ノーベル平和賞受賞のマララさんのスピーチに感動して、マララさんのスピーチをいくつか聞いていました。マララさんの勇気がすごいのはもちろんですが、同時にマララさんを育てたお父さまの存在の大きさに気づきます。
男尊女卑がまだ強いパキスタンの中でも、さらに保守的なスワート渓谷で生まれたマララさん。女の子が生まれると、まるで男の子じゃないという理由だけで全員が悲しむという地域で、お父さんはマララさんが生まれた瞬間に、マララさんに恋をして、マララさんを一人の人格として尊重しようと決めます。
女の子には教育はいらないという環境で、4人のお姉さんも誰も学校に行かなかったにもかかわらず、お父さんはマララさんを自分と一緒にあちこち連れていきます。女の子にそんな必要はないとか、他の人にいろいろなことを言われてもお父さんはそれを続けます。
「『女の子だから。。。できない』として育てられ、母になり、自分の子どもに同じことをする。。。わたしはこの連鎖を切ろうと思いました。」
マララさんが、タリバンの影響で学校へ行けなくなって落ち込んでいた時には、お父さんが彼女にそのことをBBCのブログに書いたら?と勧めます。
今でこそ不屈の精神をそなえているかのように見えるマララさんですが、彼女いわく、「わたしは怖がってたの。お父さんは私を励ましてくれたけど、『お父さんは楽観的でいいわね』って言ってました。」実際に、数年前のマララさんの映像を見ると「どこにでもいる女の子」のように見えます。マララさんが昏睡状態から目覚めた時にも、一番はじめに聞いたのは「father」だったそうです。
そのお父さんですが、マララさんが難民の女の子を励まそうとシリアの国境に行った時も同行しています。
ちなみにお母さまは、字が読めなかったのですが、マララさんが英国に搬送されたこともあって読み書きを習いはじめたそうです。マララさんの受賞は家族全員の「チームワーク」だったんですね。
TEDにお父さまのスピーチがあります。お父さんのスピーチも感動です。
Ziauddin Yousafzai: My daughter, Malala