である」
(プレジデント社)より