自分の才能ってどんな分野なんだろう?私って何が得意なんだろう?そんなことを思うことはありますよね。
その中でよく言われることは、好きなことを仕事をしている人は成功する、ということです。好きなことで成功できるの?好きなことでは食べていけないんじゃいの?と思いがちですが、好きなことだから成功する、という捉え方です。
あるコンサートでこの事を実感した事がありました。
二人の有名ピアニストとオーケストラによるチャリティーコンサートでした。
両方とも何十年も活躍されている巨匠クラスの方で、普通はこのクラスの方が同じコンサートで弾くことはないそうなのですが、3.11のチャリティーコンサートということで、特別に企画されたものだそうです。
一人は世界的に有名なコンクールの優勝者でした。後者は優勝こそしていないけれどもやはり世界的に有名な方でした。
このレベルになると一体何が演奏の質を決めるんだろう?と単純な疑問が浮かびました。
結果から言うと、私は後者の方の演奏に感動したのです。演奏中に涙が自然に溢れてきて止まらない位でした。「ピアニストの格」としてはコンクールの優勝者の方の方が上なのでしょうが、私の心の琴線に触れたのは、もう一方の方の演奏だったのです。
クラシック音楽は素人の私ですが、単純に感じたのです。「あっ、この人ってピアノを弾くのほんとうに好きなんだな。」「上手く弾こうとかそういう領域をとっくに越えているんだな」、と。
それが何であれ、その人がそれを楽しんでいる感情、その人の情熱が聴き手に伝わる。
それが「感動」の仕組みなんだと。
だから、好きなことこそが「大きな武器」になる ー ガッテン!!!な体験でした。