上智大学で「グローバルリーダーシップ」というタイトルの講座を持つことになりました。その第一回目のテーマは、南スーダンでの国連の平和活動の事例と最近の教育分野におけるイノベーションを合わせて紹介しながら、今の世界の課題とチャンスを考えるという内容でした。
意欲的な学生さんが集まりました。「紛争現場でどんなことが行なわれているの?」「国連は現場で何をやってるの?」「ソーシャルビジネスに関心がある」「民間としてアフリカに関わりたい」「国際協力に関わりたい」ーなど。
携帯電話の世界の普及率は何パーセントだと思いますか?と聞くと、高いと思うけど70%くらいかな?という答え。2014年で100%となったと言うと改めてびっくり!という反応。それによって可能になっているオンライン授業や無料の4年生大学の開設の例などを紹介すると「チャンス」という言葉がリアルに感じられてきます。たくさんの課題はありますが、こうしたツールが今までにはない解決策を生むのではないかという予感を感じさせてくれます。
こんな興味深い質問も寄せられました。 「なぜ南スーダンは独立して同じ多民族国家のナイジェリアは独立しないの?」 「国連は『選挙』のモデルを当てはめていくの?」
なるほど、ソコ、たしかにつっこみたくなります(≧∇≦)
質問してもらうことで、私自身も好奇心が刺激されて、凝り固まっていた頭をほぐしてもらいました。これらのテーマには別に書いてみたいと思います。
2回目は、紛争解決について。心のケアや和解について。国をまとめるものは何か?暴力の連鎖をとめるものは何か?紛争を止めるためにはこれしかない!とスーダンの女性たちが行なったこととは?LTTEとの内戦の前線にいたスリランカ軍の大佐が伝えてくれたこととは?
3回目は、スタンフォード大学のMBAで教えられているデザイン思考を紹介して、途上国の課題に当てはめて実習します。
そして、リーダーシップというテーマ。「人々の関心を真の課題に向けることができる」、というリアルリーダーシップの視点から。
とても数回の講義ではカバーしきれない一生のテーマかもしれませんが、今わたしができるベストなものを提供していこうと思います。