海外の大学院に行こうと思った時に、アメリカではなくてイギリスを選んだ大きな理由は「期間」と「費用」でした。
アメリカで大学院を終了するのは2年間かかるのに対し、イギリスでは一年でとれること。2年かかるという事は、授業料と合わせ生活費もかかるということー資金面での理由でした。
そして、次の選択ポイントは学部でした。
国連で働くには、国際関係が有利なのか、経済学が有利なのか?そんなことも考えましたが、私は好きな科目と苦手な科目の成績の差が激しいタイプだったので、有利そうだけど苦手そうな科目を選ぶという選択はあまり合いそうもなかったし、勉強した分野は直接関係ないので自分が好きで得意な科目を選べばよいというアドバイスに従い、社会学・人類学を選びました。
(この選択は私の場合よかったようです。)
そして、一番大切なのが志望動機。
ボスニアでの民族紛争やルワンダでのジェノサイドがショッキングで、私の中には「民族」や文化の差が紛争になる時はどんな時で、それはどうしたら防げるのか?という関心がありました。
「民族」や「紛争」という現象について人類学・社会学的な視点から検証することはきっと必要とされると思う。そして将来、国際機関で紛争予防にかかわる事が私が大学院で勉強する目的ですーそれがそのまま志望動機になりました。
そして、イギリス人の先生が言ってくれた一言。
「なんでオックスフォードも受けないの?ロンドン大学とそんなに差はないし、受けてみないと分からないよ。」
そうなの ?!?!?!
オックスフォード?「私なんかがついていけるのだろうか」という考えは何度も頭をよぎったけれども、イギリスの大学院に応募するのには、全校共通の英語のテストをクリアすれば、筆記試験を受ける必要もない。出願するにはお金はかからない。なにより、確かに先生が言ってくれたみたいにまず書類をださないと結果なんて誰も分からないー。
ようやく応募書類が揃った時には思わず書類に向かって手を合わせました。
後は結果を待つだけ。
卒業まであと3ヶ月でした。
海外に行きたいのに親に反対されたら(7)に続く