最近の世界情勢で海外は危ないと感じる人は少なくないかも知れません。
もちろん、流動的な最近の世界情勢の中、場所によっては夜遅くになったら外出しない、デモなどの人ごみを避けるなど基本的な対策は守ることは大切です。
ただ、必要以上に心配することは、現地での生活が苦痛になってしまいますし、個人的にはせっかくそこでしか体験できないことを楽しんで欲しいなと思います。
安全対策として知っておくべきことを知ることはもちろんですが (http://赴任国に着いたら安全対策のために家族全員で確認する場所とは?)
現地社会のことを知ること、地道に現地の人たちと信頼関係を築いていくことは、ますます大事になってくるんじゃないかと思います。
姉(魂の姉)のご家族は、国際機関や政府で働く旦那さんの仕事で、15年以上ファミリーとして、イスラエルやエジプト、東ティモール、インドネシアなどたくさんの国に赴任してきました。
エジプトのカイロに在住の私の姉より 、素敵な体験を聞いたのでご紹介したいと思います。
エジプトの政情不安で一時避難帰国した体験なども経て、エジプト(中東)で暮らすキーワードを挙げてくれました。
~以下抜粋です~
嬉しかった今朝の出来事です。
毎日息子を学校に連れて行くのですが、こちらから挨拶するのもあって、毎日たくさんの人が挨拶をしてくれます。
ご近所の人、商店の人、門番の人、護衛の人。。。けっこう沢山の人と挨拶をかわします。
そんな日常の中、毎日同じポイントである男性とすれ違うことに気づきました。
彼と出会い始めて1か月。毎日同じ時間に同じ道を歩いているから、その方と出会った日を覚えているほど。
ちょっと不思議な雰囲気。ひげもじゃでちっちゃな帽子をかぶっていてイスラム服を着てる人。なぜか、イスラム服のすそが他の人より少し短いんです。古いリュックを肩にちょって速足で歩く。目つきが鋭くて、なんというか忍者みたいな雰囲気。
何度も挨拶をしようと、めを合わせようとしたり模した1か月。
そして、昨日。なぜか目があい。お互い微笑んだ。
息子と「特別な笑顔だったね」と。
そして、今日。
また、彼とすれ違う。すたすた、飛ぶように歩く彼。
すれ違い様に、お互い目があって初めて「サバアルヘール」と挨拶をした。
きれいな笑顔だった。
彼はきっとイスラム同胞団の人だと思う。
それから、いつも出会う近所のお店や護衛さんたち。
なんだか、イスラムさんとあいさつを交わせた嬉しさに、私も息子もなぜか嬉しくてにこにこ。
それを察してか、出会ういつもの護衛さんたちも、大きな声で、にこやかに「おはよう」と言ってくれた。
エジプトー笑顔・挨拶。
これが、この国で生きていくためのキーワード。
~以下、抜粋終わり~
ちなみに、このご家族の旦那さんは、通勤途中に毎回50人位に声をかけるそうです。
「こちらからみんなに笑顔で挨拶をしていれば泥棒位なら止められると思うんだ」と。
だんなさんの一言に妙に納得してしまいました。
関連記事:
◯ 奇跡のファミリー「なんでアラブの子たちはトマトを投げてきたのか?」
◯ 中東での奇跡「あなたにどうしても伝えたいアラビア語があるの」
「あなたにどうしても伝えたいアラビア語があるの」 ー パレスチナと日本のママの奇跡の体験