インドの字が読めない層にデザインした携帯電話は売れたか・売れなかったか?

バングラデシュの友人と一緒にダッカの博物館に行った時のことです。

バングラデシュ人の友人に聞きました。

「トイレ行かないの?」

ここで行っておかないと、今度はいつ行けるか分からないから位の軽い意味でした。

「わたしは大丈夫。バングラデシュの女性は8時間くらいトイレに行かなくても大丈夫なように訓練されているから」

「???」

「バングラデシュではね、トイレが整備されてないのよ。だからバスに乗って地方に行く時などは、水もなるべく飲まないようにするの」

えっ??!!!この、暑い中で??!!

多少なりとも途上国のことを知っていると思っていた私でしたが、ワタシ何も知りませんでした。。。

ましてや出張で5週間もバングラデシュに滞在した後の出来事です。

その時滞在していたバングラデシュ軍の研修施設には女性用のトイレは一つしかありませんでしたが、女性用トイレは存在しました。

表面的に見えること、見えないことは何で、なんでそうなっているのか?その国にいても「ただいる」だけでは気づかないことはたくさんあります。

その件以来、わたしのバングラデシュを見る視点は変わってしまいました。「ここにはトイレはありますか?」「女性はどうしているんですか?」その答えにまたびっくりしました。

意識的に「観察」し始めると、同じ国にいてもまったく見えてくるものが変わります。

ノキアがインドの字が読めない層をターゲットに携帯電話をデザインしたものの、当事者たちは字が読めない人というレッテルを貼られるが嫌で、他の人と同じように扱われたかったので結局その製品は売れなかったそうです。

しかも、同じ商品でもそれぞれの国で「意味」が違うこともある。「実際にその国でその商品はどう使われていて、どんな意味を持つのか?を理解するのが大切」と世界的なデザインリサーチャー、Jan Chipchase(ヤン・チップチェイス)は言ってます。

ソーシャルビジネス、Technology for the other 99など、ビジネスと社会的課題の解決が融合していく中で、途上国で暮らしている人たちが日々直面している課題はいったい何なのか???

この問いに対する深い洞察がますます重要になっていると感じています。

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教育が意味するもの? ー 50才の元兵士の人が学校へ行きたいということ

前回授業料が無料の大学 University of the Peopleのことを紹介しました。

今、携帯電話の普及とテクノロジーによって教育分野で大きな「革命」が起きています。

 

カーンアカデミー(Khan Academy)は「質の高い教育を無料で世界中のすべての人に」

というミッションステートメントをあげ、4000以上のトピックの関する授業をオンラインで無料で提供しています。

 

UdacityやCourseraといったサイトでは、ハーバード大学、スタンフォード大学、MITといった世界の有名大学の授業を無料で受けることもできます。

東京大学も授業の一部を公開し始めました。

 

世界には、女の子だから、家族を養わないといけないから、国が戦争だったから。。。

世界には学校へ行きたくてもいけない人たちがまだまだたくさんいます。

 

南スーダンで除隊兵士の社会復帰支援をしていた時に出会った人で

自称50才の元兵士の人がいました。

 

40年近くも内戦が続いたことで南スーダンでは栄養状態などが悪いため、平均寿命が40歳~50歳ほどです。

南スーダンで50才と言えば日本の80代の感覚です。

 

「えっ?今さら学校行きたいの?

職業訓練や起業支援を受ける方が生活ができそうなのに。。。」

正直、私は内心つぶやいてました。

 

彼は私の目をまっすぐに見て言いました。

‘I was fighting in bush all my life. I want to go to school before I die.’

「わたしは人生のほとんどを戦って過ごしてきたのです。学校へ行ってから死にたいのです。」

 

学校へ行くということ ー

それは、彼にとって、

「人間である」ことの象徴なのだと理解しました。

 

☆☆☆

 

学校に行くこと、教育には本来それだけの価値があるのだと彼が思い出させてくれました。

「人間であること」を育む、そんな教育がもっと増えていけばいいなと思います。

ビルゲイツも応援する授業料が無料の大学が開講 !

最近、世界では教育におけるイノベーションが急激に進んでいます。

ついにこんな取り組みがはじまりました!

なんと、授業料が完全無料の大学、University of the People
(ユニバーシティー・オブ・ザ・ピープル)が開講です。

同大学のミッションは、
地球上のあらゆる人、
特に途上国の恵まれない人々に対し、
所得、居住地域、人種、年齢、性別等にとらわれることなく、
高等教育へのアクセスを提供すること。

学費の無料化を実現しているのは、ハーバード大学やスタンフィード大学など既存大学の公開講義コンテンツを用いているから。

教育ビジネスの起業家シャイ・レシェフ(Shai Resef)が、Global Alliance for ICT and Development (GAID)の支援をとりつけ、2009年に事業開始、アメリカの四年制大学の卒業資格を出せるようになったとのことです。

入学条件は高校を卒業していること、英語で授業を受けられること。

面白いのは、世界140カ国から参加するクラスメ-トが20名前後でクラスを組み、
オンラインで課題を提出しながら、互いに学び合う仕組みです。

UofthePeople

ルワンダの虐殺を生き延びてきた生徒が同じクラスになったり、
パレスチナとイスラエルの生徒が同じクラスになることもあるんだとか。

そんな中で、自然に「敵の国のやつ」が、だんだん「えっ?敵じゃないかも?」と
なっていくこともあるのでしょうね。

そんな身近な友好が一番堅実な「平和」へのステップじゃないかと思ったりします。

あなたがそのクラスの一員だとしたら何を伝えたいですか?どんな質問をしたいですか?

わざわざ大金をかけなくても意欲さえされば高等教育を受ける機会がある。しかも学びようによっては本当の意味でのグローバルな体験ができそうです。

日本からも参加する人が増えて欲しいなと思います!