【地球時代のリーダーシップ(3)】
ダライラマなどあらゆるリーダーをインタビューし、ガンジーやマンデラを研究し、松下幸之助に感銘を受け、変革とリーダーシップ(リアルリーダーシップ)には法則があると言うディーンウィリアムズ、ハーバード大学教授。
にんげんは自分の「境界」をなかなか超えられないという意味で同じ課題に直面しているらしいということが見えてきました。
ディーンいわく
「金融危機の時に指揮をとったゴードン・ブラウン元イギリス首相にもインタビューしたんだ。彼のチャレンジはまさに今の『地球時代』の課題を示唆していたよ。1つの国だけでは解決できないことが明らかだったのに、みんな(EUの首相たちは)自分の「部族」(国)しか見なかったから。。。」
一見違う現象でも、その本質に目を向けると世界で起きていることと、自分の周りで起きていることの根っこは実は同じかも知れない?!というわけです。
ディーンは言います。
「日本は黒船によって開国し、第二次世界大戦終結によって再び大きく国の枠組みが変わることになった。今回は内からそれが起こることが求められているんじゃないかな?世界が日本から学ぶために、日本が世界から学ぶために。」
リーダーシップとは、「本当に大切なこと」を見分け、真の課題に人々の関心を向けさせ、人々を真の成長に向けることだと言います。「変革」は、人々が望んでいる価値観が理解されてこそ起こるというわけです。
リーダーシップは崇高で胸湧きおこる壮大な「アート」。IBMの改革も、明治維新も、ボルネオの部族の変革にも一定の法則があり、一人一人の関わりの結果だと言います。
ディーンは最後に、「わたしの大好きな日本は必ず困難を乗り越えられると信じている」とメッセージを残してくれました。
激動の時代に人々を揺り動かして目覚めさせ、変革を導くリーダーシップモデルを描いた「アース・シェーカー(Earth Shaker)」という新しい著作が今年(2014年)の秋には出版されるそうです。
最後に。。。
世界が日本から学ぶことは何なのか?
日本が世界から学ぶことは何なのか?
そして「本当に価値あるもの」とは何なのか?
複雑な現象の中に真理を見いだし、自ら教えていることを体現しているディーン。そのような方に会えたことに感謝です。
【地球時代のリーダーシップ(了)】