Tokyoオリンピック誘致プレゼンに見る世界を動かすコミュニケーション(1)

東京誘致チームはTokyoをどうプレゼンしたのか?東京オリンピック誘致のコンサルタントチームのコメントを見ていくことで、世界を動かすコミュニケーションのコツが見えてきます。

2013年5月の段階ではIOC委員は、イスラム圏(イスタンブール)での初のオリンピック開催という歴史をつくるのに名を残す方が魅力的だと感じていた。さてTokyoチームが練った作戦とは?!

(1)東京の強み、キーメッセージを再確認すること

日本が世界からどう見られていて、オーディエンスにとって何が魅力的なのか?日本が世界に与えられる価値は何か?を認識していること。

誘致チームコンサルタント、ニックバレリー氏はこう言っています。「2016年の時はトーキョーは国際都市Tokyoとしての魅力を十分に伝えられなかった。関係者は都市の機能も予算も世界一なのになんで落選??と落ち込んだと思う。当時足りなかったのはまずストーリー性だった。だから、私たちが始めに取り組んだのは、Tokyoの強みを中心にキーメッセージとストーリーを再定義することだった。」

「世界の経済大国と言えばアメリカと日本。それ自体大きな強みなのに2016年のプレゼンでは十分に伝えられなかった。日本で当たり前のことが世界では当たり前じゃないって認識することは大切だ。」

「それで安全なTokyoを全面に出すことにしたけど、『安全そうだけどなんかつまらなそう』という印象が拭いきれてなかったんだ。イスタンブールの『東西の架け橋』はエキゾチックな響きがあるからね。それに匹敵するくらいのインパクトが日本にも求められていたから、アジア唯一の候補地だったことを利点にして、欧米とは違う『エキゾチックさ』と『若さ』を全面に出すことにしたんだ。だから、画像では若者の躍動感を伝えることを意識したよ。」

(2)人間的なストーリーがあること

「それに情熱的な人間のストーリーがあることも重要だよ。佐藤選手は自身の癌と津波の経験から立ち直っていくという体験を持っていたのだけど、スポーツには周りの人達に勇気や希望を与える力があるというより大きなストーリーに繋げることで多くの共感を得たんだ。」

ただ、それだけじゃだめなんだ。一番大事なことは。。。

世界からどう見られていて何が日本の強みなのか、日本が世界に与えられる価値は何か? ー 個人から国のレベルまでそんな視点がますます必要になってくるようです 。(Tokyoオリンピック誘致プレゼンに見る世界を動かすコミュニケーション(2)に続く)

投稿者: blossomjp

80カ国以上もの人達が ー文化も言葉も職歴も違う人達が ー アフリカの僻地で出会い、突然「国連軍」として「国連警察」として「国連職員」として仕事を始めることになっった。。。 国連に「出稼ぎ」に来ている人もハーバード卒業の「エリート」もみんな一緒。カオスでにぎやかな現場で80カ国の人たちが一緒に平和を築くためには?!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。